蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

“手のひらのオズ” リニューアルver.

2016年03月25日 22時34分03秒 | 日記
皆さま~
今年7月2日(土)は長野市芸術館アクトスペースへ
どうぞお越しくださいませ♪

夢幻版~オズの魔法使い~『手のひらのオズ』を
芸術館共済事業の一つとして上演させていただきます。

夢幻の児童劇は、これまでご依頼公演として
色々な小学校・幼稚園・保育園などで
上演させていただいて来たが
自主公演として上演したことは一度もない。

昨年、共催事業の公募があった時

 時期的にスケジュールが厳しいよね…
 とても劇団本公演は打てないな…
 エントリーは諦めようか…

と悩んでいた。

けどね・・・
ホール料金が無料で出来る機会を逃すのは
勿体なさ過ぎるんじゃない?

と思い、既に上演したことがある
児童向け芝居の自主公演でエントリー。

お陰さまで共済事業として選んでいただき
この7/2に、演劇向けのブラックボックスである
アクトスペースでの上演が決まった。

4~5月に合同公演、8月はオープンエア
2つとも規模の大きな舞台だというのに
その間にもう一つ舞台を仕上げようというのだから
休む暇がないのも当然と言えば当然の話。

更に5月の小池さんの公演にも参加表明!

今年は貪欲に

 ガツガツチャレンジ年!

ということにしておきましょうか(笑)

劇団員の前向きさにお尻を叩かれてます(笑笑)

若いってすばらしい♪


この『手のひらのオズ』は、既に上演経験がある。
小学校2校、保育園1園の計3施設。
どこも好評で終えることが出来たが
更にバージョンアップさせたいと
昨年からずっと舞台美術を考え続けて来た。

ずっとずっと考え続けていたんだけど
どれもこれも今一つで…

というのは、最初に考えたイメージを
超えるものが生み出せなくて、ですね・・・

今回のバージョンアップで目指しているのは
コンパクトに運搬が出来て
短時間で組み立てられる大道具!

が、最初に思いついた大道具は
何度考えても、コンパクトにはなり得ず
コンパクトで簡単に組み立てられる大道具を…
と考え、色々なアイデアは出たものの
ベストに至らないため、時間がドンドン過ぎてしまった。

という話を劇団員にしたところ

 なぜ一人で考えてるんですか?
 相談してくれればいいじゃないですか!

と言われ、更に

 一番良いと思うものを創りましょうよ。
 みんなで運搬方法を考えれば
 良いアイデアが出るかもしれないじゃないですか。

と。


確かにね…

どうも一人で考える癖がついてしまっている。

団員には相談するように言っているのにね。。

ということで、今日の稽古時に
これまで考えついた大道具のイメージ図を
3種類ほどデッサンして、みんなに見せてみた。

 どれが良いと思う?

と聞いたところ全員一致で
私が一番最初に良いと思った大道具を指さした。

 だよね…やっぱりそうだよね…

夢幻美術班のシンヤ君も、やっぱりそれが良いと。

大道具製作をお手伝いしてくださる酒井さんに
イメージ図をご覧いただいて
製作方法と組み立て・運搬方法をご相談する方向で
ようやく大道具プランが定まった。

 もっと早く相談すれば良かったね。。

次回からは、もっと早く相談することにしよう。

完成すれば、なかなか面白い舞台美術ですよ~

皆さん、どうぞお楽しみに♪


着物収集三昧

2016年03月24日 23時01分04秒 | 日記
夢幻には着物がたくさんある―

と思っていただんだけどね・・・

昨年のオープンエアで大量に使用したためか
男性用に使用できる和服が少ないことに気づき
先月末から、リサイクルショップや
ネット販売などで、安価に仕入れようと
仕事の合間をぬって、オークションにも参加。

そうこうしているうちに
良い商品を出している業者を発見!

これも出会いの一つだよね。

それと同時に、親戚の本家に声をかけ
古い着物や背広などが残っているようであれば
ご提供いただけるようお願いしたところ
早速対応してくださり、宅急便で送ってくれた。

ありがとうございます!

更に、今年1月に亡くなった義父の着物や背広を
義母が譲ってくれて…

形見だから・・・
必要な時に大切に使わせていただこう…

と。

今年の夏は「真田十勇士」

そして、来春にはアノ舞台の再演が・・・

着物というものは、着物だけあってもダメなんだよね。
腰紐、帯、襦袢、草履など、小物も必要なのだわ。。。

そうそう!
先日、腰紐90本をオークションでゲットしました(笑)

男帯も超安価でゲット♪

着物の収集はまだまだ続きそう(汗)

餅は餅屋

2016年03月22日 23時16分16秒 | 日記
「餅は餅屋」とは良く言ったものだ。

◆意味
何事においても、それぞれの専門家にまかせるのが一番良いということのたとえ。
また、上手とは言え素人では専門家にかなわないということのたとえ。

これまで、オープンエアの公演当日にお客様に配布する
公演パンフレットだけは、制作会社に依頼して来たが
劇団本公演は、どんなに大変でも自分たちで
それこそ死に物狂いで製作して来た。

理由は予算が少ないから―

ただ昨年のオープンエアのパンフレットは
やはり経費節減ということで
合間をぬって、ケンジと私で製作。

本番前の大切な時間をパンフレット製作に取られ
非常に苦労したことを記憶している。

それを踏まえ、合同公演の長野公演分は
絶対に業者に依頼しようと決めていた。

上山田公演と長野公演は、主催者が異なり
公演自体も独立採算制。

なので、上山田公演の公演パンフレットに関しては
上山田の制作サイドに委ねていたのだが
今月始め頃、上山田のご担当者からご相談があった。

公演パンフレット製作をお願いできないかと―

え…本番まで一ヶ月しかないのに?
どうしよう…

3月は年度末のため印刷業界は超多忙なはず。
引き受けてくれる業者があるだろうか―
予算の問題もあるし…

 じゃ、私が作る?

と自問自答するも

 役づくりの時間が削られる…
 それじゃ、本末転倒だ…

ということで、いつもお願いしている製作会社へ依頼。

製作期間と予算面で折り合いのつくところを探し
若干手間取ったが、何とか交渉成立!

 良かった…

これで私が作らねばならない状況だけは避けられた。

即刻、データ収集開始。

ってか、データ収集出来ていなかったなんて…
これは、うちの制作サイドの落ち度〈汗〉

ま、グチグチ言っても始まらない。
やるっきゃない!

K氏にパンフレットに掲載する内容を伝え
パンフレットのレイアウト図をいただき
夢幻はデータを集めて行く。

数日でデータ収集完了。

早いわ~
こんなに早くデータ収集が出来たのは初めてかも―

オープンエアは人数が多いので
こうはいかないだろうけど
本気でこちらが催促すれば
データを短時間で集めることは可能なんだね。

逆に時間があり過ぎるといけないのかも…

今後の参考にしよう。

各頁ごとにフォルダーにまとめて
レイアウト図と一緒に制作会社のご担当者に渡し
それから僅か1週間強程で
校正用のパンフレットデータが届いた。

流石だ、早いっ!

もし私がパンフレットを製作していたら
役作りも滞り、他の公演準備も滞って
とんでもない状況になっていたかもしれない。

そして、当たり前だけど出来上がりがきれいだ。

相手はプロですから、当然なのだけどね。

自分の仕事の枠を明確にしないと
出来る~と言って、何でもかんでもやってしまうと
結果自分の首を絞め、周囲に迷惑をかけることになる。

餅は餅屋!

とは言え、業者に依頼すればそれだけ予算が必要だ。

良い環境を作り、良い舞台を創るための予算を
何としても捻出しなければ…

それも私の役割の一つだ。

スローの面白さ再認識♪

2016年03月21日 23時14分28秒 | 日記
今日は、小池博史さんのオーディションWS♪

長野市芸術館のアクトスペースで行われる
こけら落とし事業として
小池さんが構成・演出をされる「KENJI」が選ばれ
出演者とスタッフの公募が行われた。

アクトスペースチャレンジ2016
◆タイトル KENJI
◆公演日時 2016年5月11日(水)夜/12日(木)14:00~
◆公演会場 長野市芸術館 アクトスペース
◆構成・演出・アートディレクション:小池博史(元パパ・タラフマラ芸術監督)
◆出演:公募(10名/2016年4月1日時点で18〜35歳の方)

小池さんが演出する身体表現は非常に面白い。
これまでとは異なる体験をしてもらえる良い機会だと思い
夢幻の団員には是非とも参加してもらいたいと思っていた。

ただキャストの対象年齢が35歳以下とのことで
残念ながらもっちゃんはキャストにエントリー出来ず。。

ケンジとサリアがエントリー。
私ともっちゃんは、スタッフ枠で応募した。

長野にいながらにして、別ジャンルの
質の高い舞台芸術の世界を体感できるまたとないチャンス♪

研修生のみんなにも応募してもらいたかったが
それぞれ学校や仕事の関係で稽古に参加できそうになく
劇団員のみの応募となった。

キャストのエントリー者数は16名。
公募キャスト数は10名である。

オープンエア参加者の姿もあった。

みんな、やる気満々♪

 全員合格させてあげたいよなぁ…

と思ったが、主催者側にも事情があるらしく
最終的に10人絞る予定とのことだった。

スタッフのエントリー数も予想以上に多くてビックリ!

スタッフに関してオーディションはないが
ワークショップをキャストと一緒に受けて欲しいとのことで
私も皆さんに混じってWSを体験させていただいた。

小池さんのWSは、いつもスローから始まることは知っていた。

夢幻でもスローを取り入れて、訓練やステージで使用している。

いつもとは異なり、受講側として参加したわけだが
これがとっても心地よかった。

前日、寝不足で身体が疲れ気味。
途中で貧血を起こさないか心配だったが
そんな心配はどこ吹く風、見る見る体調が良くなった。

人間の精神が身体に与える影響って凄いな~

と改めて実感。

【WSメニュー】
①スロー2種
②言葉リレー
③言葉メロディリレー
④言葉ラップ調リズムリレー
⑤身体表現 テンポを変化させていく〈徐々に速度と激しさアップ〉
⑥キャスティングオーディション
 身体表現⇒歌⇒台詞 課題なし
 持ち時間 一人約1分

どれも面白くて、体も脳もリフレッシュ。
オーディションもみんな個性的で面白かった~

夢幻の団員2人もいい感じでアピールしてました~

あ、そうそう♪

ガンちゃんも、エントリーしてました♪

みんな受かるといいね(^^)

オーディション終了後、スタッフとキャストに分かれて面談。

夢幻メンバーは14:00から上山田にて通し稽古の予定があり
13:00には会場を出ないと間に合わない。

と言うことは、一応芸術館スタッフにお伝えしてあったのだが
スケジュールが押してしまって、会場を出たのは13:20!

キャストグループは、早めに面談をしてもらえたようで
私たちより早く、会場を出られたようだ。

私はもっちゃんの車に乗せてもらって、上山田へ急ぐ。

到着したのは14:20…

遅れて申し訳ありません。

14:30、通し稽古開始。

私は大量の台詞を訥々と語る役なのだが
準備が全く出来ていない状態だったため
ボロボロでした。

二度とこんなことがないように…
と深く反省。

色々やることは多いが、全て自分が決めて行っていること。
それらのせいにしないで済むよう、集中して取り組もう。

通し稽古終了後、本当にはみんなで
小平甚右衛門さんの碑の見学と
お墓参りに行こうという話になっていたが
終了したのが18:00を過ぎていて
既にあたりは真っ暗けっけ(^_^;)

見学とお参りは諦め、軽食を食べて
別室で太鼓シーンの稽古をすることに。

この太鼓シーンだけは何故か夢幻テイスト。

村上さんからの依頼で、このシーンのみ
台本を解体し、台詞割をして
振付と演出をすることになった。

3月初旬から稽古を始めたものの
キャスト陣が忙しい人たちばかりで
なかなか全員揃う機会がなく・・・

練習する時間さえあれば良いのだが
それ自体が厳しい状況で
どこまで完成度を挙げていけるかが勝負。

今日も全員揃わず

 うーむ…

けど、やるしかない。

次の土曜日は、全員揃って稽古できそうだが…

このシーンは、矢代一重山太鼓さんとのコラボ♪
相当エネルギッシュなシーンになるはず。

21:00、ようやく稽古終了!

今日も長い一日でした(^_^;)

夢幻流「外郎売」創作中♪

2016年03月19日 22時00分14秒 | 日記
サンクス・ギビング・デーで恒例となっている
夢幻版外郎売リレーは、昨年も基本的には好評だった。

が、私がホイッスルを吹くのを忘れてしまったこともあり
出来としては満足のいくものではなかった。

反省会でも外郎売の取り組み方について
色々な意見が出され、みんなで話し合った結果
「夢幻独自の外郎売」を作ろうということになった。

歌舞伎十八番の外郎売は
多くの演劇学校で滑舌練習教本として
使用されている。

夢幻では、滑舌だけではなく
声、台詞術、表現力も向上させるアイテムとして
以前からずっと使っているのだが
それを更に進化させて
この外郎売を稽古すると必然的に
演技も上達するという優れモノを
生み出そうじゃないかということに。

みんなの前向きさが嬉しい。

きっとこの夢幻流外郎売を創作していく中で
演技とは…表現とは…魅せるとは…など
色々な発見があるに違いない。

そんなわけで、毎週土曜日に少しずつ話し合いながら
システム化をしながら進めている。

遅々として進みが遅いが、ディスカッションの内容は
非常に充実しているし、毎回ディスカッションに入る前に
前回の振り返りをしているためが
団員への内容の定着率が上がっているように思う。

やりっぱなしは定着しないんだよね、やっぱり。

夢幻は、公演の度に反省会は行ってきたが
反省材料を上げるものの
改善に至らないことが多かった。

一番の原因は「忘却」

人間とは忘れっぽい生き物なのだ。

だから定着させるためには繰り返しが必要なのだが
大きな舞台は一年に1度か2度しかなく
そのためになかなか定着しなかったのではないかな。

まぁ…団員の入れ替わりもあるしね。

繰り返し振り返ることは大切なのだ―

と、外郎売の解体&再構築をしながら思う。

マジこの解体&構築作業が面白い。

みんなも案外楽しそう。

勿論、基礎訓練は継続してますよ~
時々感情表現チェックもしたり.。o○

みんな成長しているなぁ~

身体的にも精神的にも明らかに
昨年とは違うものがある。

このメンバーで舞台を創りたい―

と改めて思うようになりました(^^)