初「ゲキ×シネ」鑑賞♪
~演劇の感動を映画館で体感する~
という触れ込み。
東京でしか観れない劇団☆新感線のステージを
映画館で気楽に観れるというので
以前から気になっていたけど
いつも稽古にドンカブリで観に行けず(^-^;
昨日は、サリアが信州ガールズ(プロレス)に出演するのと
他にも欠席者がいるため、稽古を休みにした。
お彼岸だ!お墓参りだ!
と思ったけど、家族が留守で車がない(^-^;
お墓参りは後日、家族と一緒に行くことにして
昼間は一日事務作業。
夜は、クボちゃんを誘って映画館へ出かけた。
作品は劇団☆新感線「蛮幽鬼」
アレクサンドル・デュマ・ペールの『モンテ・クリスト伯』をモチーフに創作された作品。
ちょっと調べたところ
1971年にTVで放送された『日本巌窟王(がんくつおう)』というドラマがあり
これは『モンテ・クリスト伯』を日本の江戸時代を舞台に翻案した作品らしく
これを下敷きにしたのではないかと思われる内容だった。
劇団☆新感線の座付き作家・中島かずき氏は
歴史をベースにした架空の国家・社会の描き方が素晴らしい。
内容を簡単に説明すると・・・
国家の陰謀によって偽りの罪で流罪された男が
牢獄から脱出し、自分を陥れた人間に復讐を果たす物語。
キャッチコピーは―
終わることのない復讐をめぐる壮大なドラマがここに始まる―
復讐は新たな復讐劇を生み出し、終わることを知らない。
世界で起きている内乱やテロの根源は
「復讐」という言葉に集約しても過言ではない。
そして、権力や金銭欲に囚われた人間は
邪魔者を抹殺しようとする。
例え親子であろうとも・・・
人間が故の恐ろしさである。
自分の欲望を叶えるために
他者を陥れるというのは
いつの世も同じ。
けど、陥れた報いは必ずどこかで
我が身に返って来る。
因果応報ですな・・・
中島かずき氏は、宗教と暗殺団を絡め
現代の世相を巧みに炙り出している。
いのうえひでのり氏の演出は
華やかでわかりやすくエンタメ性抜群で
観る者を飽きさせない。
劇場スクリーン用に映像&音声が編集されているそうで
とても見易く、役者の表情もバッチリ見ることが出来る。
デジタル編集で、舞台には流れない映像もあり
実際の舞台との違いもあるため
やっぱり生の舞台が観たくなる。
上手いつくりだなー
実は私、生で劇団☆新感線を観たことがない。
以前、知人が新感線のビデオを何本か貸してくれて
その中の1本「朧の森に棲む鬼」があまりに素晴らしく
それでハマって、ビデオを何本か連続で観たことがあった。
一度、生の舞台を観てみたいと思いつつ
東京に行くタイミングでチケット情報を確認するが
いつもチケットは完売、あるいは休演日で・・・(^-^;
2017年3月、東京都豊洲にオープンした
「IHIステージアラウンド東京」のこけら落とし公演として
1年3か月にわたりロングラン上演された
いのうえ歌舞伎の代表作「髑髏城の七人」も
来週からゲキ×シネに登場!
このアジア初の劇場
一度行ってみたいんだよねー
1300人以上の観客を乗せて360°回転する円形の客席が
劇場中央に配置されていて
その客席をステージとスクリーンがぐるりと取り囲むという
素晴らしく斬新で壮大な劇場。
劇場というよりアミューズメントパークかな。
新感線は、従来の演劇の枠を超えて
新たな地平を築こうとしている・・・ように思う。
演劇の面白さは、お客様とキャスト&スタッフが
同時間、同空間を共有することであるのは間違いないが
このゲキ×シネは、その生の演劇を
遠く離れた場所から客観的に
覗き見しているような感覚だった。
しかも楽な姿勢で、ポップコーンを食べ
ドリンクを飲みながら・・・
これ、劇場では絶対NG(^-^;
安価でこんなに気楽に楽しめるなら
また観に行きたいなーと。
生の舞台は、役者の飛び散る汗や
迫力や緊迫感を体感できるので
普通に舞台映像を撮影しただけだと
生より3~4割減になるものだが
それを感じさせない仕上がりだった。
恐らく撮影段階から映像化を見込んで
音声や映像を様々な角度から録画・録音して
バランスの悪い音声を入念に調整し
ミスもうまーく修正して
仕上げているんだろうなー
ここまで編集できれば演劇も映画として楽しめる。
地方に住む人間としては有難いことだが
当然のことながら、そうは言っても
生のライブの面白さには叶わないよね・・・
いやいや贅沢を言っちゃいけません。
なにせ1800円!
そう考えれば十分だわ。
クボちゃんは、初めて観たらしく
殺陣、かっこいいねー
を連発(笑)
はい(*'▽')
かっこ良かった!
もしかしたら速度を調整してる?
と思ったシーンもあったけど←単なる憶測(^-^;
上川隆也vs堺雅人vs早乙女太一
それぞれ個性のある殺陣で
見せ場もあり、科白も絶妙に入れ込んである。
演技的にも・・・
上川孝也さんの憎しみに満ちた目の迫力
あっけらかんとした笑顔が狂気に見える堺雅人さん
見事な殺陣の早乙女太一さん
千葉哲也さんの変貌ぶり
稲盛いずみさんは美しく
高田聖子さんはいつもながら個性的で
見応え充分なステージ♪
皆さんも一度ゲキ×シネに足を運んでみては?
長野市では3/23~29日まで
「髑髏城の七人 season花」
そして、4/27~5/3まで
「髑髏城の七人 season鳥」が
相生座・ロキシーで上映予定。
この「髑髏城の七人」は、いのうえ歌舞伎の代表作で
花・鳥・風・月・極シリーズあり。
好みを超えて楽しめるエンタメだと思うので
ご興味のある方は是非!!
帰宅して遅い夕食を食べ、TVをつけると
イチロー引退の記者会見?!
50歳まで現役を続ける!と
聞いたことがあり、あまりの急展開に
本当に驚いた・・・
とにかく、これは見ておきたいと思い
久しぶりに長時間TVの前に鎮座(笑)
イチローの最後のステージとなった
今日の試合が映し出され
東京ドームを埋め尽くした観客の声援が
なかなか鳴りやまず・・・
記者会見が始まり、記者の質問に対して
一つずつしっかりと返答をしていくイチロー。
時々・・・
おかしなこと言ってます?ぼく。
大丈夫?
と聞き返し、質問の意図に答えているかどうか
確認するところが、妙に新鮮だった。
印象に残った言葉の数々を備忘録として書きとめておこう。
●貫いたことは「野球を愛したこと」
●言葉にすることは目標に近づく一つの方法
●自分の限界をちょっと超えていく。
そうするといつの間にか
「こんな自分になっていた」となる。
少しずつの積み重ねが・・・
●人より頑張ることなんて、とてもできない
一気に高みに行こうとするとギャップがあり過ぎて
続けていけないと思っているので
地道に進むしかない。
時に後退しながらも
自分がやると決めたことを信じてやっていく
それが正解とは限らない
間違ったことを続けてしまう場合もあるけど
遠回りしないと本当の自分と出会えない
●子どもたちへのメッセージ
◎やりたいことをやる
◎夢中になることを見つける
そうすれば、目の前に立ちはだかった壁を
乗り越えていくことができる。
一つ一つが腑に落ちる言葉だった。
「楽しいと思うことはなかった」という
厳しいプロの世界で19年間
自分と真摯に向き合い挑み続けた人間の
生きた言葉がそこにあった――
本当にお疲れ様でした。
これからもやりたいことをやり続けてください。