俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

再生不可能エネルギー

2011-08-02 14:41:53 | Weblog
 「再生可能エネルギー」という言葉は嫌いだ。経済産業省が作った造語だと思うが「永久機関」と同様実現不可能な空虚な言葉だと思う。
 例えば風力発電は再生可能だろうか。風力エネルギーを使うだけだ。もし再生が可能ならぜひ再生して貰いたい。
 エネルギー保存の法則があるからエネルギーは消滅せず何らかの形で残る。それなら火力発電でも再生可能エネルギーと呼べる。火力発電によって作られた電気が温室栽培の野菜を育ててその野菜が次のエネルギー源となり得るからだ。
 勿論私が5月20日付けの記事で使った「自然エネルギー」という言葉にもいちゃもんを付けることは簡単だ。ウランも石油も石炭も自然界に存在するから自然エネルギーとこじつけることは可能だ。
 過去の蓄積ではなく、現在の自然によって恵まれているエネルギーが「自然エネルギー」の名に相応しい。勿論これは再生可能ではない。もし太陽エネルギーを大量に蓄電池に蓄えてしまえば地球は急速に寒冷化するだろう。
 「再生可能エネルギー」などという事実無根の言葉を安易に使うべきではない。それは幻想をバラ撒くだけだ。今後ずっと使えるという意味なら「持続可能エネルギー」という言葉のほうが正しかろう。

コメントを投稿