俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

主観的重量

2008-07-29 15:39:48 | Weblog
 「綿100gと鉄100gとどちらが重い?」ということについては小学校で習った。答えは「どちらも同じ」ということだった。しかし本当にそうだろうか。秤に乗せればどちらも同じ重量を示す。しかしそれはあくまで秤の上での事実であって、人間は鉄のほうが重く感じるのではないだろうか。
 初めて100gの純金インゴットを持った時にはその重さに驚いた。接触面積の小さい物ほど面積当たりの重量は重くなる。これが人間の感じる重さではないだろうか。
 変な例だがカミソリや針は少しの力で人を傷付けることができる。綿をぶつけられても痛くないが鉄なら痛い。人間の感じる重さはこれと同じようなものではないだろうか。
 バックパッキングやリュックサックの重さが同じでも背中寄りに重い物を集めれば主観的重量は軽くなる。このことが物理的には「力のモーメント」で説明できるように、面積当たりの重量から主観的重量が説明できないだろうか。
 秤で表示される重量だけが正しい重量ではない。

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