俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

失言叩き

2008-04-15 15:58:19 | Weblog
 幸田来未さんが歌手活動を再開した。別に彼女のファンでもないし、ただの「エロ歌手」だと思っているから特に関心がある訳ではないが、今年1月の「35歳を過ぎるとお母さんの羊水が腐ってくる」という発言に対するバッシングは異常だった。専門知識は無いが多分20代のどこかをピークにして羊水の質が低下するのは事実だろう。それを「腐ってくる」と表現しても必ずしも間違いだとは思えない。
 言論のプロではない芸能人の発言を寄ってたかって吊るし上げてその存在を否定するようなやり方には「言葉刈り」的なものを感じて不愉快だ。言葉刈りをしたいのなら政治家や宗教家や文筆家の発言を問題にすべきであって、芸能人の失言を騒ぎ立てて活動を困難にするようなやり方は敵対する関係者の悪意の中傷活動に踊らされているとしか思えない。騒ぐなら政治家や宗教家の利害目的を持った嘘を糾弾すべきであって、芸能人の失言などこれと比べたら遥かに罪は軽い。
 アメリカでオバマ氏とクリントン氏が相手の失言を追及し合っているが日本での芸能人叩きと比べれば遥かに健全な批判活動と言える。
 多分幸田さんは子供の頃に聞いた誤った知識をそのまま言ってしまったのだろう。こんなことは誰にでもある。私自身、相撲取りにとって四つ足(四つんばい)は縁起が悪いからちゃんこ鍋には牛や豚を使わず鶏や魚を使うと長い間信じていた。勿論事実は、明治の開国までの日本には獣を食べる習慣が無く、伝統料理のちゃんこ鍋はそれを踏襲しているだけのことだ。
 間違った発言を聞けば正しい知識を教えてあげれば良い。間違ったことを信じても罪は無い。むしろ信じてもいないことを自分の利益のために話す人のほうがずっと悪質だ。
 ところで幸田来未という名前は江沢民(コウタクミン)をもじったものと思えるのだが事実はどうなのだろうか。

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