俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

テレビ番組

2012-04-10 15:12:56 | Weblog
 タダでも見たくないテレビ番組が存在するということは実に不思議なことだ。知恵と金と時間を費やして作った番組が見るに値しないとはどういうことだろうか。
 昔のテレビは多分今よりもずっと面白かったのだろう。チャンネル争いで家庭内での殺人事件まであったほどなのだから。今、私が見るのはニュースとスポーツ中継と「ダーウィンが来た」だけだ。大半の時間はテレビを点けていない。つまり電気代にさえ値しないということだ。
 勿論、世代の違いもあるだろう。子供向けに作った番組が大人にとってつまらないのは当然だろう。それと同様に阿呆向けに作った番組はまともな人にとっては見るに耐えない。
 当初テレビは人を「博智化」すると期待された。ほぼリアルタイムに情報が共有されるからだ。ところが現実としては「白痴化」を促した。なぜこんなギャップが生じたのだろうか。多分テレビ局は視聴者の知的レベルをかなり低く見ているのだろう。そのレベルに合わせるから低俗番組が大量生産されているのだろう。
 ニュース番組のレベルもかなり低い。政府の発表を垂れ流す御用報道ばかりだ。大臣がこう言った、ということが事実であろうとも、その内容が事実かどうかを検証することはメディアの勤めだろう。

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