クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

モーツァルトのセレナード第10番 K.361「グラン・パルティータ」 マリナー/アカデミー室内管

2008年01月02日 05時35分18秒 | 管弦楽曲
年末の大掃除で、ステレオもクリーン・アップしました。
接点などを磨いて、スピーカーコードも剥き直して・・・・。
音の鮮度が少し上がったかな。ベールが一枚はがれたような感じ、艶やかな音が戻ってきたように思います(・・・・と、そんな気分になっているだけかもしれませんが(^^ゞ)

さて、新年はモーツァルトで。

モーツァルトのセレナード第10番 変ロ長調 K.361「グラン・パルティータ」。
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団員の演奏。
1984年7月、ロンドンのヘンリーウッド・ホールでの録音。フィリップス盤。

いつ聴いても幸福な音楽。
第1楽章冒頭の、柔らかな序奏が終わって、快活なアレグロ・モルトが始まると、もうリスニング・ルームはモーツァルトの幸福な音楽で一杯になる。モーツァルトの世界に連れて行かれる。

マリナー/アカデミー室内アンサンブルの演奏は中庸路線。テンポ、楽器のバランス、息づかいなど、すべてが自然で爽快、聴いていて心地よいことこの上ない。

加えて録音が素晴らしい。見事なフィリップス録音。
定位・音場とも申し分なし。響きは自然で柔らかく、何よりホールトーンが美しい、いわゆるヨーロピアン・サウンド。録音から20年以上経過したのだが、我が家で最も美しい音で鳴る「グラン・パルティータ」だ。
今、これ廉価盤でしょ?こんな熟成したワインのような逸品が、1,000円ちょっとで手に入る贅沢な、日本は国であります。

ジャケットも美しい。このころ、マリナー/アカデミー室内管は盛んにモーツァルトの管弦楽曲を録音していたのだが、そのシリーズのジャケットは統一感があって、どれも品が良く、CDの小さいジャケットとはいえ、眺めていて心が落ち着くものだった。所有する喜びもあった。

さて、演奏は、大声を出すことなく、じっくりと作り上げたアンサンブルの快さが伝わってくる。スケール感もあり、何より爽快。
最低音は、オリジナル通りでコントラバスが担当しているのもイイ。

曲が進むにつれて、愉悦に満ちた、幸福なアンサンブルが繰り広げられる。
個々のプレーヤー、みんなが巧いし、楽器の響きも実に心地よい。
映画「アマデウス」で著名な第3楽章の冒頭部分など、絶品の美しさ。

トータルで、実に楽しめる1枚でありました。
愛聴盤であります。

<モーツァルトの「グラン・パルティータ」も何枚か聴いてきました>
■クレンペラー/ロンドン管楽合奏団
■アーノンクール/ウィーン・モーツァルト管楽合奏団
■ベルリン・フィルハーモニー管楽アンサンブル



最新の画像もっと見る

コメントを投稿