伊予路は春の穏やかな気候であります。
春の霞む空、朧月夜、やわらかい風。わずかに残った桜花に風がそよぎます。
昨年度まで住んでいた大三島は、さらに風光明媚なところでありました。
単身赴任の暇さを生かして、ジョギングしたり、写真を撮りに外出したり、歌詠みと称して島内を散策したり・・・・・のんびりとした暮らしを楽しんでおりました。人も良いんです。何とも暖かい、心優しい土地柄で、住み慣れると全く離れがたいところでありました。
今日の画像は、大三島での日の出の写真です。
早春の季節でありました。
(デジタル一眼カメラで撮っているんですが、私の腕が悪くて・・・・(^^ゞ)
さて、音楽は往年の名盤であります。
■モーツァルト:セレナード第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
■演奏:カール・ベーム指揮ウィーン・フィル
■録音:1975年 ウィーン、ムジークフェラインザール DG盤
ウィーン・フィルの音がすばらしく心地よい。
ベームの指揮も格調高く安定している。確信に満ちた演奏というべきか。これぞ正調モーツァルトやなぁ・・・・と思う(って、何が正調かというのは、楽器にしても奏法にしても百家争鳴、今や大問題なのだろうが・・・・でも、1970年代当時は、ベームのモーツァルトといえば、やはり[正調]だったと思います。)
ウィーン・フィルのヴァイオリン群の美しさが特にすばらしい。しなやかで、輝かしく鮮やか。聴き手の体にまとわりついてくるような妖艶さもある。イヤらしさといってもいいかな。DGの録音は、DECCAの鮮やか。クッキリ録音などに比べると比較的地味で渋い傾向があるのだが、いやはやこのウィーン・フィルは、ホンマに鮮やかで美しいストリングス。アンサンブルもよく練られていて、申し分なし。
ベームの指揮は正統的で実に正調なのだが、かなりウィーン・フィルに任せているようなところもあって、厳格さが基調の中にもゆとり・余裕がある。そこがイイ・互いの信頼感が感じられる演奏であると思う。
思えば、ベームにとってもウィーン・フィルにとってもモーツァルトの塩素は自家薬籠中のものだろうし、ウィーンの奏者の肌に染みついている音楽ということなのだろう。
テンポは遅めでロマンティック。リズムもキビキビしていないし、颯爽という感じでもない。しかし、包容力があって、安心して音楽に身を任せることができる、そういうテンポ。聴いていると、心が落ち着き、幸福な気持ちになってゆくテンポといってもいいかもしれない。
録音が上質であります。鮮烈ではないのですが、安定感があります。
DG独特の渋い味わいも美しく、ウィーン・フィルの美しさが十分に伝わってきます。1970年代後半の録音なので、さすがに古びてきたのかなという気もしますが、アナログ録音らしい柔らかさ。まろやかさは聴感上、気分がエエもんです。、
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春の霞む空、朧月夜、やわらかい風。わずかに残った桜花に風がそよぎます。
昨年度まで住んでいた大三島は、さらに風光明媚なところでありました。
単身赴任の暇さを生かして、ジョギングしたり、写真を撮りに外出したり、歌詠みと称して島内を散策したり・・・・・のんびりとした暮らしを楽しんでおりました。人も良いんです。何とも暖かい、心優しい土地柄で、住み慣れると全く離れがたいところでありました。
今日の画像は、大三島での日の出の写真です。
早春の季節でありました。
(デジタル一眼カメラで撮っているんですが、私の腕が悪くて・・・・(^^ゞ)
さて、音楽は往年の名盤であります。
■モーツァルト:セレナード第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
■演奏:カール・ベーム指揮ウィーン・フィル
■録音:1975年 ウィーン、ムジークフェラインザール DG盤
ウィーン・フィルの音がすばらしく心地よい。
ベームの指揮も格調高く安定している。確信に満ちた演奏というべきか。これぞ正調モーツァルトやなぁ・・・・と思う(って、何が正調かというのは、楽器にしても奏法にしても百家争鳴、今や大問題なのだろうが・・・・でも、1970年代当時は、ベームのモーツァルトといえば、やはり[正調]だったと思います。)
ウィーン・フィルのヴァイオリン群の美しさが特にすばらしい。しなやかで、輝かしく鮮やか。聴き手の体にまとわりついてくるような妖艶さもある。イヤらしさといってもいいかな。DGの録音は、DECCAの鮮やか。クッキリ録音などに比べると比較的地味で渋い傾向があるのだが、いやはやこのウィーン・フィルは、ホンマに鮮やかで美しいストリングス。アンサンブルもよく練られていて、申し分なし。
ベームの指揮は正統的で実に正調なのだが、かなりウィーン・フィルに任せているようなところもあって、厳格さが基調の中にもゆとり・余裕がある。そこがイイ・互いの信頼感が感じられる演奏であると思う。
思えば、ベームにとってもウィーン・フィルにとってもモーツァルトの塩素は自家薬籠中のものだろうし、ウィーンの奏者の肌に染みついている音楽ということなのだろう。
テンポは遅めでロマンティック。リズムもキビキビしていないし、颯爽という感じでもない。しかし、包容力があって、安心して音楽に身を任せることができる、そういうテンポ。聴いていると、心が落ち着き、幸福な気持ちになってゆくテンポといってもいいかもしれない。
録音が上質であります。鮮烈ではないのですが、安定感があります。
DG独特の渋い味わいも美しく、ウィーン・フィルの美しさが十分に伝わってきます。1970年代後半の録音なので、さすがに古びてきたのかなという気もしますが、アナログ録音らしい柔らかさ。まろやかさは聴感上、気分がエエもんです。、
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おっしゃる通りですね。
私も最初はグールド、今はペライアのを聴いています。
シフは未聴ですが、先日FMでパルティータを聴きました。新盤のほうです。これは本当に奇麗な音で弾かれていて欲しいと思っているところです。
キレイ、ただ海面の左右の位置(上下)が水平に統一されていればもっと印象が強くなるのでは_などとのたまっていました。おせっかいで、スミマセン。さて、70年代_晩年のベームのモーツァルトは、少なくとも日本では正調・定番の象徴でしたね。曲によっては重苦しくてゴツゴツとした印象のものもありましたが、この曲ではずっしりした安定感という個性を主張しているかのようで、結果的に成功していると思います。ではまた。
コメントの位置が変わってしまっているかもしれません。調べてみますね。
ベームのモーツァルトは、やっぱり格調高いです。今はサッパリはたりませんね。忘れられてしまった名指揮者というべきなんでしょうか・・・・・・。