次はControlです。
2.2. Control:
2.2. ロボットの制御
2.2.1. Robots must be controlled autonomously.
2.2.1. ロボットは自律制御型であること。
自律制御型ってことは、リモートコントロ-ルをしちゃダメってことですね。
ちょっと心配なのは、NXTにはBluetoothが搭載されています。 それを悪用して、無線でコントロ-ルするのは簡単に実現できてしまいます。
あの国なら、それくらいやりそうです。(笑)
さらには、「決め撃ち作戦」・・・
あの国は、やってました。(笑)
健全な競技にするためには、そういう不正を排除するしくみを作らなければなりませんねぇ。
2.2.2. Robots must be started manually by humans.
2.2.2. ロボットはチームメンバーが手動でスタートさせること。
競技では、あたりまえのようにやっていました。
審判がスタートのカウントダウンをして、チームキャプテンがスタートさせました。
まあ、レスキューAとおなじですね。
2.2.3. Robots should be able to be easily stopped/paused by humans, in order to avoid damage to the maze.
2.2.3. ロボットは迷路を破損する等を回避するために、簡単に停止・ポーズできるようにすること。
これは、どうでしょうか?
そもそも、頑丈な壁だったので緊急停止が必要な状況にならなかったのだと思います。
私が見ていた限りでは、壁に向かって「ガガガガっ~」となると、チームメンバーの方がロボットを気遣って持ち上げていました。(もちろん、競技進行停止のペナルティです。)
ですので、簡単にポースできる機能を備えていたかどうかは、不明です。
それよりも、簡単に持ち上げられるようにサッカーロボットと同様に「把手」を付ける事を義務付けたほうが有効だと考えます。
2.2.4. The use of a remote control to manually control the robot is not allowed.
2.2.4. ロボットを手動で制御するためのリモートコントロールを使用してはならない。
これって、改めて読むと2.2.1.と同様のことだと思います。 (同じ項目にしちゃえばいいのに)
2.2.5. Bluetooth Class 2 communication between robots in the same arena is permitted, but not between multiple processors on the same robot.
2.2.5. 同じアリーナにいるロボット同士はBluetooth Class 2 規格の無線で通信してもよい。
ただし、同じロボット内の複数のプロセッサ間の通信には使用してはならない。
競技をする前は・・・このルールは何のためにあるのだろう? と、思っていました。
シンガポール世界大会の競技では最終日に2チームが組みになって協力プレイをするSuperTeamsがありました。 そのときに、2台のロボット間でBluetoothで通信をしても良い・・・ということなのでしょうね。 ただ、今回のレスキューBでは、NXTを使用したロボットは少なかったので、出番の無いルールでした。 もしかして、「M&Y」とスウェーデンの「Soltorgsgymnasiet」が組んだら、実現したかもしれませんねぇ。
レスキューBは、他のチームのロボットとの協力プレイに向いた「素晴しい競技」だと思います。
そのうちに、サッカーみたいに、2台のロボットで協力してすばやく全員を発見するような競技に成長するかもしれません。 (つまり、1チームが2台のロボットで参加する競技にする・・・)
ところで、そのスウェーデンのチーム「Soltorgsgymnasiet」は、2台のNXTを搭載し、お互いにBluetoothで通信して情報のやりとりをしていると言っていました。 これはこのルールに抵触しないのでしょうか? ちゃんと確認すれば良かったなぁ。
個人的には、同じロボット内の通信を禁止する必要は無いので、2台だろうと3台だろうとNXTの通信を許可すれば良いのに・・・と考えます。
2.2.6. No other form of radio communication is allowed. Robots that have any other form of radio communication on board (whether or not it is used during the competition) will be immediately disqualified.
2.2.6. 他の無線通信は使用してはならない。ロボット内に他の無線通信用のモジュールが組み込まれている場合、(それが競技中に使用されないとしても)参加資格を失うかもしれない。
このルールを確認するための特別な車検は無かったのですが・・・インタビューでロボットの内部まで確認したとは思えません。 そうすると、あくまでも「このルールを紳士的に守ってね。」ということなのでしょうねぇ。
甘い! 甘すぎる! でもしょうがないのでしょうね。 まあ、世界大会だから・・・(笑)