熱闘、甲子園!

まさしく球史に残る大一番でしたね!
3連覇をめざす駒大苫小牧と初優勝に王手をかけた早稲田実業。
田中君、斉藤君という両主戦投手互いに譲らず、ついに翌日再試合・・・。

カーラジオでの「観戦」でも、二人の息詰まる投げ合いの迫力は十分伝わってきましたが、今日ばかりは『熱闘 甲子園』を観ないではいられませんでした。両投手の決め球のスライダーの切れ味をこの目で確認し、また興奮。

なんといっても圧巻は、11回表の全体絶命のピンチにを切り札のスライダーを地面にたたきつけてスクイズ失敗させて切り抜けた早実・斉藤君の気迫、そして、延長15回裏二死満塁を見事に凌いだ駒苫・田中君の剛腕でした。あのスライダーは、待っていても打てないんでしょうね、きっと。

あの甲子園の暑さと地区予選以来の連投に次ぐ連投を考えれば、おそらく打撃戦になるだろうなと予想していましたが、大会屈指の両エースの意地と気迫は、そんな凡庸な見方を見事に裏切ってくれました。気力を振り絞って何度もピンチを凌ぎ、少ないチャンスを生かせずに終わっても決して腐らずにマウンドに立ち続けた両エースの姿に感動しました。

あと数時間で勝敗がついてしまうかと思うと、なんとなく切ない気持ちになります。しかし、そこが勝負の厳しさでもあります。いずれにしても、全国高校球児たちの頂点に立つのですから、高校生活最後の夏を甲子園のグランドで思う存分満喫して欲しいと祈るばかりです。

追記:心に残る優勝決定戦でした。早実が悲願の初優勝!・・・ということになりましたが、斎藤君対田中君の直接対決でゲームセットには、何か因縁めいたものを感じました。斎藤君の見事な直球勝負に豪快なフルスイングで応えた田中君。気迫の勝負球はキャッチャーミットから浮き上がってましたね。スイングアウトの三振に倒れた田中君が見せた安堵の笑みと、マウンド上で終始冷静だった斎藤君の感涙にむせぶ姿がじつに印象的でした。とくに、敗れたとはいえ、春の甲子園出場辞退のどん底から這い上がって夏の3連覇にあと1点まで迫った駒苫ナインに心から拍手を送りたいと思います。

なお余談ですが、昨日は一日地元の挨拶回りでだったのですが、在宅率が異常に高かった。ほとんどのお宅で高校野球を観てました。そして、たまたまゲームセットの瞬間に訪ねたお宅が、なんと早稲田大学OBでした! 顔を高潮させて、玄関に現れたご主人は、「よかった、よかった」を連発。「あなたは、本当にいいときに来てくれた!」とやけに感謝されてしまいました。こんなめぐり合わせも、何かのご縁ですね。大切にしたいものです。(2006-08-23 20:05)
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