久々に日本の中の地方のブロックが運営しているHP(やブログ)を巡っていて・・・見つけたねたです。
これまで、RoboCupJunior のレスキュー競技(Maze と Line)は、競技結果だけで成績(順位)を評価していました。
世界大会でも、そのようにしています。(RoboCup 2019 Sydney でも、そうしていました。)
でも、競技結果だけでなく、プレゼンテーションも成績に反映する、ことをやっているブロックがありました。
この中に「ロボカップジュニア京滋奈ブロック大会2019の開催要領(確定版)」という記事があり、そこには・・・
各競技の成績評価方法の変更について:
従来、京滋奈ブロック大会では競技成績で上位大会への推薦順位を
決定し、プレゼンテーションシートの展示(ポスターセッション)
に対して、それのみの評価による「ベストプレゼンテーション賞」
を授与してきましたが、今次大会からは
上位大会への推薦順位 = 競技成績と、ポスターセッション成績
の総合評価で決定
することとします。
なお2019年大会では、経過措置として簡易型の評価方法を採用する
こととし、2020年大会からポスターセッションの内容を詳細に評価
するものとします。評価方法の詳細は別に定めます
と「競技成績と、ポスターセッション成績の総合評価で決定」と書かれており、
「京滋奈ブロック大会2019における評価の方法について(2018/11/21 修正)」に記事の中に、2019年と2020年の評価基準についてPDFがリンクされています。
・ロボットはちゃんと動くし、ポスターも素晴らしい
こんなチームなら文句は出ないでしょうけど・・・
・ロボットは動かないけど、ポスターは素晴らしい
・ロボットはちゃんと動くけど、ポスターはダメダメ
こういうチームが同列に評価されたらどうなるでしょうか!?
特に、ポスターの評価はデジタルなものでなく、人間(審査員)がするアナログなものなので、被評価者からして納得性が得られるのでしょうか!?
でも、まあ、面白い取り組みであるとは思います・・・
で、その評価要綱を見てみます。(あくまでもレスキューの部分だけ見てます)
まず、2019年度版ですが・・・
要求基準の「工夫した点」には、
以上のように具体的な説明とすること。
と書かれているのですが・・・
評価基準のところには
具体性が乏しくても可とする。
と書かれていて、上の内容と矛盾しているように思います。(具体性は必要なの、必要ないの!? 笑)
まあ、2019年版は、過渡期のものだから・・・
じゃあ、2020年版(あくまでも案)を見てみると・・・
要求基準の「工夫した点」に以下の4つの項目が書かれています。
・ラインからはずれないよう工夫した点
・交差点を正しくクリアするために工夫した点
・被災者の発見、搬送のために工夫した点
・その他、工夫した点
ラインしかない!? メイズはどうすんの!? と一応突っ込んでおきます。(笑)
さらに・・・評価基準の「写真・画像」のところに
・出場するロボット全機 の写真が載っている。
全機って!? レスキューは1台ですけど・・・まあ、1台でも確かに全機!?
以前に、世界大会でのサッカー競技は、競技結果よりも、プレゼンなどの評価の方が大きい割合を占めていることを紹介しましたが、日本の中でも、そういった取り組みをしているブロックがあるというのは、なかなか興味深いです。
(サッカーの評価方法については、まだよく理解していないので、別途研究したいと思います。)