読売書法展が明日から「愛知県美術館」と名古屋駅すぐの「ウインクあいち」で開催です。
9月15日まで。(愛知県美術館は有名で地図省略です)
周知のように日展に次いで有名な書作展は東の読売書法展と西の毎日書道展です。
ざっくり申せば読売展は伝統重視、毎日展は斬新といった感じで近代詩文書に特徴が
あるように思われますが如何でしょうか。
篆刻の部の出品数は圧倒的に読売展が多いです。
中部展は2会場に分かれており、その距離もかなりあって高齢者にはつらい距離です。
小生自身はかなり以前に読売書法展への出品をせず、で鑑賞のみの気楽な気分です。
書の作品展示数はどのくらいあるのでしょう、ゆっくり見ていたら疲れ果てます。
篆刻は多分、書道作品に比べ1/10以下の出品数ですから随分と楽です。
時代は大きく変化しています。
書道作品は内容的に古典的な漢詩や万葉集、古今和歌集などが中心であり、篆刻も
同様に論語や荘子など古典から熟語を引用されています。
ということでいちいち作品の内容はそれ程吟味せず、技巧よりも線質や余白、文字の強弱など
絵画的に鑑賞するようにしています。
特に篆刻はアンバランスのバランスが魅力ですので、そうした点もしっかり見るように
しています。
まあ日展でも書の部門は足早に通過する人が多く、書や篆刻に興味ある方は稀ということは
昔も今も変わりませんが。
何度もブログアップしていますが、書作品では落款印を中心に見学するのはとても勉強になります。
落款印に留意されているひと、あまり気にしていないひと、様々です。
めったに筆やペンを持たなくなった現代、でも漢字や仮名の世界は厳然と生きていて
時にはゆったり浸るのもオツかもしれません。
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