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ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

われのみが

2022-10-12 07:55:21 | 短歌





われのみが ひとりえらきと いふものは 何なすことも できぬものかな




*これは大火が昨日詠んでくれたものです。今週わたしは不調で詠めませんでしたが、大火は何首か詠んでくれました。痛いスランプの時期でも、大火の詠み方では何とかなるようだ。細かい文法など吹き飛ばして、好きなように詠む勢いが、スランプを吹き飛ばしてくれるのかもしれません。

自分だけがひとり偉いというものは、何をなすこともできないものだなあ。と、これは真実ですね。なぜなら大きなことをなすには、人の協力が不可欠だからです。何をなすにも、自分の力だけではほとんど何もできない。多くの人の愛と協力があってこそ、大きなことはできる。

だから大きなことをなす人は、人に頭を下げることができねばなりません。人の力を尊び、敬うことができねばなりません。みんなが一つの愛の元協力し合うということの美しさと厳しさが、わかっていなければなりません。

自分だけが偉い、他は自分に従って当然だと思っている人は、常に人を馬鹿にしていますから、人が嫌って寄ってこない。だから何かをしようと思っても、誰も協力してくれない。だから何もできない。

自分には何もできないと思い込んでいる人は、ただ人に頭を下げることができないというだけのことが多いのです。幼児的プライドを抱え込んで、社会に心を閉じて、うじうじと自分の不遇と人の無理解をなじっていることが多い。それでは何もできません。

何かをなしたいと思うのなら、愚かなプライドは捨て、自分を下げて人に頭を下げることができねばならないのです。自分を滅するとは、要するに自分だけを偉いと思うエゴを滅するということです。そういう心の訓練ができている人でない限り、大きなことはなせない。

愛のためなら、犬にも頭を下げる。それくらいのことができないと、本当に良いことはできませんよ。




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