蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

製作物、最後の追い込み!

2014年02月27日 23時10分15秒 | 日記
日中、衣装の修正や不足分の製作に必要な
型紙探しをして、縫製方法を思案。
小道具チーフも、私に確認しながら
小道具製作に励む。

夕方稽古場にて、衣装さんに型紙と布を渡し
即、縫製に入ってもらった。
電話で事情説明はしてあったものの
新たな追加注文になってしまい
ごめんなさい。

明後日は本番一週間前。
キッズ&青年クラスの稽古を
本公演の通し稽古見学会に変更。
簡単に言えば、試演会のようなもの。
本番一週間前に仕上がっていれば
余裕を持って、本番に臨むことが出来る。
見学者は団員だが、初めて見るメンバーが殆ど。
キャスト陣も緊張感を持って
通し稽古に臨めるはず。
研修生にとっても、良い刺激になるだろう。

そんなわけで、製作物も土曜日までに
何とか間に合わせようと、最後の追い込み中。

今日は稽古場にて、北村さんが帽子製作
トウコさんが衣装の修正、シンヤ君が仮面製作…

皆さん、お疲れ様でした。

みんな明後日までに何とか形にしようと
頑張ってくれている。

稽古の方は、流れの悪いシーンを
もう一度細分化しながら
細かな修正を加えて行く。

最初に考えていたはずの感情や心理が
繰り返しているうちに、動作に囚われ
忘れてしまうことがある。

毎回、今頃の時期がそのピーク(笑)

鮮度を落とさず、腐らせず
常に初めての出来事として
演じることが出来ればいいんだけどね。
これが一番難しいことなのかも…

鮮度を保つポイントは自分で見つけるしかない。
ヒントは出せても、スイッチは本人が作るしかないのだ。

演技をする上で必要な“スイッチ”を
一つだけではなく、何種類も持っていると
伸び伸びと演じられるようになる。

特に「集中力」スイッチと
喜怒哀楽の「感情」スイッチを
自在にコントロールできると
いつでも望むところへ飛ぶことが出来る。

大空を翔ける鳥のように
ステージ上を自由に翔け回れるようになると良いね。

これ、実は日常でも役に立つんだよね―

稽古終了後、仮面の形を見せてもらった。

 おお~イメージ通りだ♪

仕上がりが楽しみ~♪♪

衣装もきれいに修正され
帽子も良い形に仕上がった。

ありがとうございます!

明日は、お客様の動線確認のために
北野文芸座さんに再度下見に伺う予定。

さあ、ラストスパートだ。
細心の注意を払いながら
最善を尽くして本番に備えて行こう。

和風の素敵な空間♪

2014年02月26日 23時31分20秒 | 日記
今日は、午前中に事務仕事。

ナント!
須坂のN社のN常務さんから
本公演前売券〇〇枚のご注文メールが!
凄い枚数に驚きました。
実は、去年のオープンエアシアターの折にも
N氏は物凄いチケット枚数を販売して下さり
今回も周知へのご協力だけでなく
チケット販売もご協力くださって…

N氏からのメールに

 「観劇」という存在に、食わず嫌いの多さがあります。
 ところが前回1度でも観た人は、二つ返事でOKでした。
 今後はもっと裾野拡大のための動きが必要だと痛感した次第です。

と…

何と有難いことでしょうか。

確かに都心に比べると地方は
観劇人口が少ないし、演劇上演本数も少ない。

観劇人口を増やし、演劇人口も増やしたいと思って
十数年活動を続けて来ているけれど
前途多難な状況は相変わらずでして…

私たちの努力が足りないんですよね。
観たことのない方々へ、どうやって足を運んで頂くか…
もっと工夫をする必要があります。

N氏のメールに感謝&感動しながら
自らの至らなさを痛感した次第です。

更に同社の社長さんからも
前売券〇〇枚のご注文をいただき
心より御礼申し上げます!


午後から、川中島にある某お寺さんを訪問。

このお寺の住職・Hさんは、長野市民会館市民WSのメンバー。
東京へホール見学に行った時、バスの中でお話したり
懇親会や飲み会で話したりして
脳の回転が速くて会話のテンポが良くて
気遣いも出来て素敵な女性だなぁ~と思っていた方。

実は、公演で使用する〇〇の製作が頓挫しており
本来なら自分たちで製作すべきところだが
イメージ通りのものを製作するには
費用と手が不足していて

 むぅ…どうしよう…無しにするか…けど…
 誰か貸してくれないかなぁ…

と考えていた時、ポッと頭に浮かんだのがHさんだった。

またまた“ダメ元”で伺ってみたところ
一つ返事でご快諾くださり
本日、お借りしに伺ったのでした。

Hさんは、何点か〇〇を出して下り
私の説明を聞きながら、一緒に選んでくれて
イメージ通りの○○を貸して下さった。

ありがとうございます!
助かりました!

すぐに失礼するつもりだったが
改築されたばかりのお部屋に案内してもらい
お茶とお茶菓子までご馳走になっちゃいました~
そのお部屋がね~
とっても素敵だったのです♪
 
黒塗りの柱と梁を生かした和風のデザインで
まるでモデルルームのような(?)
それでいて落ちつく癒しの空間♪
調度品も壁掛けも空間にマッチしていて
短時間だったけど心地良いひと時を
過ごさせていただいた。

お部屋の引き戸は、市民WSでご一緒のK氏が製作されたとか。
戸のデザインも設計も、魅力的な引き戸でした。

その後、同行していたケンジ君と倉庫へ。
衣装も小道具製作も進んでいるものの
まだ足りないものがありまして・・・
布や小道具を探して、車に積み込みダ〇ソーへ。
道具製作に必要な資材を購入。
一度自宅に戻り、稽古場へ急ぐ。

今日の稽古は、昨日の通し稽古で
気になったシーンの返し稽古の予定だった。

が、髪型や衣装修正の関係で開始時間が遅れ
2シーンしか稽古できず…
明日、全ての気になるシーンに手を入れて
明後日、もう一度通し稽古をして、更に手を入れ
週末の稽古で完成度を上げて行く予定。

演出的には、通常より早めに仕上がっているものの
稽古回数が不足気味のシーンの仕上がりが今一歩。

お忙しい中、惜しみなく時間と労力とスキルを
提供して下さっている特別出演の皆さん
公演の成功のために寸暇惜しみ活動している劇団員
未熟なりにも前向きに頑張ろうとしている準劇団員の姿を見ながら

 私も頑張らねば!

と、気合いを入れる。

今日こそは役作りに時間を費やそう…と思っていたが
明日に回すことになってしまい…
週末までには、良い形に仕上げていくぞ!

今日は、衣装のトウコさんと仮面製作のシンヤ君が
早い時間から稽古場に来て作業をしてくれた。
また、小道具製作をしてくれているなっちゃんが
更に別の小道具を製作してくれるこになり…

何としても、裏で頑張ってくれている皆さんに
関わって良かった!と思って頂ける舞台にしなければ…

本番間近♪

2014年02月25日 23時43分34秒 | 日記
以前撮影したDVDのCM撮影の仕事が入り
一昨日と昨日、5人の団員&夢幻関係者が撮影に臨んだ。
お声掛けいただきましたA社様、誠にありがとうございました。

また、日曜日の夜は某テレビドラマの撮影もあり
本公演の稽古&小布施WSの稽古と
先週末も盛りだくさんのメニューだった。

今日は、午前中に印刷会社から
公演パンフレットデータ不備無しのご連絡を頂き
無事入稿完了♪

ホッと胸を撫で下ろす。

お昼前、中野へ向かう。
今日は、職業訓練センター講師の仕事。
表現の基礎練習の後
「会社で求められる人物像」のグループワーク。
その後、一つのエピソードを元にエチュード発表。
盛りだくさんで駆け足になってしまったが
皆さん、前向きに取り組んでくれて
いい感じで発表を終えることが出来た。
来週は本公演の関係でお休み。
再来週、プレゼンをしてこのクラスは終了となる。

そうそう!
グループワーク発表の中で発見が一つ。

「ホウレンソウ」と呼ばれる
「報告」「連絡」「相談」は社員にとって
そして、組織に所属する人にとって
欠かしてはならないことだが
これが案外、出来ない人が多い。

私は、責任感の不足が原因だと思っていたが
今日、一つのチームの発表の中で
「ホウレンソウ」がスムーズに行われない原因は
「コミュニケーション」不足だとの指摘があった。

最初「え?」と思ったが
少し考え「なるほど~」と納得。

もちろん「無責任」が原因の場合もあるが
「ホウレンソウ」が出来ない理由の一つに
「言いづらい」「言いにくい」がある。
この場合、無責任というよりも
コミュニケーション不全に近いのかも…と。

「言いづらい」というのを掘り下げると、その下には
「上司が怖い」「怒られたくない」という感情が存在する。
何故こういう負の感情がわくのか。
上司が厳しかったり怖かったりする場合、起こりがちな感情。
ケースバイケースで、どちらがどう、と、断定出来ないが
どちらの問題にせよ、スムーズでないことは確か。

…けど、上司と社員はお友達ではないし
上司が甘い顔をして、社員のご機嫌をとっているようでは困る。
かといって、怖ろしくて相談出来ない状態も困る。

うーむ…

いい按配って難しいねぇ…
会社におけるコミュニケーションについて
再考してみようと思う出来事だった。

終了後、稽古場へ直行。

今日は、長野舞台の舞台監督Sさん
照明のY社長、音響のKさんが下見にいらした。
生演奏のお二人にもご参加いただき
本番前の緊張感に包まれる中、通し稽古開始。

傍らでは衣装の北村さんとトウコさんが
衣装をチクチクチクチク…

通し稽古は、若干止めてきっかけ確認などがあったが
Kさんが音出しをして下さったので
日曜日よりはスムーズに通すことができた。

まだまだ完成度を上げて行く必要があるが
中だるみするシーンに若干手を加えれば
これで行けそう、という確信が持てて、ホッ。

役者陣は、かなり大変そう(苦笑)
早替えがあるし、体力も使う上に、多様な台詞術が必要で
脳も感情もフル回転という感じ。
しかし、全てのシーンを完璧に出来れば
かなりのスキルアップに繋がるはず。

習うより慣れろ!ですね。

稽古終了後、スタッフさんと打ち合わせをして解散。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

トウコさんは明日も稽古場に来て
衣装縫製をしてくださるとのこと。
明日は他に、仮面製作のシンヤ君と
小道具製作のなっちゃんも来てくれる予定。

皆さんのご協力に感謝です!

パンフデータ転送完了!

2014年02月24日 23時01分10秒 | 日記
先程、予定通り公演パンフレットデータを転送完了。
明日、印刷会社でチェックしていただいて
不備がなければ、入稿完了となる。

昨夜、仕上げてしまいたかったが
脳の働きが弱っていて(??)
集中力が不足していたため
ミスが怖いので、しっかり睡眠をとって
今日、入稿作業を行った。

データ作成にご協力いただいた
つっきーに心から感謝です!

昨日も、朝から稽古。
パーカッションの波田野さんと
バイオリンの牧さんが参加してくれて
午後から、通し稽古を開始。

衣装の着替えや小道具の確認などをしながら
進めて行く。

私も初めて衣装を着用。
基本的に和服は着慣れているほうなので
所作的な不安はないが
他のメンバーの所作が、まだまだ気になる。

着物のソデの使い方や、足の運び方など
一通りは教えたが、後は各自がどこまで
気にして練習するかにかかっている。

キーワードは『立ち居振る舞い』

特に準劇団員2人は、台詞術に加え
この点を重視して稽古に励んでもらいたい。

みんなの呼吸が合うと、断然良くなるんだけどなぁ…
と思うシーンがいくつかある。

『呼吸を合わせる』には、どうしたら良いか。
繰り返し稽古をする、というのは基本だけど
何度繰り返しても、呼吸を合わせられない人も…

良いテンポとか良いリズムのイメージがないのかもしれない。

早ければ良いというものでもなく
同じリズムなら良いというものでもない。

前提条件をもう一度洗い直して
シーンに必要なコミカル感とか緊迫感とかを
イメージして欲しいな。

改めて思うのは、記憶にないことは
表現出来ないということ。
だから、良い舞台や魅力的な役者の演技を
見たり観察する必要があるんだよね。

 演技は盗むもの

これは、昔から言われている言葉。

魅力的な役者の演技をじっと観察し
まずは真似をして、自分のものにしていくのだ。

観劇回数が少ない役者や
観劇の趣味に偏りのある役者は
引き出しの中身が少なく、演技の幅が狭い。

役者を志す人には、質の高い舞台を
どんどん観てもらいたいと切に思う。

さて、残すところ後10日。
カウントダウンは始まった♪

有意義な稽古時間を過ごせるよう
準備をして稽古に臨もう。

ディスカッション☆

2014年02月22日 23時10分49秒 | 日記
連日、稽古と公演準備であっという間に時間が過ぎて行く。

昨日は、平日だけど午後から稽古。
私と絡みのあるクボちゃんとガンちゃんに
付き合ってもらい、稽古をさせてもらった。
二人に感謝!

なかなか自分の稽古時間が取れないのは
毎度のことだが、稽古をしなければ
お客様にお見せできる演技には至らない。
当然のことですけど…(汗)

あと2週間か…
死に物狂いで頑張る!

今日は、朝から稽古。
あやふやなシーンを抜き出し、何度か返しながら
各役者陣に、シーンにおいての役割や
心情・状況を伝えつつ、演技面のアドバイスもしていく。

ようやくここに来て、それぞれが
役を掴み始めたように思う。

ここから2週間の繰り返し稽古で
私を含め、みんながどこまで
完成度を上げることが出来るか…だね。

夜は、キッズと青年クラスの稽古。

キッズは、基礎訓練の後
私がハルカちゃんの朗読の稽古をつけている間
ガンちゃんが、ユウキ君とアイリちゃんの
「雪わたり」の稽古を見てくれた。

青年クラスは、基礎訓練の後
4月の座内発表会の稽古。

ケンジ君が構成・演出を担当。

発表会の稽古は、今日で3回目だが
研修生のうち2人が都合で欠席していたため
出席していた準劇団員と研修生が
これまでの稽古内容をディスカッション形式で
四苦八苦しながらも(?)二人に伝えた。

なぜ?
どうして?
なにを?
何のために?

行動の根底にあるものは何か?

役作りに重要なワードが飛び出す。
しっかりインプットして欲しいな。

先週もそうだったけど、良いディスカッションが進行中。
こういう時間、とても大切だと思う。

自分の脳で考え、自分の言葉で話さないと
身についていかないんだよね。

その後、課題を身体のみで表現。
言葉を一切使わず、身体でコミュニケーションを取っていく。

 言葉って何のためにあるんだろう。

言葉に頼らず表現する面白さを見ながら
そんなことを考えたり。

言葉の力
言葉の無力さ

私は言葉には力があると思っている。

言葉の無力を感じる時

それは、相手に伝わらない時―

伝わらない原因は何か

伝え手の問題
受け取り手の問題

言葉が力を発揮するには
伝達・受信の双方向性が成立する必要があるんだよね―