こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

区切り

2010-06-09 22:36:47 | 時間
毎日の生活の中で、区切りを付けることの大切さは誰でも感じること。だが、実際に区切りを付けられるかどうかは別問題。どうやって区切りを入れていくか。それが重大な課題である。

週末に、いつもの仕事とは違った休養を取る。それも区切り。
一日の最後に、ベッドの中に入ってから文庫本を読んでから寝る。それも区切り。

そんなふうにして、意識的に区切りを入れることで、のんべんだらりと過ぎていく時間にメリハリを付け、時間をコントロールする。些細なことであっても、区切りは大切な営みである。

人が亡くなった後、お通夜、告別式、初七日、四十九日、百貫日、一周忌、三回忌、七回忌と、一つ一つを執り行っていくのも同じ原理だ。そうやって人は自らの悲しみに、区切りを付けていく。そこには悲しみと付き合ってきて人間の知恵が込められている。