蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演「星のない町 ぼくの町」

NPO法人劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演
タイトル 『星のない町 ぼくの町 ~ゴミ人間プペル奇譚~』
脚本・演出 青木由里
原案 『えんとつ町のプペル』西野亮廣 著
出演 青木賢治/栗生みな/坂本真由美/青木淳/井田亜彩実/鈴木一衣/導星ゆな 他

日時 2022年3月5日(土)18:00~    2022年3月6日(日)11:00~/16:00~
会場 須坂市 メセナホール 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/mugen_puperu

上記公演は好評のうちに幕を閉じました。
ご来場を賜りました皆様、ご尽力を賜りました皆様に、心より御礼を申し上げます!

演出〈振付〉依頼

2016年03月06日 22時06分28秒 | 日記
先日、村上さんから太鼓シーンの演出を依頼された。

 え?
 シーン全部ですか?!

と、一瞬戸惑ったが、本番まで後一ヶ月しかない状況―

音楽と身体表現のコラボは夢幻の得意分野でもあり
お引き受けすることにした。

とは言え、この作品は村上さんの演出だ。
村上さんがやりたいことを汲み取り
それを実現するのが私の役割。

このシーンで絶対的に必要なのは
お上の政に苦しんでいる農民たちの
怒りと苦渋からの叫び―

脳内でずっと考えていたが、なんだかんだで
具体的な作業に入れたのは金曜日の夜。

コラボする太鼓グループは『矢代一重山太鼓』さん

お頭のO氏とは、実行委員会で2度ほどお行き合いしたが
一重山太鼓さんの演奏を生で聞いたことはない。

YouTubeで一重山太鼓さんの演奏を探したところ

 ありました!

今回の舞台のためにO氏が作曲してくださった音楽と
演奏映像を見ながら、台本と照らし合わせ
台本の台詞を分解して、音楽と組み合わせて行く。

日曜日午前中から太鼓シーンの稽古を開始する予定なので
何としても土曜日中に仕上げねばならなかった。

太鼓のリズムの変わり目を拾い出し
その変わり目で役者の台詞や身体表現を
変化させていけばいいんだけど・・・

何しろ時間がない。
稽古は多くて僅か4~5回。。。

さて、どうするか…

思案した結果、土曜日になって
太鼓シーン用の台本を製作することに決めた。

口で説明するより、音楽の秒数から台詞の速度まで
ある程度決めてしまったほうが、仕上がりが早い。

もちろんあくまでもこれは枠組みであって
大事なのは役者の心持ち。

何とか台本製作を終えたのが日曜日の

 あーさー〈笑〉

一睡も出来ないまま、稽古場へ向かった。

夢幻の団員やオープンエア参加者は
カウントを取りながら台詞を言ったり
身体表現をすることに慣れているが
今回は他団体の役者にも演じていただかねばならない。

大丈夫かな…と思いつつ、稽古を始めたところ
最初は戸惑いつつも、何度か繰り返すうちに
だんだんわかってくれて

 これなら行けそうだ―

と思えて、ホッ。

ガンちゃんが役者陣を引っ張ってくれて
ケンジ君がサポートしてくれて
ダブルケンジに感謝!(笑)

もちろんサリアも引っ張ってくれてるし
アンちゃん、サトシさんも覚えが早い。

更にナント!
このシーンに出演しないオダギリさんが
代役要員をかって出てくれて
欠席メンバーの代わりに動いてくれるので
フォーメーションを作るのに大変助かった。

 ありがとう!

こういうシーンは、団結が深まるよね。

村上さんからご依頼いただいたおかげで
シーン台本製作には時間がかかったが
稽古時間は圧倒的に短縮できることが明確になった。

これは、オープンエアでも生かすことが出来そうだ。

更に記号化したほうがわかりやすいかもね.。o○

今年のオープンエアから試してみるか―

良い経験をさせていただいたことに、心から感謝m(__)m