信濃毎日新聞の販売店が、愛読者各戸へ、そのお礼に、世界地図を配布したらしい。新聞の折り込みチラシの中に、入っているのを見つけた。昔、船会社から、机の上に、汚れ防止用に、大きな世界地図を貰ったことがある。ゆっくり、世界地図を眺めるのは、本当に久しぶりである。おまけに、国旗が、一緒に、枠の淵に、掲載されているのは、有難い。じっくりとこの世界地図を眺めると、子供の頃に、勉強した国と、随分と、異なっていることに、とりわけ、様々な国が、新たに、表記されていることに、改めて、驚かされる。むろん、ソヴィエト連邦の崩壊後、新たに、独立した中央アジアの諸国、バルト三国を始め、旧東欧諸国、旧ユーゴスラビアや、まるで、第一次世界大戦前の分布図のようである。又、アフリカに至っては、悉く、子供の頃に覚えていた国名は、新しい名前に、変わっていて、それこそ、以前の合併前の銀行名ではないが、昔の名前で、出ています式に、旧名と併記でもしてくれないと、どこの国なのか、さっぱりと、分からない。困ったものである。確かに、グリニッチを基準にしているから、極東であるが、南北を逆にして眺めてみたり、極西を中心に、眺めてみると、全く、新しいものの見方も出来るものである。それにしても、随分、小さな島々が、小さな国家が、カリブ海、南太平洋、等に、現存していることを改めて、確認出来る。そこには、人それぞれの家庭が、人生が、詰まっているかと思うと、たまには、ゆっくりと、世界地図を眺めるのも悪くはないと、ふと、思った。
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