嘘ばかり ついて自分を 馬鹿にして 自分らしくと いふ馬鹿らしさ
*久しぶりに何か書きましょう。これはさっき思いついた歌ですが。
わたしたちのツイッターでも繰り返し言っているように、今の人間は自分を改造しすぎていて、本当の自分からはかけ離れたものになっています。
顔も手足も、流行の美形に近づけている。ファッションも何やら衒ったものが多く、いったい人間は何になりたいのかと、首をかしげるような姿をしている。
自分がつらかった人間は、もとからかなり痛いかっこうをしていましたが、ここ最近は天使の影響でそれが妙な方向に拍車がかかっている。とても人間らしくない方向に乱れています。
なりたい自分というが、その方向に好きなようにやってみると、まるでアニメのキャラデザインのような自分ができあがる。かっこつけていっぱしぶっているが、その目は猿のように不安に揺れている。まだ何もできないのに、痛いほどかっこいい姿に自分を改造しているのが、きついらしい。
なにかのささやきがいつもつきまとう。それは自分ではないのだと。それなのに、流行を追っている馬鹿は、自分らしいのがいいと平気でいうのです。自分らしいとは何なのか。自分らしいということは、追いかけねばつかまえられないものとでも思っているのか。
本当の自分ならば、自分でいるだけで自分らしいものだ。ほかのだれにもなれぬ自分を実行しているだけで、ほかのだれでもない自分がそこにいるものだ。自分らしいということはそういうことなのだが。
彼らは自分らしいというものを追いかけているうちに、ほかの人と同じような自分をいつの間にか追いかけている。みんなが自分らしいのがいいというから、その自分らしいというものらしいものを追いかけている。ファッション、生き方、言葉などを、誰かの真似をしてそれらしく作り、なんだかおかしなものになっている。そして何か、ほとんどみんなと同じというものになっている。
そのために、ほんとうの自分を殺している。全然自分らしくない。
馬鹿じゃないですか。