蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演「星のない町 ぼくの町」

NPO法人劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演
タイトル 『星のない町 ぼくの町 ~ゴミ人間プペル奇譚~』
脚本・演出 青木由里
原案 『えんとつ町のプペル』西野亮廣 著
出演 青木賢治/栗生みな/坂本真由美/青木淳/井田亜彩実/鈴木一衣/導星ゆな 他

日時 2022年3月5日(土)18:00~    2022年3月6日(日)11:00~/16:00~
会場 須坂市 メセナホール 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/mugen_puperu

上記公演は好評のうちに幕を閉じました。
ご来場を賜りました皆様、ご尽力を賜りました皆様に、心より御礼を申し上げます!

オープンエアシアター2016 全行程終了!

2016年08月30日 13時48分31秒 | 日記
昨日、オープンエアシアター2016の全行程を終了しました!


 
ご来場を賜りました皆様、ご協力とご支援を賜りました皆様に
厚く御礼を申し上げます。
そして、大勢の方々からたくさんの差し入れもいただきました。
誠にありがとうございました!!

先週一週間のブログは後日更新させていただきますね(^_^;)
 
仕込み初日、昼間は晴天で非常に気温が高く、熱中症を心配しましたが
夕方から雨模様となり、予定していた場当たりは中止。
木曜日も金曜日も夕方から雨…
金曜夜の通し稽古は、途中雨脚が強くなり、中止も考えましたが
キャスト陣から「やらせてほしい」という強い要望があり、最後まで行いました。
 
初日は生憎の雨模様。
カッパに身を包んだ大勢のお客様に見守っていただく中
キャスト&スタッフ陣の非常に高い集中力により
大きな事故もなく無事終幕することが出来ました。
 
上演時間2時間30分――
 
最後まで微動だにせずステージを見つめるお客様の姿に感動(T_T)
雨を感じさせないキャスト陣の姿に感動(T_T)
 
2日目の千秋楽は、雨には降られませんでしたが
時折吹きつける強い風に悩まされました。
舞台効果として使用するはずスモークが
良い具合にステージに留まってくれません。
スタッフさんがスモークマシンを抱え
走り回って色々な角度から出してくださいましたが
なかなか思うようにいかず・・・
 
強風によるパネル等の転倒防止のため
様々なご配慮をいただき、お陰さまで
千秋楽も無事終えることが出来ました。
 
悪天候も野外の宿命。
雨天や風も演出効果として上手く取り入れられたら良いですね。
 
晴天・雨天・強風
 
来年は、3通りの演出を考えよう…と
演出の青木が言ったとか言わなかったとか←私だ(笑)
 
ボランティアスタッフとして参加してくださった皆様
悪天候の中、様々なご配慮とご対応をいただきました。
お客様から受付スタッフさんへの感謝のコメントも届いています。
誠にありがとうございました。
 
先週火曜日の倉庫搬出作業
水曜日の仕込み~舞台立て込み作業
そして千秋楽後の明け方まで続いたバラシ作業
更に昨日の会場撤収作業――
今年も大勢の皆様にお手伝いいただきました。
この野外劇は、皆様のお力添えなしでは成し遂げられません。
本当に・・・本当にありがとうございました!
 
そして、今回から須坂市の㈱サンジュニア様より
夢幻のオープンエア用資材置き場の一つとして
サンジュニア様の倉庫の片隅をお借りすることになりました。
小布施町と須坂市は隣町、運搬時間を短縮できます。
有難いことですね(^^)
N社長様の温かいご配慮に心より御礼申し上げますm(__)m
  
下記の写真をご覧ください♪
 

今年は、受付テント付近に企業広告付きの大量ののぼり旗と
出店を出していただき、お祭りのような会場となりました。
 
のぼり旗広告のご協力を賜りました企業の皆様
出店としてご協力いただきました皆様
誠にありがとうございましたm(__)m
 
こうして、昨日、全ての作業を終えました。
 
キャストの皆さん、三光スタッフの皆さん
大変お疲れ様でした。
皆様のご協力に深く感謝いたします!
 
特別出演、リピーターの皆さんの中には
仕込みやバラシに積極的に関わってくださる方や
演劇経験の浅いメンバーにアドバイスをしてくださる方
メイクや衣装の着方などを手解きして下さる方もいて・・・
ただただ感謝です!!
 
演奏隊、声楽隊の皆様は、少ない稽古日数ではありましたが
本番では見事素敵な演奏でお客様を魅了してくださいました。
 
作曲のメンターさんも金曜日と日曜日に会場へお越しくださり
温かい目で舞台を見守ってくださいました。
 
ダンサーのお二人は、先週月曜日から長野入りして
演出から要望、アドバイスを受けつつ
練習用に借りた体育館で朝~夕方まで稽古を重ね
本番に臨んでくださいました。
  
一般参加の皆さんの中には、初参加で右も左もわからない中
昨日の最後の撤収までお手伝いしてくれたメンバーもいて
大変嬉しく、そして有難く思っています。
 
小・中学生の皆さんは、過酷なスケジュールでしたが
最後まで元気に頑張ってくれました。
これも保護者の皆さまのご協力があったればこそ…
中には公演ボランティアとして携わってくださった方も(^^)
皆様のご協力に心から感謝いたします。
 
関わってくださった全ての皆様に心から感謝申し上げます!
ありがとうございましたm(__)m
 
今年もたくさんの笑顔に出会えたオープンエアシアターでした(^^)
 
関係者の皆様、今週末の打ち上げでお会いしましょう!!!
公演に関わる様々なエピソードを楽しみにしています♪♪

(写真撮影:鎌之助こと伊東昌恒さん)

「奇想 真田十勇士」千秋楽☆

2016年08月29日 23時11分39秒 | 日記
今日は2日目にして千秋楽。

稽古開始は5月第2週だったが
純粋な稽古期間は僅か2カ月――
にもかかわらず、2時間30分の超大作(汗)

みんな本当に頑張ってくれた。
心から感謝m(__)m

朝、起きようとするも身体がフラフラで起き上がれない。

ビデオチェックをしたい・・・
台本も乾かさねば・・・

何とか起き上がり外を見ると

雨が止んでいる!

良かった・・・

就寝前に台本をエアコンの風にあたるところに
ぶら下げておいたけど、ちっとも乾いていない。

こうなったらドライヤーで乾かすしかない。

フリクションで記入した文字が消えないように
注意しながら、ドライヤーをあてていく。

何とか破れずめくれるくらい乾いたので、ホッ。

そうこうしているうちに、あっという間に10:00!
集合時間は12:00だが、劇団員は10:00に行くことになっていた。
劇団員に警備をお願いすることにして
私は昨日の公演を振り返り、午後の通し稽古で
集中して稽古する箇所をチェック。

最後にテコ入れするシーンを決め現場へ急ぐ。

到着すると、大勢のキャストが既に現場入りして
雨水が落ちてずぶ濡れになったテント内を片づけている。

ご苦労さま―

風が強いな・・・
台風の影響か・・・

雨は大変だが、野外で一番危険なのは風。
強風は事故に繋がる危険性が高い。

テントが飛ばされたり、パネルが倒れたり・・・

劇団員がテントの補強を行い
三光スタッフさんは、機材のチェック。

13:00過ぎから、まず昨日の公演の不備を修正。

家族のシーン、子どもたちのシーン
それと最後の白幕の出し方と張り方。

家族のシーンは、みんな頑張っているのだけど
演者たちの声が小さくて客席に声が届いていない。

出来るだけ、マイクに向けて台詞を発するように
1家族ずつチェックをしていく。

子どもたちのシーンも、声が小さいので
テンションを上げて大きな声が出るように稽古する。

家族のシーンと子どもたちのシーンは
彼らの見せ場でもある。

特に家族のシーンは、真田草の者の
キャラクター紹介になっているので
台詞が聞こえないと何をやっているか
全く分からないシーンになってしまう。

最後の白幕には、徳川家の家紋が浮かび上がるのだが
昨日は幕がたるみ過ぎていて、きれいに浮かばなかった。

昼間なので、家紋を照射しても見えないので
最終確認は本番ということになるが
どういう状態になれば、きれいに浮かぶか想像は出来る。

白幕の出方も左右のバランスが悪く
担当者にお願いして、修正してもらった。

その間に音楽関係の修正箇所を伝達。

声楽隊の皆さんの歌声もチェック。
昨日はやはり歌詞が聞きとれない箇所が・・・
何度か歌っていただくうちに
随分聞きとれるようになった。

最初に白幕登場からエンディングまでを行い
最初から通しつつ、大丈夫そうなシーンは
飛ばしながら進めて行く。

後で考えれば、全部通すべきだった。
全部通していれば、照明と音響の稽古にもなったはず。

来年に向けて、照明&音響の稽古時間を取れるように
スケジュールを見直さなければ・・・

どうしても役者の稽古に目が行きがちだけど
演出で見せる部分が多いのがオープンエアシアター。
照明と音響のミスが命取りになる可能性を孕んでいる。
プロとは言え、同じ人間。
練習時間が少なければ、思うように操作が出来るわけもなく…

きっと去年までも同様のことが起きていたのだろうけど
私の目が役者の演技に向かっていて
大きなミス以外は見過ごしていたのではないかと。

今年は、演出で見せる舞台とはっきり位置づけたので
これまで気づけなかったことに気付いたのかもしれない。

もっと細微にこだわった舞台を創りたい。
そうすれば、どれだけ良い作品になるだろう―
この目で見てみたい――

色々な意味で、ターニングポイントになりそうな公演だ。
昨日より少しでも完成度を上げた舞台を提出しよう!

そんな思いで通し稽古を進めて行く。

昨日の公演で集中力を出しきったとすると
今日はダレる可能性が高い。
集中力をとぎらすことのないよう注意を促す。

16:30、通し稽古終了。

今年は子どもたちの人数が多く
待ち時間のトラブルが多かった。
子ども同士のけんかは、これまでなかったことだが
人数が増えるとこういうこともあるんだよね。

一番の問題は稽古を休むキッズが多かったこと。
心構えやマナーを教える時間が少な過ぎた。
今後は何らかの手立てが必要だね。
今日は、研修生の風夏ちゃんが
子どもたちの世話をしてくれている。
ありがとうm(__)m

白幕を設置して、本番準備に入る。

あ、そうそう。

日暮里へ生地買い出しに行ったとき
お手伝いとして同行してくれたダイチ君が二日間
ボランティアスタッフとして参加してくれて
稽古を客席隅でじーっと見学し
昨日の公演を見て、キラキラした眼差しで

 面白かったです!

と伝えに来てくれた。

彼は小布施のまちとしょテラソさんで
去年の「直虎」DVDを全部観て
お手伝いに来てくれたようだ。

 昨年の作品より、ボクは好きです。

とも。

年齢層が高めの方は、昨年の「直虎」のほうが
感動したというご意見が多いが
若者は今回の十勇士のほうが面白くて好き!
というお客様が多かった。

好みが別れる作品をつくれたということは
私のキャパも広がっている証拠かも。

と、良い方向に捉えてみた(汗)

去年の「直虎」は来春再演が決定している。
上演会場は、須坂市のメセナホール。

ホール公演なので、演出は相当変わるだろう。
何より、野外と異なり、体力的負担は少ない。
その分、演技や音楽、音響、照明の完成度を
引き上げる事が出来るはず。

野外で行った公演がホールで上演すると
どのように変化するのか―

色々な意味で楽しみである。

お声掛けをいただきました実行委員会様
誠にありがとうございます!

いよいよ千秋楽―

今日も17:00頃からお客様の姿がチラホラ。
けど、行列にはなっていない。
きっと整理券が機能しているんだね。

と、上手側のパネルが強風にあおられて転倒!

怪我人は?

いない?

良かった…

強風の恐ろしさを目の当たりにした瞬間だった。

舞台監督さんや舞台スタッフが迅速に
パネル転倒防止の対策をとってくれた。

開場前だったのが不幸中の幸い。

今年は不幸中の幸いが多いね。
これは、守っていただいている証拠。

天を仰ぎ、彼岸に渡った恩師や友人の顔を思い浮かべる。

 此岸(しがん:現世)は障魔の連続だね
 けど、いつも守ってくれる人々がいる
 ありがとう・・・

17:30、昨日と同様、舞台裏に集まって
みんなで気合いを入れて行く。

どうやら雨の心配はなさそうだ。

強風対策もパネルが倒れたおかげで
危険性を皆が認識でき
三光スタッフさんが、パネルのそばで
待機してくださることになった。

あとは、みんなの頑張りに期待しよう。

本当にみんな、頑張ってくれている。

それぞれがそれぞれの持ち場を全うして…

毎年のことながら舞台を知っている経験者や
リピーターメンバーの活躍が著しい。

奈落の出入りの解除
ソデ幕の解除
子どもたちへの配慮
早替えのお手伝い
小道具や衣装のチェック
などなど・・・

数えたらきりがない。

今日も午後からボランティアスタッフさんが
大勢お手伝い参加してくれて
濡れたパイプ椅子を一つ一つ丁寧に
雑巾で拭いてくれている。

今年はね。
出演者のお子さんたちが何人も
ボランティアとして参加してくれてるんだよね。
子どもの晴れ姿をバックアップする親は多いが
親の晴れ姿をバックアップする子どもというのは
珍しいのではないかな?

お子さんたちは、昨日の舞台を見て
相当感動してくれたらしい。
親の姿が素敵に見えたのではなかろうか。

お子さんたちが甲斐甲斐しく動いている姿を見て
心がほっこり温かくなった。

オープンエアを継続しているからこそ
出会える風景だ。

本当に、本当に素晴らしきメンバーたち・・・

大勢の様々な思いが詰まった舞台――
どうか無事故で、笑顔で終えられますように・・・

17:40、開場。

続々とお客様が入場する。

今日は昨日より入場者数が多そう。
日曜日の方が多いのは珍しい。
昨日が雨だったからだね、きっと。

と、作曲家のメンターさんの姿を発見。
メンターさんは金曜日も様子を見に来てくださった。

 今年の作品、とても面白いよ!
 音楽のチョイスもいい。
 楽しみにしてるよ~

と笑顔で激励してくれた。

衣装担当の北村さんと高木さんの姿もある。
なみちゃんも来てくれてるはず。

イメージバンクナカムラのカメラマンさんが
舞台写真撮影にいらしてくれた。

昨日、舞台映像を撮影しにHさんが来てくれていたが
今日は、須高ケーブルテレビさんが撮影にご来場。
今年もケーブルテレビで放送されます!
有難いことですね(^^)

須高地域の皆様、楽しみにしていてください。

18:05、マナブンさんのライブ開始。

そして18:35、千秋楽開幕!

劇団員と特別出演の皆さんは、危なげない演技
一般参加者もキッズも頑張っている。
ダンサーはコミカルでかわいらしく、時に美しい♪
演奏隊は時にパワフルで時に美しくて
時に恐ろしい音楽を奏でてくれている。
声楽隊の皆さんの歌声はいつもながら美しい。
今年はソロを増やした分、皆さん
情感を込めて伸び伸びと歌っているように感じる。

昨日のご感想で特に好評だったのが
紗幕裏に十勇士が登場するシーン。

確かにかっこいいよね。
予想以上に紗幕の効果が大きい。
ただの紗幕ではなく、絵を描いていただいたのが
とても効いている。
照明で色々な表情に変化する舞台美術が素敵だ。

団員たちの合作、十勇士の甲冑も大好評。

狐の衣装もかわいらしく大好評。

今年は、ダンサーの踊りが少なく感じたという方と
浮かずに芝居とマッチしていたという方に分かれた。

ダンス自体は増えているはずだが
少なく感じたというのは、つまり
舞台になじんでいたから。

一服の清涼剤としてのバレエがいいのか
キャストとして存在感をめざすのか―

来年に向けて一つの課題が出来た。

多少台詞をかんだり、ミスも若干あったが
大きな事故もなく、無事終演。

大きな拍手に包まれてのカーテンコール。

長時間ご覧いただきました皆様
誠にありがとうございました。

途中、風の影響で気温が下がり
寒さに耐えられず席を御立ちになって
トイレへ行く方や、出店のコーヒーを飲む方もいて
寒さ対策を促す告知を増やすことや
ご準備を出来ずにお越しいただいた方への
何らかの配慮が必要だと痛感。

というのも、一時お席を立っても
お帰りにならず、後ろのほうで
最後までご覧くださった方が大勢いたので・・・

まだまだ配慮が足らず、申し訳ありません。
予算的な問題がありますが、何とか工夫して
改善できるように努力したいと思います。

終演後、お客様からたくさんお声掛けをいただきました。
2日連続でご観劇頂いた方も!

本当にありがとうございます!

お客様をお見送りした後、舞台前に集合して締めの挨拶。
バラシがあるので、短時間で終わらせなければならず
一人ずつ挨拶してもらえなかったのが残念だが
これはいたしかたない。

最後は、マナブンさんのご発声で一本締め。

本当にお疲れ様でしたm(__)m

と、ここで終わったわけじゃありません!

ここからが、また大仕事なのであります。

我らが強気味方、棟梁の酒井さんが仕込みだけでなく
バラシもお手伝いに来てくれて大助かり。

キャスト陣が着替えている間に
三光スタッフさんと酒井さんが舞台を次々バラシていく。
ボランティアスタッフさんは、客席の空気椅子の空気抜き隊と
パイプ椅子を運んで、拭き掃除隊に分かれて撤去作業。

会場の雰囲気作りに役だったのぼり旗、多数のテント
パンチカーペットがどんどん撤去されていく。

平台とパネルが全て取りはらわれたところで
トラック隊がまず、お山の倉庫へ出発。

そんなに時間はかからない・・・という見込みだったが
どういうわけか、なかなか戻って来ない。

後で聞いた話によると、色々手違いがあったようだ。

「段取り八分仕事二分」

準備不足で、想定以上に時間がかかる結果となった。
誠に申し訳ありません。

この失敗をしっかりと身体に刻んで
来年はスムーズな撤収ができるよう
体制を整えてまいります。

この日の私は殆ど使いものにならなかった。
指示を出す集中力ですら、衰えを感じた。

このフラフラ感・・・
明朝、起きれるのだろうか・・・

いや、何としても起きねば。
せめて4時頃、帰れれば・・・

と思っていたが、トラック隊が帰って来て
平台をトラックに積み込み
一段落させるために片付けていたら
空が明るくなり始めてしまった。

途中で、飲み物と差し入れのお菓子を配給したが
みんなお腹をすかせている様子。

あ…

何故これまで気付かなかったんだろう。

バラシの時こそ、夜食が必要だよ。
元気に働くためにはエネルギー源が必要。

こんな当然のことに気づかないなんて・・・
来年に向けての検討材料としてあげてみよう。

そんなことを思いながら、お腹の足しになりそうな
差し入れを探して、再び配給。

帰宅したのは朝7:00近くだった。

午後から撤収作業会場へ顔を出そうと思っていたが
寄る年波には勝てません。
夕方からの川中島倉庫の搬入作業に顔を出し
倉庫内整理を手伝った。

今日は真夏日で、非常に気温が高く
炎天下の中、一日中撤収作業をしてくれた皆さん
本当にご苦労さまでした。

遠方から参加の大久保さんと島村さんは
仕込みの手伝いが出来なかったから…と言って
バラシを明け方まで、黙々と手伝ってくださった。

お手伝いいただいた特別出演、一般参加の皆さん
ボランティアスタッフの皆さん
大変お疲れ様でした。

今年は、パイプ椅子の返却が
例年以上に大変だったとのこと。

人数がいれば良かったのだろうけど
月曜日は、お休みを取れる人が少なくて
参加メンバーには大変苦労をかけました。

過酷な撤収にご参加いただきました皆さんに
心から御礼申し上げます。

誠にありがとうございましたm(__)m

そして、劇団員、研修生の皆さん
あなたたちの働きに心から感謝します。

私のスケジュール組の失敗で
大変な思いをさせてしまいましたね。

来年はよくよく考えて公演スケジュールを組みます。

本当にお疲れ様でした。

引き続き、残務整理をお願いしますm(__)m

オープンエアシアター2016初日開幕!

2016年08月28日 03時37分25秒 | 日記
ついに初日がやって来た!

お天気は―――

小雨―――

空を見渡すが、どこにも雲の切れ間がなく
厚い雲に覆われている。

開演前にやんでくれますように・・・

朝9:00少し前、会場に到着。

雨が降っていても予定どおり進めないと
本番を迎えられない。

音響さんの準備が整ったところで
演奏&声楽中心の粗通し稽古開始。

今回の作品「奇想 真田十勇士」は
忍術がやたら出て来る。
私が考案した忍術ですが(笑)

その中の空手裏剣(からしゅりけん)は
効果音が入るのだが、これがなかなか
ピタッとはまらない。

銃声音も重要な効果音の一つだが
これもきっかけを読みとるのが難しい様子。

何度かやってみたものの
練習回数が少なかったため少々不安。
最終的に本番のQは私が出すことに。

それぞれの楽器の音バランス
声楽隊の歌声とのバランス
毎年のことながら、これが難しい。

何度か演奏してもらって
各楽器の音量を決めて行く。

声楽隊の歌声は今日も美しい。
が、歌詞が聞きとりづらい。

声楽隊の皆さんに、出来るだけ子音を立てて
言葉をはっきり歌ってくださるように
お願いはしているのだが、マイクだからなのか
リバーブのせいなのか、何度調整しても
全てが聞こえる状態にならない。

来年は何らかの対策が必要か・・・

と考えつつ、もう一度声楽隊の皆さんに
詩の言葉を明確に発音してくれるようにお願いする。

バイオリンの牧さんとフルートの徳嵩さんは
きっかけは殆どノーミス。

牧さんのアレンジは健在!

牧さんは、ダンサーの送迎や
音楽隊の皆さんのお弁当の心配など
毎年のことながら、細やかな配慮で
助けてくださっている。

徳嵩さんは今年で3年目。
徐々に慣れて来たご様子。
信頼出来る心強い奏者のお一人だ。

ベースの多美ちゃんは
かっこいいベースの音色で
殺陣シーンや不穏な空気を作ってくれている。
随分野外劇にも慣れて来た感じ。
もっと面白いコラボが出来そうな予感が(^^)

初参加のシンセサイザー・中村さんには
勝手なお願いをいくつかしたが
どれも良い感じで演奏してくださっている。
最後まではまらない曲が一曲だけあったが
これも今日の合わせで、ようやくはまった。

パーカッションの宮澤さんは
久しぶりのご参加だが
だんだん調子を思い出したようで
良い感じでドラムを叩いてくれている。
殺陣のシーンは、役者の動きに合わせて
太鼓やシンバルを入れてくれると
役者のテンションも上がっていく。

笛の後藤さんは、ご多忙でなかなか稽古に参加できなかったが
演奏する曲は練習してきてくださったようで
笛の音色は良い感じでシーンにはまっている。

オープニング・エンディングはやはり圧巻!
生演奏と声楽隊の歌声が入ると聞いている人も
キャスト陣もテンション上昇!

生憎のお天気だけど、みんなの気持ちが上がり始めた。

12:00終了予定だったが、雨の影響もあり時間超過。
12:40に終了し、14:00からゲネプロではなく
通し稽古をすることに。

ゲネプロなしで本番を迎えるのは
滅多にないことだが、野外だと天候によっては
こういう事態になってしまう。

それも覚悟で開催しているが
今年は例年以上に厳しい現場だ。

雨は上がるどころか、雨脚が強くなって来た。

………

大丈夫!みんな必ずやりきってくれる!

13:00、ボランティアスタッフさんが
大勢お手伝いに来てくれた。
助かります!
ありがとうございますm(__)m

ボランティアスタッフの取りまとめ役は
夢幻の営業担当・杉本さん。
まずは担当部署を割り振り、パンフレットのチラシ折り込みや
受付のセッティング、会場や駐車場の看板立てなどを行っている。

通し稽古は16:00に終了したいところだが
スムーズに進行して2時間30分の舞台。

終了のタイムリミットを16:30に設定し
通し稽古を開始したものの
いくつかやり直しをせざるを得ないシーンがあり
必然的に、飛ばすシーンも必要になり・・・

張り出し舞台は、ビニールシートを引いたままだしね。

滑るから絶対に走らないようにと
何度も注意を促しながらという状態。

そんな状況下で、みんなずぶ濡れになりながらも
やるべきことをやろうとしている。

こんな経験、一生かかっても出来ない経験だよね。

世代が異なる人々が大自然の脅威と戦いながら
一致団結して一つの舞台を作り上げようとしている。

馬鹿げたことだと笑う人がいるかもしれない。

けど、ここには、ここにいる人しか
体験できない何かが、物凄い何かが
確実に存在しているのだ。

真田家の家訓

「死ぬまで生きる」

生死の境目というほどではないが
平和な日本の中で、災害ではなく
ギリギリを体験できる場はそう滅多にない。

そこまでギリギリを体験させるために
この舞台を行っているわけではないけれど
とてつもない体験をして、それを乗り越えて
お客様から大きな拍手をいただけたならば
それは何者にも代えがたい大きな成功体験となる。

そう言う意味で、今年の参加者は
良い悪いは別にして、確実に稀な体験をしている。

そんな極限に近い通し稽古中
私は…というと、客先中央付近で傘を指しながら
出来るだけ台本が濡れないように
マイクも濡れないように悪戦苦闘しながら稽古を進行。

が、台本が徐々に濡れて最後は
今にもやぶけてしまいそうな状態に。

ぐわっ・・・
まずいな…まだ明日もあるのに…
何とか明日までに乾かさねば。。。

身体がどんどん冷えて来る。

キャスト陣は大丈夫だろうか…
子どもたちも心配だ…

16:30、終了。

大きな白幕をセッティングして
すぐに開演準備に入る。

杉本さんの配慮で、子どもたちは管理棟に避難させ
保護者の皆さんに手伝っていただいて
衣装を乾かし、髪の毛を乾かしていただいた。

適切な処置に感謝!

合羽を着ている私ですら、身体が冷え切っている。
気温が高ければまだ良いが、気温が下がっているのだ。

雨よ!
開演前に上がっておくれ!

と叫びたい気持ちを堪え、私は気になった箇所の
ダメ出しを個々に伝えるために歩く。

稽古に集中していたため
出店の設置に全く気付かず
受付付近に行って、出店に気づき、ビックリ!

出店のオーナーさんたちにご挨拶。
雨天で申し訳ないです・・・

ああ・・・温かいコーヒーが飲みたい・・・

と思ったけど、そんな時間もなく、時は過ぎて行く。

メイク担当のメンバーが子どもたちのメイクや
メイクが出来ない男性キャストのメイクを
次々に施してくれている。
感謝!

ダンサー2人は、雨を感じさせない演技で
全く不安がない。
メイクも2人で工夫して、狐に見えるメイクを
生み出してくれた。
ありがとう!

上演中、子どもたちを見てくれることになったのは
研修生の杏ちゃん。
明日は同じく研修生の風夏ちゃんが見てくれるとのこと。

今年は、上演中の心得を子どもたちに浸透できず
これは大きな反省点である。
保護者の皆様への伝達も不足していた。
次回は、事前に対応策を練って臨もう。

17:00前、受付を見ると既に行列が出来始めている。

あれ?
整理券を発行する予定だったはずだけど
どうなっているのかな…と思ったが
下手に口を出すと混乱する可能性があるので
今は何も言わないことにした。

チケットを大量に販売してくださったN氏も
受付のお手伝いにいらしてくださった。
多大なご協力に心から御礼申し上げます。
いつも本当にありがとうございます。

お?
雨が止んできた!

そうです。
開場前に雨が止んだのです!

天に祈りが通じた―

どうか終演まで、このままの状態で・・・

17:30、舞台裏に集合し、みんなで気合いを入れる。

 皆さん、空を見て下さい!
 雨が、上がりました!

と私が言った瞬間、大きな歓声が上がった。

いいね、いい感じ!
これなら、今日の公演は大丈夫!

最後に舞台監督の竹中さんに激励と注意をいただいて
本番に向けてテンションを上げて行く。

18:05、マナブンさんのライブ開始。
私はキャスト全員と握手して歩く。
毎年初日は、余程のことがない限り
こうして全員と握手することに決めている。

マナブンさんのライブ、ラストの曲は恒例の「奇跡」

 あなたに出逢えたこの奇跡に感謝して・・・

だんだん癖になる名曲です(^^)

一緒に「ヘイヘイヘイ!」と声を出すと
テンションが更にアップしていく。

客席はほぼ満席。
が、去年の初日よりは少ないかな…

雨天だったから仕方ないよね。

雨にもかかわらずいらしてくださったお客様
本当にありがとうございますm(__)m

ライブが終了し、ライブ音響機材をばらしている時
再び雨がポツポツあたり始めた。

受付のスタッフさんに

 合羽をお持ちでないお客様に合羽を貸し出してください。

と声をかけると、スタッフさんたちは瞬時に動き出してくれて
お客様は席を立つことなく、合羽を着用してくださったので
大きな混乱にはならなかった。

マナブンさんのライブ中だけやんで
終わった途端、振り出したのは
マナブンさんが晴れ男だからだとか(^_^;)

これは後で思ったことだが
開演前に降り始めてくれて良かったんだよね。

お客様が合羽を着終えてから開演したため
立ったり座ったりして、集中が途切れることがなかった。

昨年は、上演中にパラパラ雨が降り出して
合羽をお持ちでないお客様が途中で立ち出して
そのシーンは集中が途切れてしまった。
席から立ったお客様の中には、帰られた方もいらしたが
多くは、テント内に避難したり、傘をさし立ったまま
ご覧になられた方が多かった。

18:35、本番直前の音楽が流れ始めた。
いよいよ初日の開幕!



雨が降り出し、中には帰られた方もいたようだが
私がブースで見ている限り、殆どのお客様は
雨脚が強くなっても、身動き一つせず
舞台に集中してくださっているようだった。

この日のキャスト陣は、集中力が非常に高く
これまでに感じたことのないピーンと張り詰めた・・・
何というか・・・
冬の晴れた日の朝のように空気が澄んでいる・・・
そんな風に感じる野外劇場空間だった。

私はひたすら事故がないことを祈り
大殺陣のシーンで滑って転んで
怪我をする人がいないように祈り続けた。

あ、Qきっかけはちゃんと伝えましたよ、勿論(^^)

若干滑って転んだキャストがいたが
大きな怪我に至らず、お客様の温かい拍手に包まれて
無事終演の時を迎えた。

雨の中、みんな本当によくやりきってくれた。
ありがとう!!

良かった・・・
無事に終わった・・・
本当に良かった・・・

この日は、ただただそれだけだった。

これほど無事に終わってくれるのを
祈りながら舞台を見守ったのは
何年ぶりだろうか。

2005年に上演した「ヒ・マワリ」の時
ドシャ降りの中、大勢のお客様に見守っていただき
無事終演したことを思い出した。

あの年は、諸事情で公演日を9月第1週に設定。
あの日以来、9月にずれ込ませることだけは
避けて上演してきたが・・・

そうそう!
その一年前に上演した「DREAM」は
台風の直撃を受け、17:00頃まで物凄い暴風雨。
このままでは上演を取りやめねばならない…というような
凄い大雨だったが、開場前にピタリと止み
本番中には月まで姿を現して
実に劇的な劇空間になったこともあった。

この年の上演日は、8/28、29

オープンエアシアターの上演日を振り返ると
8月第4週に設定した年は
多かれ少なかれ、雨がぱらついている。
第3週に設定した年は、ほぼ晴天続きか。

やっぱりね・・・
8月第4週以降は雨の確率が高いんだよね。

なので、昨年までずっと8月第3週に開催して来たのだけど
今年は、お盆が第三週の前半に入ってしまったため
第4週にずらして設定したのだが
やっぱり第3週じゃなきゃ駄目か・・・

しかし、
来年のカレンダーを確認してみたところ
今年と同様、第3週にお盆がかぶっている。

うーむ・・・
これはよくよく検討しなければ・・・

カーテンコールもお客様の大きな拍手をいただき
私も最後の挨拶で、雨天の中
長時間最後までご覧いただいたことに
深く感謝の意を述べさせていただいた。

終演直前、雨が上がり、終演後は
お客様と歓談できたのは不幸中の幸い。

何人かのお客様と握手をさせていただいたが
中には冷え切った手の方もいらして
申し訳ない気持ちと感謝の気持ちで目頭が熱くなった。

ご来場を賜りました皆様、最後までご覧頂きました皆様
本当に、本当に、ありがとうございました。

雨のため、マイクにビニールをかぶせたままの上演で
台詞が聞き取りづらいシーンもあり
大変ご迷惑をおかけしました。

そんな状態にもかかわらず

 2時間30分も過ぎていたなんて思わなかった
 不思議と長く感じなかった
 舞台に釘づけだった

などなど、有難いお言葉を頂戴し
温かいお客様に救われた舞台でした。

雨に耐えられずお帰りになられたお客様
わざわざご来場いただいたにもかかわらず
大変申し訳ありませんでした。

また、ご来場予定だったけれど雨天のため
ご来場いただけなかった皆様にも
心よりお詫び申し上げます。

明日の天気はどうだろうか。
台風が近づいていると言う情報もあるが
明日はバラシもある。
雨天のバラシは何よりもしんどい。

どうか明日は、明日だけは晴れて欲しい。

明日だけじゃない、明後日の月曜日も!
月曜日は完全撤収日である。

布やパネルが濡れたまま倉庫に持ち込むと
その後の処理が大変なのです・・・

人間は自然の力の前では実に無力だ。
けれど、人間には内在する精神力がある。

今日の公演は、大勢の精神が一つになった
物凄いパワーを感じる舞台だった。

火事場の馬鹿力か・・・

この集中力は、雨天によって引き出されたものだが
これが、天候に関係なく引き出せたならば
もっと素敵な舞台を提出できるかもしれない――

お客様との歓談を終え、舞台前に集合し
キャスト・スタッフ・ボランティアスタッフさんが
全員集合して記念撮影。


 (撮影/曲尾みすゞ)

ざっと数えてみたが、80人近くが写っている。
ここに写っていない関係者もいるので
総勢100人は優に越えている。

これだけたくさんの方が関わってくださっているこの舞台
絶対に失敗するわけにはいかない。

明日はもっと良い舞台を提出できるよう
午後からの通し稽古で修正をしていこう。

初日を無事終えて、ひとまず安堵。

舞台上にビニールシートをかけ、キャスト解散。

終演後も三光スタッフさんは、不備を調整すべく
チェックをしてくださっている。

H氏は、集中した表情でひたすら照明チェック。
12:00になろうとしているが、まだ終わりそうにない。

申し訳ないが、先に上がらせていただくことに・・・

三光スタッフの皆さん、連日本当にご苦労さまです。

明日の集合は12:00。

劇団員は10:00に警備会社の担当者と交代で警備に入る。

今のところ、体調を大きく崩した人はいなさそうだ。

あ、声を枯らしてしまったキャストがいた(汗)

一度枯らした声は、すぐには戻らない。
横隔膜を下げ、低音の声で滑舌よく
マイクの近くで台詞を発してもらえれば
恐らく乗り切れるだろう。

全員が笑顔で終えられますように・・・

明日こそは晴れてくれるよう祈りながら
帰路についた。

帰宅してすぐに台本を洗濯ハンガーに吊るす。

今日の大雨で濡れた台本は、一部破けてしまった。

明日の午後の通し稽古時に台本が読めないと
非常に困った事態になる。

三光スタッフさんから、今日の舞台の動画をお借りした。
チェックしてから寝ようと思ったが
身体が冷え切っていたので、まずお風呂へ。

お風呂の中でうとうとしてしまって
気づけば3時を回っている。

明日、早めに起きてビデオチェックすることにしよう。

目覚めた時、晴れていてくれますように――

今夏の救世主は―

2016年08月27日 10時07分33秒 | 日記
今年の一番の救世主は……

マッチ!

彼は元夢幻の団員。

現在は、東京で殺陣を学びつつ俳優業を続けているが
去年に引き続き、今年もオープンエアへの出演が決定し
7月末から長野に帰省して、ご実家から連日
稽古場に足を運び、積極的に小道具や甲冑製作も
手伝ってくれて、殺陣のアドバイザー的な役割も。

キャスティングが決まってからのエントリーだったため
マッチの配役をどうするか、マジ悩んだ。
が、大きな役を2役演じる予定だったガンちゃんが
7月下旬に稽古中に怪我を(・・;)
その瞬間、稽古場にいたみんなの顔が青くなった。

台本を修正した結果、ガンちゃんが演じる白雲斎の役の重みが
更に増したこともあり、2役のうちの一役を
マッチに演じてもらえれば…と思い、早速連絡。

マッチから快諾をもらえて助かった。

生身の体を扱う舞台は、本当に恐ろしい。
役者が怪我をしたり、病気になれば
上演不可能になるケースだってあるのだ。

私も以前、所属していた劇団で
本公演のキャストが発表された直後
大きな病気が発覚し緊急手術を行うことになった。

病名は胃癌―

医師は

 癌は出来たら取ればいいんですよ。
 定期的に検査をして、早期に発見し
 出来たら切除、そうすれば何も恐いことはない。

と。

私は早期ガンとのことだったが、手術をしたところ
思いのほか腫瘍が深く、もしかしたら転移の可能性も・・・
と脅され、抗がん剤を服薬し様子を見る日々。

劇団側は私の代役を誰に頼むか・・・ということで
色々考慮してくれたのだが、東京からプロの役者を
招聘するには予算が必要で、その予算組みが出来ず
舞台を取りやめることになってしまった。

不可抗力とは言え、周囲に多大な迷惑をかける結果となった。

私はすぐにでも舞台に復帰したくて
術後、歩く許可が出てから毎日病院内を散歩して
抜糸後は、すぐに筋トレを開始。

退院してからは、すっかり筋肉が落ちてしまった足を
元に戻すために、トレーニングマシンを購入し
毎日、一時間、トレーニングを行なって
術後2カ月頃には、以前と同様に動ける身体に戻した。

驚いたのは、筋肉の落ちるスピード。
僅か一週間、寝たきりだっただけなのに
足の筋肉が全くなくなり、一気に細くなった。
胃を切除して、ご飯を食べられなかったせいもあるが…

舞台は身体が資本―
一人でも欠けたら成立しないのが舞台―

ということを、痛感した出来事だった。

私はすぐに劇団活動に復帰したかったが
病気が病気だったため、演出家のくるま先生は不安のようで
一年近く、舞台に復帰させてもらえなかった。

けど、私は逆に病気が病気だけに
入院中に今後の人生を深く考えるきっかけをいただき
二つの結論に至っていた。

①子どもたちが成人するまで何としても生きる。
②社会人として今の私に出来ることは「演劇」
 演劇で社会貢献をしていく。

故に、舞台に向かうエネルギーは更に強くなっていた。

くるま先生の不安は分かり過ぎるほどわかる。
舞台が一つポシャッてしまったのだから…

けど……
私は舞台に立ちたい・・・

ちょうどそんな折に、私と一緒に舞台を作りたいという
メンバーが現れて、私は彼らと一緒に市民演劇祭に参加し
私が長野に越してきて以来、初の演出作品を創作。

この作品が好評で、動員も300人を超えた。
この出来事が、夢幻を旗揚げするきっかけになり
翌翌年の秋、古巣の劇団を退団し、夢幻工房を立ち上げた―

あの病気のおかげで、今の夢幻工房がある。
まさに人生の転機だった・・・

何しろ演劇を始めたのは小学校4年生の時。
日本児童劇団に入団し、中学・高校は演劇部
高校2年の時に、アルバイトで貯金したお金で
劇団東俳に入団し、東俳の初期メンバーとして活動。

結婚して6年ほどブランクがあったが
長野に引っ越してきてすぐ、くるま先生と出会い
子育てと仕事をしつつ女優として舞台に立ち続け・・・

振り返れば演劇一色の人生。
そんな私が社会貢献できるのは「演劇」

今もその思いの延長線上で生きている。

話がずれた(^_^;)

ガンちゃんの怪我は、そこまで酷いものではなく
安静にしていれば治るとのことだったので、ホッ。

けど、マッチの登場で、ガンちゃんも一役に集中出来ることになり
殺陣が得意な彼は、殺陣振付のケンジの片腕として動いてくれた。

甲冑製作も自分の仕事として受け止めてくれて
連日連夜、製作し続けてくれた―

オープンエアシアター2016の救世主は“マッチ”

彼がいなかったら、どうなっていたか・・・

本当にありがとうm(__)m



今日の夜こそは、何としても通さねば・・・

うーむ…雨が心配だ・・・

トリプル台風の影響で強風が吹くのも危険・・・

舞台の出来、不出来も重要だが
今はひたすら無事故であることを祈る―

事故が起きれば、どんな良い舞台でも
みんなの心に傷が残ってしまう。

心の底から笑顔にはなれないだろう。

それだけは何としても避けたい。

夢幻の草創期を支えてくれた元団員が
2人も出演してくれるこの舞台・・・

大勢の皆さんのお力添えで成立しているこの舞台・・・

……

もしや…

八百万神(やおろずのかみ)に試されているのかも…

ふとそんなことを思った。

今はやれることを精一杯やるのみ。

結果は後からついて来る・・・はず――

会場入り3日目 ~またもや雨が・・・~

2016年08月27日 02時55分11秒 | 日記
台本が濡れてしまって破れそう・・・

昨年から、Qきっかけ記載には消せるボールペンを使用している。
「フリクションボール」という消えるボールペン。
3色を「音響」「照明」「道具」に分けて書き込めるし
変更しても、消して書きかえられるから非常に便利。

以前は、鉛筆で書き込んでいたがコピーには適さない。

フリクションが発売されて、使い勝手がよく
稽古用ノートの記載も、殆どフリクション。

けど、このボールペンは熱に弱い。
熱に弱いから、摩擦で消えるので、当然なのだが
65℃以上で消えてしまうそうで
濡れた台本をドライヤーで乾かそうと思ったが
ドライヤーの熱風は高温なので消えてしまう可能性が!

明け方、帰宅しながら

 濡れた台本をどうやって乾かそうか・・・

と考えたが、良いアイディアが浮かばず
洗濯ハンガーに吊り下げエアコンをつけっぱなしで就寝。

9:00過ぎに起床。

少しは乾いたかな?と思ってみたが、殆ど乾いてない。

外を見ると、雨は降っていない様子。

今日は1日、降りませんように・・・

晴れなら、現場に行って干しておけばすぐ乾くよね。

毎晩雨続き、今夜は何としても最後まで通さなければ。

明日は午前中が音楽中心の合わせ稽古
午後はゲネプロ、そして夜は本番!

よぉし、気合い入れて行こーっ!

疲れを吹き飛ばし、現場に向かう。

暑い!
今日も真夏日か・・・

けど、ひとまず雨の心配はなさそう。

おお~のぼり旗が良い感じにたなびいてるぅ~


今年は、広告付きのぼり旗を考案。
企業や個人事業主の方にお願いして
全部で36本ののぼり旗を製作。
    

ここで、のぼり旗広告にご協力いただきました皆様を
ご紹介させていただきます。

オリオン機械株式会社 様
    

ホクシンハウス(北信商建株式会社) 様
    

株式会社サンジュニア 様
    

株式会社ショーシン 様
    

株式会社ダイナミクス 様
    

株式会社パナホーム長野中央 様
    

株式会社ヒシヤ 様
    

株式会社VC 様
    

カラオケ・チャオ 様
    

信州須坂 田中本家博物館 様
    

弓場会計事務所 様
    

cyuy2♪ 様
    

複数本のお申し込みをいただいた企業が多く
お陰さまで賑やかな会場となりました。

ご快諾をいただきました皆々様に
心より御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。

多数ののぼり旗が風にたなびく姿が
イベント会場の雰囲気を醸し出している。

多忙で途中製作自体を挫折しそうになったが

 “やる”と決めたことはやり遂げる

と思い直して取り組んだ結果だ。

今日は本番前日ということもあって
昨日の昼間よりキャスト人数が多い。

午後から抜き稽古の予定なので
本当なら全員参加してもらいたいところだが
仕事や学校の関係で、そうもいかない。

来ている人で、危ういシーンや
幕関係、出入り等の抜き稽古をするつもり。

14:00からは演奏隊・声楽隊も来て
サウンドチェック
17:30からはマナブンさんのライブのリハーサル。
18:30から本番通りの稽古をする予定。

作業人数がいるのでテントの移動お願いする。
会場を取り囲むように配置して
外側から中が見ないように横張幕を吊るしていく。

これまでもこういうスタイルにしたかったが
横張用の布が足りないと言われ出来なかった。

本当に足りないのかな・・・
布は大量に有るはずだし・・・

今回も、布が足りないかも…と言われたが
不足分は考えるからやってみて欲しいと伝えた。

実際吊るして見たところ、ぎりぎり足りました!

良かった(^^)

だってね、倉庫にはまだ布がたくさんあるのですわ。
足らないなら、他の布を代用することも出来る。

吊るす作業は大変だっただろうけど
お陰で落ち着いた野外劇場空間が生まれた。

作業をしてくれた皆さん、ご苦労さまでした!

連日参加してくださっているボランティアスタッフさんもいる。
本当にご苦労さまです!

研修生とボランティアスタッフさんは客席づくり。

昨年は本番日に客席作りをしてもらったのだが
ゲネがおして、落ち着いて客席づくりが出来なかった。

なので、今日は人数が少なくても金曜日に行う、と決めていた。
もっと人数が少ないかと思っていたが
今年は予想以上に大勢の方が手伝いに来てくれている。

本番前の3日間、ボランティアスタッフさんは17:00解散。
本当によく働いてくれている。

本番日も20人ほどご参加いただける予定とか。
助かりますm(__)m

皆様に心から感謝!

客席づくりも指示を出し、修正しながら
椅子を並べてもらったので
とってもきれいに並んでいる。

丁寧に並べてくれてありがとうm(__)m

14:00から粗通し稽古をしながら
出入りや立ち位置の確認をしていく。
最後に大布の出し入れを確認。

音響さんは、次々と到着する演奏隊のセッティングや
サウンドチェックで大忙し。

夕方、湿った風が吹き始めた。
空を見上げると怪しげな雲が・・・

どうか通し稽古が終るまで降らないで・・・

と祈るが、またもやパラパラと降りだした。

けど、今日はやるしかない。

どうかキャストが風邪をひきませんように・・・
転んで怪我をしませんように・・・
無事故で終えられるますように・・・

祈る思いで、通し稽古を開始。

全く止めなければ21:00には終わるはずなのだが
何しろ現場で初めての通し稽古。
しかも、今日から参加しているメンバーもいるし
演奏・声楽隊も現場では初めての合わせ稽古。
更に、音響さんも照明さんも通しで合わせるのは
初めてで、すんなり通るわけもなく・・・

出来るだけ止めないように…と思うが
明日の天気もどうなるかわからないので
修正出来る箇所は、止めながら進めるしかない。

子どもたちも本当は最後までいて欲しかったが
途中で雨脚が強くなって来たこともあり
エンディングシーンは明日行うことにして
子どもたちだけ先に解散。

21:30になってもまだ最後まで行きつかない。
雨脚は更に強くなってきて、土砂降り状態。

台本が再び濡れてしまい、めくるもの一苦労。

土砂降りの中、最後の大殺陣のシーンに突入。

強行してでも最後までいきたいところだが
ご近所の皆様のご迷惑になってもいけないし
何よりキャストの体調が心配である。

 ここでやめておきましょうか。

と言ったところ、キャスト陣から

 最後までやらせてください!

という声が!

有難い・・・

 では、続行しましょう。
 雨で足元が滑るので、くれぐれも無理のないように。

後で聞いた話だが、音響さんと照明さんが

 あの時点でやめてしまったら、どうしようかと思った。

と。

そうだよね。
特に照明さんは、夜しか明かりの変化を見ることが出来ない。

スタッフさんに確認すべきだったと反省。

ずぶ濡れになりながら、最後まで通していく。

大勢が立ち回りをする殺陣のシーンは
走り込んで来るキャスト見ながら

 転びませんように―
 怪我をしませんように―

と、ただひたすら祈る。

声楽隊の皆さんもずぶ濡れになりながら歌ってくれて
申し訳なく思いつつも、明日の本番が万が一
雨ならば、同じ環境で舞台をやることになる。
そう考えると、雨の中リハーサルを行えるのは
有難いことなのかもしれない・・・

と思ったり――

勿論、全日晴れていることに越したことはないが・・・

22:00、通し稽古終了。

キャスト、スタッフ、演奏隊、声楽隊の皆さん、お疲れ様でした。

どうか風邪をひかないでね・・・

今年は、遠方からの参加者がお二人♪

新潟市から参加の服部半蔵役の島村さん((演劇集団NAI))と
諏訪郡から参加の大野修理&村長役の大久保さん(演劇裁縫室ミシン)

お二人とも今日から日曜日まで宿泊してくださるとのこと。
本当にありがとうございますm(__)m

明日は笛の後藤さんも合流し、ようやく全員集合。

本番日に始めて全員が集合する舞台なんて、昔は想像できなかった。

けど、今は・・・

オープンエアシアターは市民参加のエンターテイメント。
分割稽古で作って来たシーンを
パズルのように組み合わせて
エンタメに仕上げる演出の仕事――

演出でお見せするのが、オープンエアシアター(^_-)-☆

そう考えるようになって、気持ちが楽になった。

そして、わかったこと。

本番になれば、みんな必ず持てる力を発揮してくれる。

だから、稽古をしてきたシーンはなんの不安もない。

ただ稽古回数が少なかったシーンは少々不安が残るが
幕が上がれば、みんなテンションが上がり
生き生きと演じてくれるはず。

テンションが上がり過ぎて、力が入ってしまい
声を潰してしまうことだけが心配だが。

キャスト陣には事前に喉を潰す危険性について伝えてある。

大切なのは身体と発声のアップ。
これを怠ると、怪我をしたり喉を潰したりする確率がある。

あとは各自に委ねるしかない。

私はただ見守るのみ――

終演後、照明スタッフは卓前に座り込み
ずっと照明チェックを続けている。
恐らく、最初から全てのQをチェックしているのだろう。
午前0時を過ぎても、まだ継続している。

私たちは依頼した警備会社の社員さんに警備をお願いして
一足先に失礼することに。

三光スタッフの舞台監督さん、舞台スタッフさん
そして照明スタッフさんは、仕込みの日からずっと
深夜の作業が続いている。

連日、本当にありがとうございますm(__)m

体調が心配だが、皆さん

 大丈夫です!

と仰ってくれて…

有難いスタッフ陣に心から感謝!

シンヤとユウマとマッチは、連日連夜
十勇士の甲冑と鉢巻製作。

シンヤの筆が入って、一気にグレードが上がった。
流石だわ!

この甲冑、衣装さんではなく、型紙はケンジが作成。
薄いプラスチック製のプレートを
片に沿ってカッティングして
そのプレートに合皮を貼り付け
真田氏の家紋六文銭のマークをカタで吹きつけ
合皮に立体感を出すべく、ペイントを施す。

ケンジ・サリア・ユウマ・シンヤ・マッチの合作
真田十勇士の甲冑は、舞台映えのする甲冑に仕上がった。

本当にご苦労さま!!


さて、明日はいよいよ初日――

朝9:00集合だ。

今日は日中は真夏日、夜は雨で冷え込んで
体調を崩す人が出なければ良いが・・・

私もお風呂に入って身体を温めよう――