蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

小平甚右衛門さんのお墓参り

2016年03月27日 23時06分11秒 | 日記
今日は、14:00から上山田文化会館にて通し稽古だ。

13:00頃、家を出れば間に合うのだが
今日は、ちょっと寄りたいところがあって
自宅を10:30頃、出発。

もっちゃんとケンジも一緒に(^^)

どこへ寄ったかと言うとですね~

兼ねてから行きたかった「午札騒動考」の主人公
小平甚右衛門さんの碑の見学会を実施ヽ(^o^)丿

 

本当は、先週日曜日の稽古後にキャスト陣と一緒に
見学へ行く予定だったけど、稽古が押してしまって
終了後、外を見ると真っ暗けっけ~
なので、先週は諦めました。

キャスト陣と一緒に行くにしても
ひとまず場所の確認だけでもしておきたいと思い
今日は、劇団員だけで訪れてみたというわけ。

あ、サリアはプロレス出演のため不在(・・;)

甚右衛門さんの碑は、わかりやすい場所にありました!

しかし・・・

駐車場がない!

偶然近くに地域の集会所があったため
ちょっとだけ駐車させていただいた。

碑の上手側には、下記の文字が彫られた石が
鎮座ましましていました。

「子弟の教育を大切にせよ」

甚右衛門さんが、処刑される前に遺した言葉だそうです。



碑は、日の光を浴びて輝いていました。

一揆の首謀者として、ただ一人処刑された甚右衛門さん
その後、数十年を経て、村をすくった義民として
この碑は建てられました―

切なくて悲しくて辛い歴史―

やっぱりお墓参りをさせていただきたい。

お墓はどこだろう…

この近くとは聞いていたが、皆目見当がつかない。

で、碑のすぐ近くにある床屋さんを直撃!

 小平甚右衛門さんのお墓をご存知でしょうか?

と単刀直入に質問(^_^;)

あ、もちろん自己紹介はしましたが。

床屋さんは、村上さんをよくご存知で
「午札騒動考」の公演のことも知っていらして
その上、大わらじ委員会の方からも
私のことをお聞きになったそうで
とても親切にご対応してくださった。

床屋さんもお墓の場所はご存知なかったが
お墓を管理されている小平家の末裔の方を
ご紹介くださった。

時計を見ると11:38…
お昼時と重なっちゃうな…
今日は無理かな…

と諦めかけたが、ケンジが小平家の方の住所から
ナビで場所を確認してくれて
車を5分程度の距離ということが判明。
ダメ元で、小平さんのお宅へお電話をしてみた。

と…

もしもし?

と、品のある明るい女性の方の声が聞こえて来た。

事情を伝えると、お墓まで案内してくださると言う。

 うぉ~有難い!感謝です!!

で、小平さんのお宅の近くまで車を走らせ
奥様と路上で落ちあい、お墓へ向かった。

お墓は、上山田町を一望できる高台にあり
とても見晴らしが良かった。

奥様は、ご先祖様から伺ったという
当時の出来事をお話ししてくださった。

何と言うか…
本や資料とは異なる生の人の言葉には
何とも言えない説得力がありますね~

本当に有難かった!
私が演じる役のイメージの輪郭も
はっきり浮かび上がりました(^^)

突然の電話、そして訪問にもかかわらず
温かいご対応をいただき、深く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました!

私がお会いする上山田の皆さんは
どの方も温かくて素敵な方々♪

皆様の心に響く演技をしなければ・・・と
決意を新たにしました。

明治3年に起きた午札騒動―

当時、松代藩の人々はどんな生活を強いられていたのか…

村の方々は、どんな思いで一揆を起こしたのか…

甚右衛門さんはどんな思いで処刑されたのか…

甚右衛門さんの奥さま“やを”さんは
どんな思いでご主人の死を受け止め
どんな思いで同じ場所に暮らし続けたのか…

想像を絶する過酷な運命を背負い
明治初期の動乱期を生き抜いた“やを”さん…

皆さんの思いにどこまで近づくことが出来るか

それが役者の任務―

小平甚右衛門さんの碑までは
上山田文化会館から車で数分。

観劇後に訪れてみてはいかがでしょうか。

皆様のご来場をお待ちしています!

【上山田公演チラシ】
 

【長野公演チラシ】
 


チラシが紛らわしくて申し訳ありません。
色を変えれば良かったですね(^_^;)

チケットは、上山田公演が赤系
長野公演は青系なので、わかりやすいです。

【上山田公演チケット】


【長野公演チケット】


上山田公演にご都合がつきそうにない方
是非長野公演へお越しくださいm(__)m


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