ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

うその山

2018-06-08 04:19:59 | 短歌





あまた夜を 重ねしうその 山くづれ ふたたびとなき 憂き世は枯れぬ





*最近、テレビを見るのが苦しいですね。ヴァラエティ・ショーのコメンテーターなんかも質が落ちているし、ドラマも面白くない。女優さんがちっともきれいに見えなくて、見るのがいやになって、すぐに消してしまいます。

コマーシャルなんかでも、あきれるほど顔を白く塗った女優さんなんかがでてきて、まるでおばけみたいだとあきれてしまう。気持ちが悪くて、見ていられない。あれが本人はきれいだと思っているのでしょうか。限度というものがある。黒人が白いファンデーションを塗ったら滑稽劇にしかならないように、もろにおかしなものになっている。

音楽も、もう長いこと、印象的な新曲が出ていませんね。ヒット曲なんか全然ない。ミュージシャンが、歌を作れなくなっているのです。だから音楽番組なんかもおもしろくない。過去のヒット曲を繰り返し流しているだけという感じがします。

そう言えば、歌手の新人さんなんてのも、聞きませんねえ。

お笑い芸人のジョークにも笑えない。何だか馬鹿みたいに見える。もう人間は、人をからかって笑うようなことが苦しくなってきているからでしょう。

スポーツ番組も、選手がちっともかっこよく見えない。嘘が丸見えだからです。

おもしろくない。もうテレビは破裂寸前だと言う感じです。いやもう、破裂しているのかもしれない。メタメタになっている内容を隠しとおすためだけにやっているのかもしれない。

この世界は、今まで積み重ねてきた嘘の山が崩れてきて、全部が枯れてきているのです。人が、嘘ばかりの人間の汚さに気付いた。偽物の美女の正体に気付いた。もう顔がかわいいからというだけでは、テレビの中でほほ笑む女優に誰も酔ってくれないのです。酔ってくれなければ、だれもお金を出さないのです。

これではもう芸能界は崩壊ですね。どうにかしなければいけないのだろうが、できないでしょう。何が起こるのかは予測しにくいが、このままいけば初期化状態になって、テレビ自体が沈んでいく。ガラスの船になり、緑に飲まれていく。

「ふたたびとなき」というのは、こんな嘘ばかりの世の中なんて二度とない、という意味です。

もはや人類の馬鹿の世界は、崩れ果てているのです。そして逃げることのできないツケを支払うための、永遠の時代がやってくる。

人間世界をここまで絶望に濡らした責任をとるために、彼らは永遠に近い年月を、つぐなっていかねばならなくなるのです。






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