蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演「星のない町 ぼくの町」

NPO法人劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演
タイトル 『星のない町 ぼくの町 ~ゴミ人間プペル奇譚~』
脚本・演出 青木由里
原案 『えんとつ町のプペル』西野亮廣 著
出演 青木賢治/栗生みな/坂本真由美/青木淳/井田亜彩実/鈴木一衣/導星ゆな 他

日時 2022年3月5日(土)18:00~    2022年3月6日(日)11:00~/16:00~
会場 須坂市 メセナホール 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/mugen_puperu

上記公演は好評のうちに幕を閉じました。
ご来場を賜りました皆様、ご尽力を賜りました皆様に、心より御礼を申し上げます!

うれしくて・・・ほろっ♪

2009年01月29日 20時43分51秒 | 日記
今日は午後から稽古。

自分の稽古です。

かわいそうなのは相手役だよなぁ・・・
と、いつも思う。

もっと早く自分の稽古に入れればいいんだけど
演出プランが全て出来上がらないと
役に集中できない私は
相手役にいっつも迷惑をかけてます。

私の相手役は、一人で役作りを出来る人じゃないと務まらない。



  申し訳ないなぁ・・・

と思うので、少しでも演出プランを早く仕上げようと
毎回色々努力を重ねてるわけですが・・・

  稽古ってこんなに疲れたっけ?

どうもベストコンディションではないようで
1シーン終わってソデにはけると
心臓がトクトク波打っている。

  マズイなぁ・・・
  よしっ!
  私の強き味方、リポDさんにご登場頂くとするか!

などと独り言をブツブツ。

19:00まで自分の稽古をさせてもらって
その後は団員たちの稽古をつけていく。

みんなのやる気が伝わって来て
稽古時間中は、体調のことも全く気にならないで
大声でエキサイトしながら楽しく稽古が出来た。

明日も午後からみっちり稽古の予定。

で、なんだかんだで23:00過ぎに帰宅。

遅い夕食を食べ、パソコンのメールチェック。

  お?あの子からメールが来てる!!

あの子って言うのはですねぇ。
先日、日記に書いた仏留学中のKさんです(^_^)v

早速メールを開いて読み始める。

・・・・・・・・・・・・・・・

読み進むうちに、胸がジーンと熱くなって来て・・・

うちに宿泊したお礼のメールだったんだけど
Kさんは、昨年8月にフランスに旅立ち
頑張って留学生活をしていたものの
理想と現実の狭間で悩む事が多く
先日帰国したときは、かなり落ち込んでいたとか。

次男から若干話は聞いていた。

それを踏まえた上で
Kさんの視点が変化してくれるような対話を・・・
と、心がけはしていたのだが・・・

Kさんとゆっくり話したのは
この日記に記載したとおり
あの日の夕食のひと時だけだった。

私は自分の好奇心から
根掘り葉掘りフランスの文化事情を
アレコレ聞きだしただけだった。

なのにKさんは、対話したことで

  あぁ私って何だかんだ言ってやっぱりフランスが好きなんだ
  私はとても貴重な経験をさせてもらってるんだ

ということに気づいたそうでして。。
今まで不安や不満でいっぱいだったのを
とても反省したとも書いてあって

  ああ・・・Kさんは本当に気づいてくれたんだ・・・

と思ったら胸がジーンと熱くなって来た。
極めつけは、私の何気ない一言

  無事に帰ってくるのを待ってるから

が、Kさんのそれまでの不安を一気に吹き飛ばしたんだとか。

まぁ・・・良いことを書かれて一人で舞い上がるのはどうかと思うけど
Kさんの心情が伝わってくる素直な文面に心が揺さぶられたのは事実。

本当に嬉しいメールだった(*^_^*)

少々疲れ気味の体から
フツフツとエネルギーが湧いてくるのがわかる。

  やっぱさぁ、人間って心一つなんだよねぇ(; ̄_ ̄)=3

あ、体調を整えるための治療も勿論必要なんだけど
心があったかくなるとエネルギーが湧いて来るのも
本当なんだよねぇ~σ(^◇^;)。。。

この二つをいつも良いバランスで
保ち続けられたらいいのになぁσ(^◇^;)。。。

あと2週間だ!

2009年01月27日 20時44分58秒 | 日記
フリンジ・シアターまで、あと2週間だ!

昨夏、オープンエアシアターが終わってから
実に色々なことがあった。

劇団体制が大きく変化。
名実共にトップになり、七転八倒しながらの三ヶ月間は
内容の濃い、苦しくも楽しい毎日だった。

10月に短大の文化祭の演出を終え
フリンジ・シアターを企画し台本を執筆
12月サンクス・ギビング・デーを開催し
元旦からホテルでの新春コメディの上演―
途中、映画やテレビ撮影も舞い込んで・・・

順調に進んでいるかのように見えた

が!

倉庫の退去命令でアタフタ!

が!

救いの神の登場で何とかひと段落に漕ぎ着けた。

そしていよいよフリンジ・シアターだ。

今日は、上演会場であるJUNKさんとの打ち合わせ。
スタッフの皆さんも、この公演を楽しみにしてくれてるらしい。
チケット料金を安価にしたため
予算の関係で公演当日仕込みの予定だったが
店長さんの計らいで、前日から仕込めることになった。

当日仕込みのスケジュールを立てながら

  きっついなぁ・・・
  けど、やるっきゃない!

と思っていた矢先の店長さんからの有難い申し出だった。
同行した劇団員と共に

  本当ですか?
  あ、ありがとうございますっ!

と、飛び上がって喜んだ。

  ありがたいなぁ・・・
  必ず成功させねば・・・

その後、舞台屋さんに行ってお借りするセットのチェック。
夕方4時に稽古場入りし、フリンジで生演奏をして下さる
バイオリニストのMさんと音楽関係の打ち合わせ。

昨日の夜、徹夜で音響編集を仕上げたのだが
ここに至るまで、いったい何曲聴いたのだろう・・・
リストを作り、シーンにあいそうな音楽を
1シーンにつき数曲選曲し、再度台本と照らし合わせながら
毎日毎日考え続け・・・

野外は毎回生演奏を入れてるけど
小屋の芝居で生を入れるのは久しぶり。
私が生演奏にこだわるのは

  役者として、奏者とのセッションを楽しみたい!

からなのだが、これまではナカナカその領域に行き着けず
今回は、これまでの反省点を踏まえ

  奏者と心が一つになり相乗効果を生むためには・・・

と、音楽選定に力を入れた。

昨日、Mさんは私が選定した音楽を聴き

  これなら、大丈夫です!

そして台本を読みながら再び音楽を聴き
大笑いしつつ、納得してくれてる様子だった。

  良かった・・・苦労した甲斐があった・・・

と言うわけで、フリンジご来場予定の皆さん!

今回のフリンジは、奏者と役者のセッションも見どころの一つです。

楽しみにしていて下さいね(*‘‐^)-☆

役者陣も気合が入ってますよぉ!

心配なのは・・・私の演技かも・・・

あと残り2週間、集中して仕上げていこうと思います!

仏のエピソード?!

2009年01月23日 20時45分30秒 | 日記
“仏のエピソード”

と言ったら何を思い浮かべますか?

 “仏”ですよ。

神様仏様の仏?
亡くなられた仏様?
はたまた、お仏壇?

・・・・・・・・・・・・・

私がお話したいエピソードは

  国家である“仏”のエピソード

あの・・・靖国に祀られている人々じゃありません…

あ、誰もそんなこと言ってない??

ご、ごめんなさい(・_*)\ペチ

国家である“仏”それは

“フランス”です!

え?引っ張りすぎ?

で、ですよねぇ・・・ごめんなさい(ΘoΘ;)

ったく、誰なんでしょうねぇ?
最初にフランスを“仏”と表記した人は!
紛らわしいですよ!ったく!!

え?そんなことない??

す、すみません。。
全くの私見でしたσ(^◇^;)。。。


実は、今月初旬から一週間ほど
次男の友人でフランス留学中の子が
冬休みの長期休暇で日本に帰省し
我が家に宿泊していたとき
フランスと日本の違いについて色々情報をくれた。

その子は、文化の違いに最初かなり戸惑ったそうだ。

数日旅行をしていただけなのに
帰宅したら勝手に電気を止められていて
すぐに復旧してくれるよう頼んだにもかかわらず
四日間も電気のない生活を強いられたそうな。

理由は

  技術者がお休みだから。

だって。

仏の人々はゆったりと過ごしていて
アクセク働かないらしい。
残業は皆無に等しいとか。

治安はかなり悪いらしい。
夜はとても危険!
襲われて物を盗られるだけじゃなく
命を奪われる人も後を絶たない。
特にパリは危ないと聞き
美しい風景とのギャップに
ただ驚くばかりだった。

その子は、いろんな国の留学生と交流して
日本の治安の良さを痛感したそうだ。

また、オバマ氏の大統領就任が決まったとき
泣いて喜んでいる米国人の姿を見て

  なぜ泣いてるんだろう??

と、理由がわからなかったと呟いていた。

他国からやって来た留学生たちが
そのニュースを見ながら
人種差別や米国の歴史について語るのを聞き

  自分の無知が恥ずかしくなった。。

と語ってくれた。

  日本は平和だから
  問題意識を持たなくても
  生きていける
  だから知ろうともしないし
  考えようともしないのかも・・・

そこで、私は

  でも、恥ずかしいと思ったんでしょ?

その子は

  はい、すごく恥ずかしかった。

と。それに対して私が

  恥ずかしがらずに聞けばいいんじゃないかな?
  聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥って言うでしょう?
  せっかくいろんな国の人たちと交流できるチャンスじゃない。
  いろんな国の文化を知り、価値観を知る大チャンス。
  こんな機会、滅多にあることじゃないわ。
  そう思わない?

というと、その子は

  そうですね!チャンスですよね!!
  勇気出して聞いてみます!!!

と。

なんだかとても嬉しくなった。
若者がこうして気づく瞬間と出会えたことが嬉しかった。

仏の文化の一つ(かな?)で取り分け驚いたのは
ホームレスの人々の生活。

仏も不況で職のない人があふれていて
ホームレスの人々が大勢いるらしい。

で、どういうわけか、ホームレス全員が
一人に対して3匹の犬を飼っているんだって。
しかも!
その犬が大きくて同じような種類で
しかも全く吼えない犬たちばかり。

仏は緯度が高く、寒冷地でもある。
犬を飼うことで寒さを凌いでいる可能性はあるが
吼えない同じ種類の犬を
みんなが3匹飼ってるなんて
なんか変じゃない?

仏の人々は、ホームレスにお金を上げることが多いらしい。

  犬と一緒だとお金を貰いやすいらしいです。

と、その子は言った。

  なるほどねぇ・・・
  生き抜く知恵か・・・
  にしても、同じ犬がしかも3匹ずつ・・・
  気になるなぁ・・・なぜだろう???

未だにこの疑問は解けていない。

その子のおかげで、改めて異国との文化の違いを認識。
日本という国の形を知るには
他国を知る必要があるんだよね。

  多角的視点が必要なんだ・・・

多忙につき、おもてなしは殆ど出来ずじまいσ(^◇^;)。。。

その子の滞在中、稽古が休みだったのは
たった一日でして(ΘoΘ;)

その休みの日、一緒に夕食を食べながら
貴重なその子の体験に耳を傾けたあの時間・・・
あれは、とても有意義なひと時でした(*‘‐^)-☆

忘れちゃうのはもったいないので
覚えているうちに日記に記しておこうと思い・・・

その時に書き込めれば良かったけど
あれやこれやでなかなか・・・

日記は毎日付けるものなのにねぇ(; ̄_ ̄)=3
筆不精ならぬ入力不精で、いかんです(・_*)\ペチ

ピーク!

2009年01月22日 20時46分04秒 | 日記
先週土曜日からずっと引っ越し作業に明け暮れている。

17日(土)は早朝から開始。
終了したのは・・・な、なんと明け方4時!!

今までお借りしていた倉庫は信州新町で
新しくお借りする倉庫は川中島にある。

信州新町と川中島間を計4往復して
ようやく全ての資材を運び終えることができた。

この時期、レンタルトラックは殆どスキー場で使用されていて
ようやく見つかったのはアルミ板の2㌧ロングと
普通の2㌧の2台のみ。

3往復で何とかなるだろうと思っていたのが甘かった。

  見込みの甘さだよぉ・・・
  ごめんね、みんな・・・
  遅くまでありがとうm(_ _)m

ボランティアでお手伝いにいらして下さった皆さんも
深夜まで作業にご協力下さった。

  本当にありがとうございました!!!

次の日は、前日、倉庫2階まで
運び上げることが出来なかった資材を
せっせせっせと2階に運ぶ作業 &
倉庫内の整理作業。

夕方、全ての資材を2階に運び終えたが・・・

  これ、どうやって片付けるん??

足の踏み場もないほどの資材が処狭しと居並んでいる。

  明日からの片付けは
  劇団員だけでやるんだよねぇ・・・

単管で大きな棚を4個組み上げたところでギブアップ。

月曜日は劇団員たちが新町倉庫の掃除に行き
ゴミを清掃センターに運んでくれて
移転はひとまず完了。

その後、今日まで移転先の倉庫内を
劇団員たちがチビチビと片付けてくれてきたが
さすがにみんな疲労がピークに達したようで
次々と熱を出し・・・

今、私も背中がゾクゾクし出していて

  むむ・・・こりゃ、ちと、やばい?!
  風邪薬とドリンク剤で何とか持ちこたえなきゃ。

にしても、です。
うちの劇団員たちは凄いっ!
体力と根性がハンパじゃない!

って、私が言うと

  夢幻に入って鍛えられたんです!

と、声を揃えて言うんだよね(´д`;)

  なんかねぇ・・・
  私が、こき使ってるみたいじゃない?
  うぅ・・・「その通り!」って声が・・・

否定出来ないかも・・・(; ̄_ ̄)=3

と、とにかくです!
彼らは凄いっ!
私にはとても真似できませんσ(^◇^;)。。。


今朝、倉庫に向かおうとしたら
事務局に電話が2件入り
約束の時間に大幅遅刻。

けど、どれも疲れた心身を元気にしてくれる電話だった。

  ① 文化庁の芸術家派遣事業による講師招聘依頼
  ② 入団希望者からのアポ

①の依頼は、千葉県の某小学校から。
私が千葉県出身ということで
ご依頼を下さったらしい。

担当の先生は

  11月に講演をして頂き、児童向けの芝居を
  来年1月に上演して頂きたいと思っています。

と言ってくださり、ようやく新作「カン太の涙」の
お披露目が出来そうな予感。

ここ2年ほど、営業に動けないせいもあり
幼稚園・小学校公演を殆どしていなかった。

そろそろ営業活動をせねば・・・
と思っていた矢先の依頼である。

ありがたいことです、本当に。

②の入団希望者は中学生の女の子。
うちのHPを見て、お母さんに

  この劇団、入りたいっ!

って、ずっと訴え続けていたんだとか。

  うれしいなぁ(*^_^*)

体は疲れているけど、気力がみなぎって来るのがわかる。

フリンジ・シアターまで、あと3週間。

頑張らねば(*‘‐^)-☆

舞台屋さんとの新年会☆

2009年01月19日 20時46分59秒 | 日記
一昨日と昨日は倉庫の引っ越しだった。

朝、目を覚ましたら…

  うっ!
  こ、腰が…

腰が痛くて動けない。
朝から信州新町倉庫の片付けに行く予定だったのに
劇団員にお願いして、私は休ませてもらった。

午後、ようやく起き上がったものの
体がだるくて、腰は痛いし、気持ちもブルー。

  今晩、舞台屋さんとの新年会なのにどうしよう…

昨年のオープンエアシアターの時に入っていただいた
三光さんの社長さんからの有難いお誘いである。

  何とか夕方までに復活せねば!

バンテリンを体中に塗りつけ
温かい飲み物を飲みまくり
お風呂に入ってちょっぴりストレッチもして・・・

ようやく体が起きてきた感じ。

  うん、これなら大丈夫!

夕方6:30、三光さんのK社長さん宅に伺う。
オープンエアの時のチーフスタッフも三人いらしてた。
倉庫清掃をしていたため少々遅れて健太郎が到着。
計6人がK社長お手製のお鍋を囲んでワイワイガヤガヤ。

な、なんと、ふぐ、です!

ふぐ、なんて、滅多に食べられませんって。

美味しい手料理を頂きながら話に花が咲いていく。

「お客様あっての私たちですから」
は、K社長のモットー。

この言葉を聞くたびに、相通ずるものを感じる私。

話題は、舞台創造→企業経営→社会問題→日本史などなど
どんどん移り変わっていく。

女手一つで立派な会社を造り上げたK社長から
私が学ぶべきことは多い。

K社長、そして三光スタッフの皆さん
これからもよろしくお願い致します。