熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

日本の安全神話は、最早死語?

2012-12-03 21:46:45 | 気になるニュース
またしても”想定外”の事故が起こってしまった。東名高速と並ぶ主要高速道の一つ、中央道でのトンネル天井板の崩落事故。時々利用する区間だけに無関心ではいられない。

専門家の話では、国内はもとより世界でも同様のトンネル事故は過去に例が無いと言う。
今回の事故原因は老朽化に伴い、天井板を止めるボルトの破損が原因のようだが、事前に点検されていれば防げたと指摘されている。
トンネル開通後35年間まともな点検が実施されていなかったとなれば、人災と言われても仕方ない。点検しなかった理由は、取り付けボルトが高い位置にあり手間が掛かることのようで、信じられない理由だ。

一方、福島の原発事故は100%電源喪失を想定していなかったことが事故につながった。こちらも人災以外の何物でもない。

100人以上の死者を出したJR福知山線の脱線事故、運転手の無謀な運転が直接の原因だが、急なカーブにも関わらず自動列車停止装置が設置されていなかった。未だに当時のJR責任者の過失有無をめぐって裁判が続いている。いずれにしても人災の側面は拭えない。

日本は世界でも最も安全安心な国と見られて来たが、地下鉄サリン事件当たりから日本の安全神話に黄色信号が灯りだし、昨年の原発事故で完全な赤信号に変わり、安全神話は崩れ去ってしまったと感じる。

利益を優先するあまり、日本人の危険に対する判断能力と言うか、感覚が麻痺してしまったのだろうか。その内、安全神話が死語になりそうだ。

コメント
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