蘇州世界大会の競技コースについて紹介します。
まず、本番用の競技台は2台あり、その2台は競技(予選や決勝)をやるためのもので、一切練習はできませんでした。 競技時間以外は、大きな紙がかぶせてありました。 2台は同じコースでアリーナAとアリーナBとなっていました。 なぜか、途中でAとBが入れ替わりました。(?)
その他に練習用の競技台が4台あり、それらは自由に使用できるようになっていました。
アトランタ世界大会の時には、練習日から決勝まで、コースは一切変更されませんでした。 しかし、今回の大会では頻繁にコースが変更されました。
練習日 初期状態
予選1日目 初期状態(練習日と同様)
予選2日目 2階の被災者の位置のみ変更
予選3日目 2階の被災者の位置はもとより、1階のコースや傾斜路上の被災者も変更
決勝 またまた、すべて変更
という感じでした。
なぜ、このように頻繁に変更が行われたかについて公式の発表はもちろんありませんでした。
どうも、一部の中国チームが決め撃ちをするようなロボットだったらしいのですが、その決め撃ちが、プログラムでするのではなく、ロボットを実際に被災者の上においてスイッチを押すと勝手に決め撃ちにしてくれるような作りだったらしいです。(言葉での説明が難しい!)
・2階の入り口にロボットを置いてスイッチを押す。
・2階の入り口から(ロボットを)一人目の被災者の方向に向けてスイッチを押す。
・一人目の被災者の上にロボットを置いて、(ロボットを)二人目の被災者の方向に向けてスイッチを押す。
・二人目の被災者の上にロボットを置いて、(ロボットを)三人目の被災者の方向に向けてスイッチを押す。
・・・
ということを続けていくと、2階の入り口から、一人目の被災者に向けて突進して、一人目を発見する。 そこで、ロボットが回転して二人目の方向に向いて、突進して二人目を発見する。 そこで、また、ロボットが回転して三人目の方向に向いて、突進する・・・という、とてもすばらしいロボットでした。(おそらく、コンパスセンサーやジャイロセンサーを使った決め撃ち)
これなら、当日、選手(どう見ても小学4年生くらい)がプログラムを組みなおさなくても、スイッチ操作だけで満点だ!
説明が長くなりましたが、このすばらしいロボットに対処するために、予選2日目には2階のレッドゾーンの被災者を変更、それ以降は1階のコースも変更したようです。
しかし、敵もさるもの(敵って誰だよ!) 夜に審判が帰ってから会場に入り、本来は使用してはいけない本番用競技台の2階のレッドゾーンの被災者の位置を正確に測っていたそうです。(それも大人が・・・) さすが、何でも有りの国! 中国ってすばらしい。
前置きが、とっても長くなりました。
本編は別にします。