前の記事はこちら → M&Yの履歴を振り返って その8 2011年 - 2
2012年
長かったM&Yの暗黒時代に終わりを告げたのが2012年でした。
これまでの反省や教訓を整理して、どんな状況でもミスをしないロボットを作ることが目標でした。
(と・・・「言う」のは簡単なのですがねぇ)
そのためには・・・
ロボット自身が現在の自分の位置や進行方向を知ることができる。
これができるか・・・を考えたようです。
正確に30cmを進む。
NXTのサーボモ-タで30cm進むことができるのは変わりませんが、壁の前に来たら、毎回壁までの距離を測って姿勢制御します。だから、多少30cmの前進が長くても短くても自動的に調整されます。
正確に90度回転する。
回転を正確にこなすのはジャイロセンサーの仕事になりました。(やっとコンパスセンサーとは縁を切りました)
これで、串や楊枝が撒かれても、正確に進めるようになりました。
さらに、30cmの前進の途中も左右の壁との距離を超音波センサーで計測して、壁に近くなりすぎたら、壁から離すようにしました。
単純にこの2つの動き「30cmの前進」「90度の回転」が正確にできるようになっただけで、見違えるようにコースの走破性が上がりました。
また、前方向の超音波センサーを2つ装備して、ロボットが壁の前に来た時に、その2つの距離センサーを使って、ロボットが壁に平行に向いているか、を確認することができるようになりました。
この時の、レスキューBの競技は、被災者を全員発見したときにだけ競技終了となりした。(それ以外はリタイア扱い)
ジャパンオープンでは、「M&Y」が唯一、競技終了を成し遂げました。
世界大会でも、「M&Y」が唯一、競技終了を成し遂げました。
この時点で、まぎれもなく「M&Y」はレスキューBの Queen になりました。(King じゃなくてQueen !?)
いやぁ、暗黒の時代が長かったけど、やっと霧が晴れたようです。
高く飛ぶためには、大きく屈まなければなりませんが、あまりにも屈んだのでもう飛び上れないかと思いました(笑)
続きの記事はこちら → M&Yの履歴を振り返って その10 2013年