野にひそむ 星と夢見る きゅうりぐさ 夢詩香
*歌が今まるで詠めませんので、俳句をやってみました。これもあまりよくありませんが、俳句だとなんとかなるようだ。頭の中の感性をそれほど酷使せずすらりと出てくる。
きゅうりぐさは春先から夏にかけて咲く米粒くらいの小さな青い花です。道端の草むらなどに、小さく光るその花を見つけると、少し心が躍りますね。あまりに小さいのに、しっかりとした花をつけている。こんな小さな花にも色があり美しいかたちがある。それが誇り高い魂のありかを示しているようで、なんだか頼もしい。
花を地上の星と例える詩はいくつもありますから、これも少し平凡な句のうちに入りますね。でもきゅうりぐさを見ると、どうしても空の小さな星を思い浮かべてしまう。迷いもなく空に輝く小さな星が、野に降りてきたら、こんな花になるのではないかと、そんな幻想を抱いてしまう。
空に何百億と輝く星々をまねしたのかと思うくらい、この世に星の数ほども咲く花々。その花それぞれが、美しい魂を有し、この世に愛を投げかけている。
星々もまたそうなのだ。空に光りながら、永遠の愛を宇宙に歌いかけている。その愛が空に満ちていることを、いつか地球人類も気づくだろう。
野に咲く一つの、目に見えないくらい小さな花にも、愛が隠れていることにも。
星も花も、美しい愛のかたちなのだ。だから花を星と幻想しても、それはあながち誤りではないのです。