蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

サプライズ?!

2012年09月30日 00時22分56秒 | 日記
午後からシアター・ワークショップ3回目の稽古。
今日は、何としても発表会用の台本に入らねばならない。

今週は毎日、本と格闘しながら台本考案…
というわけにもいかず…

が、何とか今朝、全体の大雑把な構成と
オープニングシーンまでが出来て、ホッ。

13:30から基礎訓練を開始して
発声のポイントを若干伝授し
その後、身体表現に突入。

イメージだけを伝え、まずは自由に表現してもらった。

  うん!面白い!

みんなの表現からイメージに合うものを採用し
何度か稽古して、オープニングの大枠が見えた。

その後、車座になり、台詞の稽古。
空間イメージと、台詞の意味合い等を話し
台詞を割り振りながら、声にしていく。

  うんうん!これならいけそう!

エネルギーがあって、凄くいい感じ。
来週は、ダンスの振り付けを行う予定だ。

芝居の本編は、来週中に仕上げねば!

稽古終了後、劇団の稽古場に直行。
通常のキッズ・研修生クラスの稽古だ。

キッズは、サンクス・ギビング・デー用の
ショート・コメディの稽古中。
今年の作品は、ナント!
青年団員2人とキッズ2人の四人芝居!
初めての試みなので、若干心配でもあるが
ちっちゃな心配は、心配な部分を取り除くために
稽古すれば良いだけの話♪

19:00からは研修生クラスの稽古。

…と、いきなり研修生たちが整列し

  青木さん、少しだけお時間、よろしいですか?

と聞かれ

  は、はい。
  ど、どうしたの?何かあったの?

と聞く私に向かって

  少し早いですが…お誕生日、おめでとうございます!

そして、Happy Birthday too you ♪ を歌ってくれて
その上、花束とプレゼントまで用意してくれていて

  研修生全員からです。

心底、驚きました!

私の誕生日は明後日だけど、自分は
いつも多忙で忘れてしまっていて
家族に言われて思い出すこともシバシバ…

予想のよの字もなかった思いがけないサプライズ。
「日頃の感謝の気持ちです」と言われ、マゴマゴする私…
目をパチクリさせながら、素敵なバラの花束を見つめ
なんだか恥ずかしくて、けど、嬉しくて…

ドギマギして、まともに御礼言えてたかな…

  研修生のみんな、本当にありがとう!

遅れて来た団員にも帰り際

  お誕生日、おめでとうございます。

と言われて、ドキッ!

ドギマギする良い体験をさせてもらったので
しっかりインプットしておこう♪

今日の稽古は、オープンエアの注意点掲示に関する最終検証の後
金子みすゞさんの詩の朗読&エチュード。
詩の朗読は、たま~にやってるが
たま~に、では忘れちゃうんだよね、きっと。
定期的にやっていくようにしよう。

そして、10月中旬に研修生からの希望で
メイク講習会を行うことになった。
舞台の基本メイク(男女)と日舞&歌舞伎メイクを行う予定。

今までやろうと思っていながら、出来なかったことの一つ。
私自身も教える側として、出来ることにチャレンジしていきたい。

10月は、中野職業訓練センターさんからのご依頼で
表現&コミュニケーション講座も入っているし
11月は、某会社様から課長・係長クラス向けのWS依頼も入っている。
多忙だけど、心を失わず、皆さんとしっかり向き合って
実り多き時間をご提供していけるように最善を尽くしていこう。

チャレンジ精神

2012年09月28日 10時45分01秒 | 日記
今夜は、準劇団員の昇格試験。

昨年、劇団員制度を改訂し
当時準劇団員だったメンバーは
全員研修生に移行。
一年を経て、ようやく準劇団員希望者が現れた。

この制度は、団員がそれぞれの状況に応じて
活動しやすいに環境を提供しようと考えて導入。

団員一人一人みんな状況が異なる。
学生だったり、受験だったり、就職だったり
仕事が多忙だったり、休日が不定期だったり…
状況は、時に応じて変化するものだ。

打ち上げ花火のように、一瞬で燃え尽きてしまうのではなく
細々と継続しながら、役者として人間として
成長していくことができれば、いずれそれは
役者としての大きな存在感となって現れるだろう。

試験には合否があるので「落ちたくない」と思う人は
尻込みするのかもしれないね。
けど、合否は別問題、チャレンジ精神を持つか否か。
挑んでみよう、挑んでみたいと思う心が生まれると
マンネリを打破できるし、己を活性化できる。
これは、自分自身を高めるための挑戦。
何が出来るようになったのか
そして、何が出来ないか、を、知るきっかけにもなる。

これは昇格試験に限らず、どんなことにも言えること。

臆せず楽しみながら、いろんなことに
チャレンジしていけたらいいね♪


MA日舞

2012年09月24日 16時52分56秒 | 日記
昨日は、久しぶりにMAで日舞講師を務めた。

肩の故障以来、ずっとお休みをしていたが
健太郎君の休団で殺陣講座がお休みになることを受け
復活することになりました。

久方ぶりの日舞は、想像以上に楽しかった♪
ずっと休んでいたので不安もあったが
体がちゃんと記憶してくれていたし
人数が少なかった分、一人ずつちゃんと見ることが出来たし
有意義な時間だった。
参加者も「楽しかった~」と言ってくれて、ホッ。

私は2年前から、舞台に立っていない。
もしまた舞台に立つとすれば、もう一度体力をつけ
基礎訓練からやり直さないと…と思っていた。
なので、この時期の日舞復活は、自分のために良かったかも。

久しぶりの声楽受講も自分の声のチェックに役立った。
やっぱりMAって、内容が濃いよなぁ~
自分の状態をチェックできる優れモノだ。

現在、劇団員のガンちゃんとケンジ君が
運営面を積極的にサポートしてくれている。
頼もしいです!

これから来春にかけて「響つないで」WSや
サンクス・ギビング・デー、劇団本公演の準備
オープンエアシアター2013の公募など、やることは多いが
三人で協力しながら健太郎君の復帰を待とうと思っています。

ディスカッション

2012年09月23日 16時12分30秒 | 日記
昨日は、シアターWS2回目。
基礎訓練の後、最終日に発表する舞台の原作に関する
ディスカッションを3チームに分かれ行った。

小学生には少し難しかったかもしれない。
が、様々な年代の人とディスカッションをする機会なんて
日常ほぼないに等しいし、何らかの触発を受けたことだろう。

この原作の中には、煌めくキーワードやセンテンスがいっぱいある。
その中で、自分の琴線に触れた言葉と理由を発言してもらい
みんなで話し合って、たくさん出た言葉の中から一つを選択し
最後にチームごとに発表をしてもらった。

3チームとも選んだ言葉が異なり
短時間だったにもかかわらず
どのチームもすっきりとわかりやすくまとまっており
私としては、とても参考になった。

やっぱり、感じる部分は様々だなぁ…
それが面白いのだが…

さて、私はどのセンテンスをクローズアップする?
うーむ…

今は、この本が書かれた背景を調査しながら
何冊も出版されている翻訳本を読み比べているところ。

翻訳者によって訳し方が違うとは思っていたけど
こうして読み比べると、あまりにも違う部分があったりして
原文を読まないと・・・なんて気持ちになって来るが
フランス語は全くわからないので(英語も同じだけどね)
読み比べて、選ぶしかない。

メンバーのみんなも、ディスカッションをしたことで
この作品への興味が生まれ、原作を読んでみようと思った人も多く
こういう時間も大切だと改めて実感。

夜は、研修生の稽古。
キッズクラスは、サンクスで上演する短編芝居に入っている。
まだ恥ずかしさが捨てきれないが
面白くなりそうな予感がある。

青年クラスは、オープンエアに関する反省を踏まえ
掲示用の注意書きを作成することになった。
昨日は、その最終確認。
来週には、完成できそう。

昨年に比べると積極的に意見を発言出来る人が増加中。
いいことですねぇ~

最後に行ったエチュードも、それぞれ面白かった。
ただ、時間が足らず深めるに至らなかったのが残念。
来週は、もう少し時間を増やして取り組んでみよう。

冷却装置

2012年09月19日 14時37分56秒 | 日記
先週土曜日は、シアターWS初日だった。

いやぁ~濃いメンバーですねぇ~

みんなやる気に溢れていて、明るく良い雰囲気♪
このメンバーなら、きっと面白い舞台が創れる!

…私の台本の出来次第ですが。。

某原作から大切な部分を抽出し
シチュエーションを置き換えて創作したいと思い
今は、そのシチュエーションを模索中。


尖閣諸島国有化が火種となり日中関係が劣悪な状態に…
毎日、ニュースをチェックしているが
「冷静な対処を」と言っても
暴徒化している人には伝わらない。
こういう場合、何が冷却装置の役割を果たせるのか。

戦争は人間を狂わせるが、デモや学生・労働運動も
時として人を狂気に走らせる。

何が大切かを見失った瞬間が危うい。

火山の爆発により溶岩が流れ出すように
今まで抑圧されていたものが一気に噴き出して…

「まずいこと」も自己正当化出来るのが人間だったりする。

以前、「あさま山荘事件」を舞台化した時に
彼らが誤った道に進む過程を追い、なぜ過ちを犯してしまったのか
模索し深く思考したことがあった。
彼らも最初は普通の学生だった。
花を愛し、歌を愛し、家族を愛する普通の…

誰でも狂う可能性がある…

では、その時にどうすればストッパーをかけられるのか?
熱くなってオーバーヒートしている脳を
一気に冷やす冷却装置が必要なんだよね。
その特効装置があれば…と考えたし
今も考え続けているが…

あさま山荘事件は、若者たちが警察の手によって捕えられ
それにより、学生運動の行きついた恐ろしい実態を知った世間の人々は
一気に学生運動や労働運動への熱が冷めて行った。

恐怖は冷却装置の役割を果たす。
が、それだけじゃないはず…

誰だって幸せになりたいんだよね。
だから苦しむ
だからもがく

爆発前に気付ければ…
本当の幸いを見つけるために苦しんでいることに
本当の幸いを見つけるためにもがいていることに
気付ければ…

知らぬ間に
苦しんでいることや、もがいていることが
メインになっていく…
そういう事態に陥らないように…

そう思っていても、万が一その状態に陥ってしまったら…

冷却装置を見つけられたら…