ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
 何処へでも出前口演致します。

単純明快な社会は、いい社会か!?

2012-12-22 16:36:04 | Weblog
 今回の総選挙の結果が民意ならば、それは国民として受け入れなければならないことだと思います。そういったルールのもと、私たちは民主主義国家に属しているわけですから・・・・・・。

 しかし、一言いいたいことがあります。それはマス・メディアによって繰り返された「わかりにくい」というフレーズです。
 
 政党が乱立してわかりにくい。え? 何がどうわかりにくいのか、私にはそれがわからない。
 仮にわかりにくいとして、メディアはそのわかりにくさを丁寧に視聴者に伝えていくのが本来の仕事であってしかるべきなのではないのか?

 持ち上げたり扱き下ろしたりされる様々な人物評、しかし真意を汲み取っていくにはあまりにもお座なりな情報。私たちはそういった風聞風説の類の情報に右往左往し、ひとつの定まった方向性に流されていく。つまりは単純明快にわかりやすい方向へと・・・・・・。

 政党の代表とかいわれる人に直接出会ったり、演説を生で聴く機会すらないものにとっては、映像や新聞記事(もしくは週刊誌)がせいぜいの判断材料となるわけですから、そこから何をかを見出そうとするわけですが、それは至難の業でしょう。記事を書いたり情報を流している人たちの公平性までを図る物差しが定まらないからです。

 しかし、そのような情報の中からよりよい選択肢を見出していかなければならないのが現状です。
 惑わされることなく、鵜呑みにすることなく判断していかなければならないわけです。

 そこで私たち有権者と呼ばれる立場の人間は、わかりやすさを正しいものと理解せず、あえてわかりにくさ、単純明快でないものをも受け入れていく必要があると考えます。

 何がわからないのかを追求し、どうしたいか、どうあるべきかを政治にも、そして自分自身にも問うていくべきではないでしょうか。