クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

チャイコフスキーの「イタリア奇想曲」 デュトワ/モントリオール響

2006年02月13日 05時21分57秒 | 管弦楽曲
トリノ・オリンピック開幕。

スピード・スケートや女子フィギア・スケートなど有望な競技もあるそうで、マスコミ記事もなかなか賑わっております。
オジサン的に言わせてもらえば、フィギアの可愛らしい女の子たちには是非頑張って欲しいものですな。ウチにはとうとう娘が生まれませんでしたので、安藤美姫さんなど、娘に欲しいと思ったりします(真央ちゃんでもいいのだが・・・・ガハハ(^^ゞ)。


イタリアでのオリンピック、では、今日はチャイコフスキーの「イタリア奇想曲」を。

シャルル・デュトワ指揮モントリオール響の演奏。1985年10月録音のDECCA盤。
デュトワ/モントリオールSOのコンビによるチャイコフスキー5枚組からの1枚。カップリングは交響曲第4番と1812年。

このイタリア奇想曲は、イタリア的な陽気な民謡旋律は次々に現れて、大変楽しい曲。輝かしく明るい響きが心地よい活気ある音楽。
チャイコフスキーというと、哀愁を含んだ旋律と重厚なオーケストレーション、と思うのだが、このイタリア奇想曲は、ちょいと毛色が違う。チャイコフスキー的(北方的とでもいうか)な憂愁ではなく、南国的・軽快な熱狂と言いたい音楽が展開する。

響きの明るさなら、デュトワ/モントリオールが最も得意とするところ。
主題となる各旋律のメドレーを、表情豊かに描き分けて、リズムもよく弾んで実に快適。
オーケストレーションは、さすがチャイコフスキー、非常に色彩的なのだが、その色彩感にさらに隈取りを加えて、色をクッキリと引き立たせる腕前は、デュトワの独壇場か。光り輝くような色彩感は、全くデュトワならではと思う。

モントリオール響の響きは、軽く明るい、よく云われるように「フランス的なオケ」なのだが、アンサンブルは緊密。フランスのオケにつきものの、やや緩めのアンサンブルではない。各奏者の技術は最高だし、合奏もピシッと決まっているので、心地よいことこの上ない。

カッコイイのは、第2部以降。コルネットやホルンの響きが素晴らしい。録音も良い。ふくよかで明るく爽快に響く。ヴァイオリン群のテクニックもさすが。相当速いパッセージなのに、一糸乱れぬ見事さ。しかもリズムがスマートにシェイプされて、心が浮き立ってくる。快感。

いつもながらDECCAの録音が素晴らしい。クッキリと鮮やかにオーケストラが展開する。
細部までよく聞こえるし、響きが混濁しない。
デュトワ/モントリオール響の録音は、残響も綺麗で実に聴きやすい。

20年前の録音になったが、今も最高レベルの録音と思います。




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