ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

人を盗み

2023-08-16 03:53:23 | 短歌





人を盗み 美女に化けても ごまかせぬ 心の臭ひ まなこの暗さ




*今週は一首だけ詠めました。あまりいいできではありませんが、せっかくできたので、それをとりあげましょう。

この歌、ツイッター(今はXというんですか)で発表したときは、「美女となりても」となっていましたが、ここに発表するに、「美女に化けても」に推敲してみました。そのほうが盗む人のあくどさが表現できると思ったのです。

人の顔姿を盗んで、美女に化けても、そのいやらしい心の臭いや、目つきの暗さはごまかせない。

偽物の美人というものは、何にも勉強していない魂が、ただ美人になりたくて、人の顔や姿を盗み、美人に化けるというものです。美人になれば、男がみんな寄ってきて、何でも自分のためにしてくれて、いいことになれるとか、そういうことばかり考えている馬鹿が、やることなのです。

魂の勉強ができていない人は、悪いことをするという感覚もなく、平気で人の美貌を盗む。それは自分だけよければいいという心だ。そんな心が美しいわけがない。盗んだ美貌をかぶって、どんなに外面をきれいに装っても、目つきや表情から醜い心の姿が見える。それは時に、美しい顔が奇妙に歪んで、破壊的に醜く見える。

表面をどんなに取り繕っても、その言葉遣いや行動の仕方から、心は臭い立ってくるものですよ。そして勉強のできていない魂というものは、目つきが暗く、揺れ惑っている。そういうところから、どうしても自分の正体が漏れ出てくるのです。

そんないやらしい偽物に、自分をしているということが、どんなに愚かなことか、馬鹿な偽物美人は、まるでわかっていないわけでもない。わたしたちが繰り返し繰り返し教えてきましたからね、それが彼女らの心にも届いているのだ。

本当に美人になりたいなら、あくどい盗みなどはすべてやめて、盗んだものを返し、本当の自分の姿に戻り、そこから真面目にまっとうに人間の修行をしていくべきなのだ。そのほうが百倍も美しい。正しいことをしているという自信が、まっすぐな明るい目に出てくる。

でも、わかっていてもなかなかそれができないのが馬鹿なのだ。本当の自分に戻れば、あくどいことばかりしてきた自分の、醜い姿が出てくるからなのです。心そのままの、貧しいブスが出てくるからなのです。

痛い美人からブスに落ちるのが嫌で、馬鹿者の心は暗いところを迷い続ける。その心の迷いが、まなこに染み出てくる。

それは明るい目をした本当の美女とは、全く違うものなのです。







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