ロシアの暴挙

朝日新聞より転載・・・16日午前7時40分ごろ、北海道根室市の根室湾中部漁協から根室海上保安部に入った連絡によると、同漁協所属のカニかご漁船「第31吉進(きっしん)丸」(4.9トン、4人乗り組み)が、北方四島海域の貝殻島付近でロシア連邦保安庁国境警備局に拿捕(だほ)された。その際、ロシア側から銃撃を受け、漁船の乗組員4人のうち1人が死亡した。第1管区海上保安本部(北海道小樽市)によると、死亡したとみられるのは甲板員の根室市千島町1丁目、盛田光広さん(35)。

それにしても、「北方四島海域」とはじつに回りくどい表現ですね。なぜ端的に「我が国領海内の貝殻島付近」と書かないのでしょうか。朝日新聞だけかと思いきや各紙がこのような回りくどい表現を使っていることに違和感を覚えます。

いずれにせよ、我が国領海内で起きた重大な主権侵犯行為であり、ロシア国境警備庁による暴挙に厳重に抗議するとともに、犠牲となった盛田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。また、殺害事件を起こした上に他の乗組員を拿捕したロシア側の過剰な行動に対し、日本政府は、早急に事実関係の詳細を把握するとともに、ロシア政府に対し、他の乗組員の安否情報の確認と迅速な解放、発生した損害の賠償等を求めるべきです。

北方領土が我が国固有の領土であることはいうまでもありません。1956年の日ソ共同宣言以来、領土問題の解決を遷延してきたソ連・ロシア政府に対し、直ちにその実効支配を放棄し、整然と領土の返還手続きを進めることを強く要求しなければなりません。その意味では、麻生外相の迅速な対応を評価し、この際オール・ジャパンでロシア政府に対する毅然とした姿勢を貫くことが肝要。
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