蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演「星のない町 ぼくの町」

NPO法人劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演
タイトル 『星のない町 ぼくの町 ~ゴミ人間プペル奇譚~』
脚本・演出 青木由里
原案 『えんとつ町のプペル』西野亮廣 著
出演 青木賢治/栗生みな/坂本真由美/青木淳/井田亜彩実/鈴木一衣/導星ゆな 他

日時 2022年3月5日(土)18:00~    2022年3月6日(日)11:00~/16:00~
会場 須坂市 メセナホール 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/mugen_puperu

上記公演は好評のうちに幕を閉じました。
ご来場を賜りました皆様、ご尽力を賜りました皆様に、心より御礼を申し上げます!

高井寺にて

2013年05月29日 14時09分53秒 | 日記
昨日、高山村にある高井寺に、夢幻関係者10名で訪問。
3時間に及ぶご住職のお話は、とても興味深く
書物では見つけられなかった発見もあり、大変参考になりました。

ご住職のお話は、まずお庭にて
お寺の成り立ちから始まりました。

このお寺は、浄土真宗本願寺派。
ご本尊は、阿弥陀如来さま。

お寺の敷地の周囲には石垣があり
ご住職は、この石垣の石積み手法「ぼたもち積み」や
便利な道具がない時代の水平の測り方などを通して
単に「歴史を学ぶ」のではなく「歴史に学ぶ」ことの大切さを強調。

本当にそうですね。
現代は到る処に情報が溢れ、いくらでも知識は仕入れられるけど
知恵がなければ宝の持ち腐れ。

「歴史に学ぶ」とは―
先人の知恵を学ぶのと同時に、先人の過ちに学ぶことでもある。

歴史に学び、今を知り、未来を推測し、より良い道を選択する―
言うは易し行うは難し、ですけど・・・(汗)

本殿に座り、ご住職を中心に
全員でお経を唱和。

その後、福島正則公の遺品である肖像画や
通常は公開されていない本物の仏舎利と槍先
そして絵伝が描かれた掛け軸を見せて頂きました。

下記をクリックすると写真が見れます。
福島正則公・旧館跡に伝わる遺品

仏舎利とは、ナント!お釈迦様のお骨!!
正則公が徳川家康公から頂いたもので
武運長久のお守りとして、戦(いくさ)時は兜に入れていたそうです。

槍は、柄が朽ちてしまったものの、穂先は然程錆びもなく
これが500年も前のものか・・・と思うくらい立派な刃でした。
穂先の長さは60㎝ぐらい。
中央には“血抜き”のための溝があり
ご住職はこの溝を「慟哭の溝」と呼んでいました。
この槍の穂先にどれだけの血が流れたのか…図り知れません…

掛け軸の絵伝説明は、特に興味深いものでした。

それは何故か?

二通りの解釈を伺ったからです。

荒くれの乱暴者と見れば、残虐・非道な絵にも見えるし
情け深く、公正な政(まつりごと)を行っている絵と見れば、そう見える。

人間って・・・
見る角度や価値観によって全く異なる答えを導き出すものなんだなぁ…

と、改めて痛感。
と共に、フィルターをかけずに見ることの難しさも実感。
「推測」と「妄想による断定」は違う。
自分の目で、あるがままを、色々な角度から見て、判断していかねば・・・

その後、私の質問に対しても、ご住職は
古文書を紐解きながら丁寧にお応えくださり
大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。

最後に、全員で合掌して終了。

ご住職さま、長時間に亘り様々なお話をお聞かせいただきまして
本当にありがとうございました!
しっかりと整理して、作品創りの糧にさせていただきます。

参加してくださった皆さん、お疲れ様でした!

素敵な出会い

2013年05月27日 23時50分45秒 | 日記
今日は、飯綱にある某私立学校の評議員総会に出席。
今年度から、私も評議員の一人として
関わらせていただくことになった。
会場は長野市妻科にある『テラスグランツ』〈旧 百景苑)
百景苑の頃、何度か来たことがあるが
改装されて、おしゃれな雰囲気になっていた。

会場に到着すると、ロビーで理事の皆様が談笑されていた。
夢幻の理事にもなっていただいているT氏は
この学校の理事もされていて、他の理事の方に
私を紹介して下さり、話の輪の中に入れていただいた。

切り絵作家のYさんもいらして、びっくり!

暫くして総会会場へ案内され、すぐに総会が始まった。

この学校の生徒さんが夢幻に所属をしていることもあり
先生方は皆さん、私のことをご存知のようだった。

 あ、そりゃそうか…
 知らない人間を評議員にしないよね…

総会は、数分で終了。

私は、自分の団体の理事会と総会しか経験がなく…
あ、小学校・中学校のPTA総会は出席してましたが。

なので、良い経験となりました。

評議員のお話を頂いた時は

  私でいいのかな…

と、少々尻込みしたけど

  これもご縁かも…

と思い、お引き受けすることに。

総会後の懇親会にも出席。

様々な専門分野の素敵な方々と出会うことができ
興味深いお話も聞けたし、夢幻工房を知っていただくきっかけにもなった。
このような場をいただけたことに、心から感謝です!

これから少しずつ学校の先生方や生徒さんと
何らかの形で関わっていけたら…と思っています。

史跡探訪

2013年05月23日 23時25分26秒 | 日記
10:30頃、自宅を出て小布施町へ。
今日は、武将・福島正則公に関する史跡を尋ねた。
同行者は、ケンジ君。

まずは、須坂市にある大乗寺。

ここには、福島正則の子・忠勝公のお墓「五輪塔」がある。



福島正則公は安芸、備後(現広島県)50万石を治めていた武将。
しかし、広島城改修の罪で信濃に流され、一時須坂に住んでいた。
忠勝は正則が須坂に移り住んだ元和5年(1619)の前後に須坂に入ったとされている。
しかし、その翌年9月に22歳という若さで病気の為に他界。
忠勝は大乗寺において住職より教えを受け、学問や禅を学んだという経緯があり
供養の五輪塔が大乗寺境内に建立されたそうである。
五輪塔は平安時代後期より密教の「塔」として造られ
その後時代と共に墓として造られようになり小型化していったそうな。
この福島忠勝の五輪塔は須坂では一番大きな五輪塔だとか。

正則公の無念と悲しみはいかばかりであったか…
父の想い、子の想い…に、思いを馳せながらお参りをした。

次は、高山村の高井寺へ。


ここには、福島正則公の屋敷跡遺品や肖像画がある。

境内に入っていくと、ご住職らしき方の姿が!
アポイントも取っていなかったし、お昼時になりそうな時間なので
ご挨拶だけして・・・と思い、お声掛けをしたところ

  どうぞ、中へ

と、お寺の中へ入れていただき、肖像画の説明までしてくださった。
そして、日を改めて、正則公に関するお話をもっと詳しく話していただけることになった。
本を読んだだけでは、知ることが出来ない内容なので
舞台関係者にも聴いてもらいと思い、連絡網で流したところ
劇団員始め10人程のメンバーから参加するとの返事が!
嬉しいですね~
役者として、時代背景や当時の価値観を知ることも大切な要素の一つ。
モデルにする人物がいれば、尚更のこと。
芝居の上手さに直結しないが、人間としての深みや厚みに繋がり
それは、必ず舞台で生きる、と、私は思っている。

時計を見ると、既に12:30を回っている!

ご住職に突然お昼時に訪問したお詫びと御礼を申し上げ、小布施町へ向かう。

小布施町役場で、オープンエアシアター会場の建築図のコピーを入手。
今日は、14:00から現場の下見なのだ。
駅近くにあるお蕎麦屋さん「つくし」で、ざる蕎麦をいただき
会場である小布施ハイウェイ・オアシスへ向かう。

13:55、現場到着。
三光スタッフさん3人と劇団員3人で、必要箇所の計測を開始。
ステージの写真も色々な角度から撮影。
舞台監督のTさんに、平台の設置個所やドロップの吊り方などを相談し
照明のHさん、音響のNさんと、イントレやブース設置位置を検討。


声の響き方がね
これまでの会場とは全く違うことに今頃気付いた。
構造が違うから当然と言えば当然なんだけど…
ステージから30mぐらい離れていても
普通の音量の生声が聞こえることにびっくり!
特にステージ奥を向いてしゃべると、すっごく響く!
お客様に背中を見せることになるので微妙だけど
今回は、あえて後ろ向きの演技も使ってみようか…

ステージの外側にある木にもライトが欲しいなぁ~
などと、照明さんに我儘を言ってみたり
お客様の入り口・動線を考えたりしているうちに
あっという間に90分が経過。

舞台監督Tさんが、舞台図を製作してくださるとのこと。

 ありがとうございます!助かります!

とにかく、早く台本を完成させること。
製作物の全ては、それから始動するのだから。

16:00頃、三光スタッフさん、劇団員と別れ
私とケンジ君は、岩松院へ。
ここは、葛飾北斎の天井絵と一茶の句碑で有名で
以前、2回ほど訪れたことがある。
このお寺の裏側に正則公の霊廟(れいびょう)があるという。

申し訳ありません…
今まで、私、霊廟の存在を知りませんでした…
なので、お参りしたこともなく…

平日の夕方なので、お堂の周辺は人気(ひとけ)がない。
裏手のほうを見ると、長い石の階段があって
その先に、祠らしきものが見える。

ずんずんと階段を上がっていき
登り切ったところで、後ろを振り返ると

  うわぁ~見晴らしがいい!

裏手には雁田山がある。

  山の頂上からの景色は最高だろうな…

私は、雁田山にも非常に興味がある。
この山には雁田大城と小城の跡地があって
かなりしっかりした石積みの石垣があるんだよね。
写真では見たけど、現物をみたい!
登ってみたいんだけどね…
かなり急な斜面らしく、半日がかりになりそうなので
暫くは登れそうにない。

景色を一望して、いざ霊廟にお参り。
中を覗くと、出入り口の上に下記の額を発見!


漢文だ!
よ、読めない…
あとで、漢文の得意な方に解読してもらおう…

八方睨み鳳凰図も観て帰りたいなぁと思ったけど
稽古時間が迫っているので、そのまま帰路へ。

来週の火曜日に、もう一度高井寺へ伺う予定。
どんなお話を伺えるか、とっても楽しみだ!

Memorial Theater ♪♪

2013年05月22日 10時59分28秒 | 日記
昨日、またお仕事を一ついただきました~

ご依頼いただいたのは10分程度のプチ芝居
名付けて『Memorial Theater』
うふふ♪
私が命名しました♪♪

来月は既にワークショップと小学校公演の
ご依頼をいただいていて
更ににこのプチ芝居のご依頼もいただいたため
益々タイトなスケジュールになりそう。

現在、オープンエアシアターの台本に取り掛かっているが
上記の『Memorial Theater』台本も早急に書き上げないと
キャスト陣の負担が重くなる…

うぎゃーッ!

嬉しい悲鳴です♪
有難いことですね~
頑張ります♪♪

昨日は、中野市にて就職支援講話を行って来た。
内容的には、社会人としてのコミュニケーションスキルアップ講座。
先週、受講生の皆さんに自己分析シートを配布し提出してもらった。
それを一昨日の夜、2時間ほどかけて熟読。
みんな丁寧に書きこんでくれていて
殆どのメンバーが、シートを記入しながら
自分を振り返り、今の自分の状況を知ることが出来たとのこと。

今の自分を知る、って大切なことなんだよね。
今の自分を知らないと未来の目標や夢に向かって
何をどのようにしていけば良いか導き出せない。

受講生の皆さんが、目標に向かって
元気よくチャレンジしていけるよう
サポートをしていきたい。

昨日の講座では、身体表現とプチ・エチュードで心と体をほぐし
「会社が求める人物像」に関するグループワークを行った。

プチ・エチュードは、みんな「緊張した~っ」て言ってたけど
なんのなんの!初めてとは思えない出来栄えで、びっくり!
それに楽しそうでした~

そして、グループワークのまとめは、グループ発表。
もっと時間があれば、もっともっと深められるのになぁ…
と思いつつ、皆さんの琴線に引っ掛かってもらえるように
様々なワードを投げかけ、発表まで何とか漕ぎつけた。

次回は、まとめ。
グループごとにテーマに沿った即興劇を創作する。
どんな発表になるか、今から楽しみです♪


今日は、平成25年度の理事会及び総会。

理事及び監事の皆さん、正会員の皆さん
よろしくお願いいたします。

今年は新たに一人正会員が加わります!
新体制については、改めてお知らせいたしますね。

あっという間の一週間!

2013年05月17日 23時13分07秒 | 日記
早過ぎる!
あっという間に一週間が過ぎ、明日はもう土曜日!!

ブログを更新しようと思いながら
頭からオープンエアシアター作品のことが離れず
暇さえあれば読書、読書の日々。
読んでいる本は文献から小説まで幅広い。

久しぶりに歴史小説を読んでいるが
改めて、私は歴史ものが好きなんだなぁと実感。
中学時代、歴史小説にハマったことを思い出した。
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康etc…
何冊読んでも飽きないし、もっと読みたくなるんだよね~

むぅ…そんな悠長なことをいってる場合じゃなかった!
何としても今月中に目途を立てねばならない。

が、他にも平行して考えていく必要のある仕事があり
なかなか思うように捗らないのが悩みの種…

今週から中野市の職業訓練センターでの講師の仕事が始まり
7月まで毎週中野通いが続く予定。

また、6月に予定している児童劇『カン太の涙』は
既に本格的な稽古に入っていて、舞台図がようやく固まったところ。
昨日は、その舞台図を見ながら舞台屋さんと打ち合わせだった。
そのついでに、というのも何だけど
オープンエアの下見の他、もろもろと
今後宣伝していく『手のひらのオズ』の
照明プラン等の相談もさせていただいた。

今日は、午前中から小布施へ出向いた。
まずは、明日以降のオープンエア小布施会場の
稽古場予約をするために教育委員会さんへ。

その後、最近オープンした文書館に立ち寄った。
文書館とは・・・
町で作成した歴史的に重要な公文書や
町に残る古文書・古写真・古地図などを保存、公開する施設。
歴史を調査中の私にって、非常に魅力的な施設で
ワクワクしながら入館したのだが
残念ながら今のところ文献が少なめ。
これから町や全国から隠れた文献が寄贈されたりして
充実した館になっていくことでしょう。

その後、小布施駅舎にある観光協会さんにて
Y氏のご紹介により小布施町の歴史に詳しいKOさんとお会いして
現在私が興味を持っている人物についての見解をお聞きした。
勿論、オープエアの作品創りのため、である。
私は作品創作の前段階として、小布施町の歴史を調査中。
文献や本を読むだけでなく、史跡やお寺を見たり
歴史に詳しい方のお話を伺って、多面的な視点から
オープンエアシアターにふさわしい作品を創作したいのだ。
同行者はケンジ君。

気付くと2時間が過ぎようとしていて、びっくり!
次のアポイントがあったので、ひとまず話にピリオドをうつ。
いやぁ~実に面白いお話を伺うことができました!
KOさん、ありがとうございました。

その後、ケンジ君が小布施町の某地区のお祭りで知り合ったという
KAさんにお会いしに岩松院へ向かう。
KAさんは、小布施の歴史を冊子にまとめて発刊されている方。
この方の噂は、つっきーからも聞いていたので
是非お会いしたいと思っていた。

岩松院は、北斎が描いた鳳凰の天井絵が有名で
以前、この天井絵を拝観しに訪れたことがある。

岩松院の入り口に、風情のあるお茶処(?)があり
そこでKAさんとお話をさせていただいた。
色々と興味深いお話や、若者へのメッセージなどもいただき
大変有意義な時間を過ごさせていただきました。
KAさん、ありがとうございました。

お二人のお話を参考にしながら、更に本を読み進め
しっかりと的を絞っていきたいと思っています。

明日は、オープンエアシアター第二回目の稽古日。
午後が小布施会場、夜が長野会場での稽古。
今週、新たに3人から一般参加のエントリーがあり
長野の稽古前に、オープンエア一般参加者の
追加オーディションを行うことになっている。

小布施会場での参加者も増えていってくれますように…