ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

人間の坂

2019-09-21 04:41:07 | 短歌





馬鹿者は 群れて美人を 馬鹿にして みんなで落ちる 人間の坂





*ひさしぶりに決まりましたね。これは大火の作です。ここのところ彼も不調が続いているのですが、これは彼らしさが出ていていい。

馬鹿者というのは、ひとりでは何もできませんから、大勢になって群れて、美人ひとりを馬鹿にした。そういう者たちが、みんなで一気に人間の坂を落ちる。

実際、かのじょを裏からいじめていた人間はみな、人類を落ちています。ひとりで救済事業をしていた天使を、あまりにも卑怯なことをして、おそろしい地獄に突き落とそうとしたからです。

彼らは万を数える人数に膨れ上がり、それだけの大勢で美女ひとりを攻撃した。そんなことをすれば神にも嫌われるのです。彼らはみごとに人間を落ち、人間世界を追い出され、違うところへと赴かねばならない。

なぜ馬鹿者の群れは、あのように執拗にまで、かのじょにとりつき、かのじょを不幸のどん底に突き落とそうとしたのか。それは自分があまりにもつらかったからです。自分はそれほど美しくはないのに、馬鹿みたいなことをしているからです。そんな自分が嫌でたまらなかったのです。だから身も心も美しく見えるかのじょのような存在を見て嫉妬に狂い、絶望的なまでの非人間的な所業をして、かのじょひとりを滅ぼしにかかったのです。

もう何度も言われていることですね。ですがこれはこれからも何度も繰り返し語られることでしょう。馬鹿どものした醜い所業とその結果は永遠に語り継がれていくでしょう。

自分のことばかり考えて、嫉妬に狂って、人を馬鹿にすれば、神を苦しく悲しませるということを、人は学ばねばなりません。





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