蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演「星のない町 ぼくの町」

NPO法人劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演
タイトル 『星のない町 ぼくの町 ~ゴミ人間プペル奇譚~』
脚本・演出 青木由里
原案 『えんとつ町のプペル』西野亮廣 著
出演 青木賢治/栗生みな/坂本真由美/青木淳/井田亜彩実/鈴木一衣/導星ゆな 他

日時 2022年3月5日(土)18:00~    2022年3月6日(日)11:00~/16:00~
会場 須坂市 メセナホール 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/mugen_puperu

上記公演は好評のうちに幕を閉じました。
ご来場を賜りました皆様、ご尽力を賜りました皆様に、心より御礼を申し上げます!

矢代一重山太鼓さんとの合わせ稽古

2016年03月31日 23時58分54秒 | 日記
明日からは、いよいよ本番前の連日通し稽古に突入!
本日は、最後のシーン割稽古。

矢代一重山太鼓さんとの合わせ稽古だった。

20:00少し前、上山田文化会館ホールに到着。

太鼓シーンのキャストはほぼ集まっていた。

舞台ソデでは、舞監の金子さんが
黙々と道具を製作している。

お疲れ様です!

太鼓の皆さんは、19:00から稽古をされていたようで
既にお疲れ気味の様子だったが
小返しを入れながら、2回通させていただいた。

稽古場と異なり、ホールは横幅が広く
走る距離が長いため、みんな相当きつそう。

けど、疲れました~という様子が
お客様に伝わったらアウトなシーン。

当時生きた人たちも歩き疲れ
走り疲れた時はあっただろう。

ただ…

心の根底に何があったのか―

なんのために起こした騒動だったのか―

どんな未来を思い描いて走り回ったのか―

当時の世相と、お百姓さんたちの苦しみを
自分の中に落とし込んだならば
同じ動きをしても、違って見える…はず。

そうはいっても、身体性は必要だと私は思う。
お客様にチケット料金をいただくわけですから。

生死ギリギリのところで決断し
騒動を起こさざるを得なかった人々に
後一週間でどこまで迫れるか…

それが勝負だ。

私は、体調を整えてベストコンディションで
本番を迎えられるように・・・
それが一番の課題です。

何しろ歳が歳ですからねぇ(笑)

さて、上山田公演の目玉は何と言っても

『芝居茶屋』!!

  

ロビーに所狭しとお店が立ち並びますよ~♪

開店は11:30頃
閉店は公演終了から30分後くらい

お菓子類だけでなく、カレーやお寿しの他
賑やかな品揃えのお茶屋さんです(^^)
ランチがてらお早めにいらしてはいかがでしょうか(^^)

今回の舞台は2幕物なので、幕間休憩があります。
幕間の楽しみにもなりますね~

4/10(日)に予定がつきそうな方は
是非上山田文化会館へ足をお運びくださいm(__)m

袋を背負うお猿さん;愛称募集♪

2016年03月29日 20時44分51秒 | 日記
皆さん、あのお猿さん、覚えていらっしゃいますか?

根付けの・・・アレです!

そう!!

あのかわいらしいお猿さんです♪

「ミュージアム干支コレクションアワード2016猿」で
見事グランプリに輝いた須坂市立博物館所蔵の根付け
「袋を背負う猿」



覚えていますよね~

イラストも出来たようです。



このお猿さん、どうやら愛称がつくようですよ~

先程、須坂市立博物館長のM氏から愛称募集のメールが届きました。

皆さんもご応募されてみてはいかがでしょうか?!

下記が募集要領です(^^)

1 募集方法
 募集期間 平成28年4月4日(月)~4月30日(土)
 応募方法 須坂市立博物館及び生涯学習スポーツ課に設置の応募箱
       郵便はがき、ファックス、電子メールで応募を受け付ける。

2 選  考 愛称候補10点を選考し、投票を行う

3 投票方法  
 投票期間 平成28年5月17日(火)~5月31日(火)
 投票方法 投票箱、インターネット、郵便はがき、ファックスで投票を受け付ける。
  (投票は、全ての投票方法を通じて一人1回とする)

4 愛称の決定及び発表
  最多得票した愛称候補を愛称に決定し、平成28年6月11日(土)午前8時30分から
  須坂市立博物館で開催予定の須坂市立博物館開館50周年記念 特集展
  「印籠・根付展(仮称)」(会期:平成28年6月11日~8月21日)の開会式で発表する。

5 応募特典
   決定した愛称の応募者1人(同一の愛称で複数の応募があった場合は抽選)
   及びご家族等を平成28年6月11日(土)午前8時30分から須坂市立博物館で開催予定の
   「印籠・根付展(仮称)」開会式にご招待(交通費・宿泊費は応募者負担)する。
開会式で博物館グッズ等の記念品を贈呈する。

6 応募愛称の取り扱い
   応募者は、愛称に係る一切の権利(著作権法第27条及び第28条に定める権利を含む)を
   無償で須坂市に譲渡するものとする
   応募者は、応募愛称に対して著作者人格権の行使をしないものとする
  応募者は、応募にあたって第三者の権利を侵害しないものとする
  愛称使用に関する一切の権利は、須坂市が保有するものとする

7 個人情報の保護
  愛称の募集及び投票に伴い取得した個人情報は、須坂市個人情報保護条例に基づき適正に管理し、目的外に使用しない。

8 主催 須坂市・須坂市教育委員会

詳細は、須坂市オフィシャルWEBをご覧ください。

NAGANO open-air THEATER 2016 一般参募集中♪

2016年03月29日 00時52分37秒 | 日記
現在、今夏に上演予定の長野における野外劇
『NAGANO open-air THEATER 2016』の
キャスト・スタッフを募集中!

 

新規メンバーからの申し込みもあり
リピーターメンバーからの申し込みもあり
今年はどんな布陣になるかワクワクしています。

ご興味のある皆さん、ぜひ奮ってご参加ください♪

オーディション日は、4月17日(日)

小学生以上の健康な方であれば
どなたでもご参加いただけます。

どうしてもご都合が悪い方は、事務局にご相談ください。
追加オーディションを行うことも可能です。

皆さんのご応募をお待ちしています!


今年は、夢幻テイストの「奇想 真田十勇士」を創作予定。

真田十勇士の人気の原点となったのは
講談「難波戦記」

◆講談(こうだん)とは―
日本の伝統芸能のひとつ。
演者は高座におかれた釈台(しゃくだい)と
呼ばれる机の前に座り
“張り扇"でそれを叩いて
調子を取りながら話を読み聞かせる。

演目は、主に歴史に関するもので
真田幸村の他、水戸黄門、大岡越前、国定忠治
柳生十兵衛などの時代劇ヒーローの原点は講談♪

となると、講談を是非聞いてみたくなるでしょう?

私は劇団くるま座時代に「講談師」のように語る役を
いただいたことがあり、その時に女講談師の講談を
随分聞いた覚えがある。

独特の言い回しと台詞術が素晴らしくて面白い。

皆さんも機会があれば聞いてみてください。

ヒーローは選ばれし者かと思いきや
ヒーローは作られし者

だから面白い♪

なぜ作られる必要があったのか?

現代の風潮や世相を知るのに役立つかも・・・ね(^^)

主観と客観

2016年03月28日 14時39分30秒 | 日記
私は演出家であるー

ただ今は、演出家としての客観的視点を離れ
役者として主観的イメージを膨らませ
舞台の世界の中に入り込めるように―
心情と感情が皮膚の毛穴を通って
外へ表出するように―

心の信号が脳へ
脳の信号が筋肉へ
心~脳~筋肉が直結して
自在に動くように―

そんなことをイメージしながら
役作りをしているところ。

一人一人信号の受信発信の速度・質量が異なるんだよね。
故に感情の振れ幅も表現の出方も異なる。

当然自分と役のギャップもあるわけで
そのギャップを知り、理解し
自分の中に落とし込む作業が必要だ。

そのために必要なのは

①役が置かれた環境と状況と人間関係の情報収集
②その情報から推測できることをリアルに想像する想像力
③想像した世界に自分を入れ込む
④想像した人物イメージと自分とのギャップを縮める

①は、自分の足で動くことが重要で
フィールドワークと呼ばれる現地調査をすることで
イメージを明確に抱くことが可能となる。

②③④は、気分だけでは行きつけない。
だからこそ、日常からの訓練が必要なんだよね。

感情・声・肉体の電気信号の通りを良くするための訓練。

まずは、自分の癖や習慣を知ることが始めの一歩。

媒体が自分自身であるからこそ
そうした訓練が必要なのだ。


演出は観客の目線が必要だが
自分のイメージが強ければ強いほど
先入観というフィルターが災いし
ニュートラルな目線になることが困難だ。

しかしながら、芸術というものは
非常に強いイメージと
ある種の強い思い込みと
強い魂の叫びがあって生まれるものである。

大体にして何をニュートラルと言うのか―
も定かではないわけで
結局のところ自分が信じる世界を提出するしかない。

後は、観客の心や感性に委ねる―

だからこそ、演出は最後まで諦めてはならない。
決して妥協してはならない。
自分が信じる世界を提出するために―

現在、主観と客観について考察中―

今回は、演出と言う立場を見直すにも
大変良い機会となっている。

このような機会を与えていただけたことに
つくづく感謝する毎日である.。o○

役者として、どこまで役に近づけるか…

本番まで残り2週間弱―

想像力を総動員して取り組んでいこう!

小平甚右衛門さんのお墓参り

2016年03月27日 23時06分11秒 | 日記
今日は、14:00から上山田文化会館にて通し稽古だ。

13:00頃、家を出れば間に合うのだが
今日は、ちょっと寄りたいところがあって
自宅を10:30頃、出発。

もっちゃんとケンジも一緒に(^^)

どこへ寄ったかと言うとですね~

兼ねてから行きたかった「午札騒動考」の主人公
小平甚右衛門さんの碑の見学会を実施ヽ(^o^)丿

 

本当は、先週日曜日の稽古後にキャスト陣と一緒に
見学へ行く予定だったけど、稽古が押してしまって
終了後、外を見ると真っ暗けっけ~
なので、先週は諦めました。

キャスト陣と一緒に行くにしても
ひとまず場所の確認だけでもしておきたいと思い
今日は、劇団員だけで訪れてみたというわけ。

あ、サリアはプロレス出演のため不在(・・;)

甚右衛門さんの碑は、わかりやすい場所にありました!

しかし・・・

駐車場がない!

偶然近くに地域の集会所があったため
ちょっとだけ駐車させていただいた。

碑の上手側には、下記の文字が彫られた石が
鎮座ましましていました。

「子弟の教育を大切にせよ」

甚右衛門さんが、処刑される前に遺した言葉だそうです。



碑は、日の光を浴びて輝いていました。

一揆の首謀者として、ただ一人処刑された甚右衛門さん
その後、数十年を経て、村をすくった義民として
この碑は建てられました―

切なくて悲しくて辛い歴史―

やっぱりお墓参りをさせていただきたい。

お墓はどこだろう…

この近くとは聞いていたが、皆目見当がつかない。

で、碑のすぐ近くにある床屋さんを直撃!

 小平甚右衛門さんのお墓をご存知でしょうか?

と単刀直入に質問(^_^;)

あ、もちろん自己紹介はしましたが。

床屋さんは、村上さんをよくご存知で
「午札騒動考」の公演のことも知っていらして
その上、大わらじ委員会の方からも
私のことをお聞きになったそうで
とても親切にご対応してくださった。

床屋さんもお墓の場所はご存知なかったが
お墓を管理されている小平家の末裔の方を
ご紹介くださった。

時計を見ると11:38…
お昼時と重なっちゃうな…
今日は無理かな…

と諦めかけたが、ケンジが小平家の方の住所から
ナビで場所を確認してくれて
車を5分程度の距離ということが判明。
ダメ元で、小平さんのお宅へお電話をしてみた。

と…

もしもし?

と、品のある明るい女性の方の声が聞こえて来た。

事情を伝えると、お墓まで案内してくださると言う。

 うぉ~有難い!感謝です!!

で、小平さんのお宅の近くまで車を走らせ
奥様と路上で落ちあい、お墓へ向かった。

お墓は、上山田町を一望できる高台にあり
とても見晴らしが良かった。

奥様は、ご先祖様から伺ったという
当時の出来事をお話ししてくださった。

何と言うか…
本や資料とは異なる生の人の言葉には
何とも言えない説得力がありますね~

本当に有難かった!
私が演じる役のイメージの輪郭も
はっきり浮かび上がりました(^^)

突然の電話、そして訪問にもかかわらず
温かいご対応をいただき、深く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました!

私がお会いする上山田の皆さんは
どの方も温かくて素敵な方々♪

皆様の心に響く演技をしなければ・・・と
決意を新たにしました。

明治3年に起きた午札騒動―

当時、松代藩の人々はどんな生活を強いられていたのか…

村の方々は、どんな思いで一揆を起こしたのか…

甚右衛門さんはどんな思いで処刑されたのか…

甚右衛門さんの奥さま“やを”さんは
どんな思いでご主人の死を受け止め
どんな思いで同じ場所に暮らし続けたのか…

想像を絶する過酷な運命を背負い
明治初期の動乱期を生き抜いた“やを”さん…

皆さんの思いにどこまで近づくことが出来るか

それが役者の任務―

小平甚右衛門さんの碑までは
上山田文化会館から車で数分。

観劇後に訪れてみてはいかがでしょうか。

皆様のご来場をお待ちしています!

【上山田公演チラシ】
 

【長野公演チラシ】
 


チラシが紛らわしくて申し訳ありません。
色を変えれば良かったですね(^_^;)

チケットは、上山田公演が赤系
長野公演は青系なので、わかりやすいです。

【上山田公演チケット】


【長野公演チケット】


上山田公演にご都合がつきそうにない方
是非長野公演へお越しくださいm(__)m