クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」 メータ/イスラエル・フィル

2008年12月23日 01時59分00秒 | 管弦楽曲
本日12月23日は、天皇陛下75歳の誕生日。思い出の日であります。ワタクシ、ちょうど10年前、1998年のこの日に禁煙しました。四国には珍しく大雪の日でした。その日タバコが切れたのですが、あいにくの天気で外に出る気がせず、そのまま一日やめてみようと思ったのでした。そして、その頃、職場の同僚が禁煙を始めており、「オマエが出来るのなら、ワシもしてみよう」と、翌日からも禁煙を続けたのです。持つべきものは友人、いやライバルであります。禁煙の競争でありました。どちらが先にへこたれるか。勝負、勝負・・・・・・。禁煙開始3日目あたりは実に辛く、1週間めは相当辛く、2週間はたまらん思いでありましたが、1か月たつと、その苦しみも薄れていきました(それでも数か月間は、タバコを吸ってしまった夢を見ましたなぁ)。禁煙して良かったことは山ほどありますが、クラシック音楽に関して一つだけ書きます。CDを沢山買えるようになりました。ワタクシは1日2箱500円をタバコに使っておりました。1か月15,000円、1年18万円、この10年で180万円も浮きました。その分、クラシック音楽のCDを買えるようになりました。しかも世はCD激安時代。1か月15,000円もあれば(いや、喫煙時代からCDを買っている訳で、実際にはそれ以上の金額を当てて)、湯水のごとくCDが買えるのであります。ホンマ、貴重な財源になりましたなぁ。こんなブログをのんびり書けるのも、禁煙のおかげでありますなぁ。そしてその財源で今月もBOXものをゴソゴソ注文しておりまして・・・・・・・いやはや(^^ゞ。さて、クリスマスが近づきました。今日は、この季節に聴きたくなる音楽をいきましょう。チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」。ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルの演奏。1979年7月、テルアヴィヴのマン・オーディトリウムでの録音。DECCA盤のチャイコフスキー交響曲全集にフィルアップされている演奏。イスラエル・フィルのしっとりとした弦楽セクションが素晴らしい。響きがイイ。「上質の絹織物」という常套句がピッタリする。ホンマに美しい。弦楽の生み出すこの肌触り、空気感は、練り絹のような感触がある。何とも心地よい。(僕は埼玉県西部、秩父・八王子の織物文化圏の養蚕地帯に育ったので、生糸・絹の感触、蚕の可愛らしさはよく知っとります。子供の頃は桑畑と茶畑で遊んでおりました)木管や金管も大層立派。名手が揃っているだろうなぁ。メータの指揮も大変自然で、一つも強引なところがなく好ましい。適度なメリハリは清潔感に通ずる。「トレパック」のイキの良さ、ワクワクするようなリズムの弾みと爆発。「あし笛の踊り」のデリカシー。メータにしては珍しいくらいの新鮮さかな。やはり、ここでも弦楽セクションが美しい。そして「花のワルツ」。素敵なクリスマスの夜を過ごせそうな音楽。録音は今も最高レベル。DECCA充実の録音が鑑賞できます。定位・奥行き・音の鮮度・広がり感とも申し分なし。アナログ最盛期の、これは名録音でありましょう。

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