俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

腐り行く体

2012-10-13 13:43:15 | Weblog
 歳を取ると日に日に体が劣化する。劣化させないように努力はしているが老化現象には勝てない。老化を遅らせる以上のことはできないのかも知れない。
 コピーを繰り返せばどんどん劣化するように、細胞も再生の度にコピーミスを繰り返す。当初のDNAとは違ったものを作りそれが癌や良性腫瘍などになる。自分の体がどんどん劣化することは、まるで体が腐って行くかのように感じられる。今日と同じ明日・今日よりも素晴らしい明日ではなく今日よりも悪い明日しか訪れないと思えば暗い気持ちになる。
 若い内は老化を気にしないが、白髪も老化現象だ。生まれつき白髪(はくはつ)だった人はともかく、白髪(しらが)は元々持っていたメラニン色素を失うことだから遺伝子によるコピーミスだ。こんなコピーミスがあちこちに現れて老化は進行する。機械なら部品交換で対応できるが人間ではそれは不可能だ。iPS細胞の技術を使えば老化の防止、つまり老化した細胞の置き換えが可能になるのだろうか?

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