もとむら歯科通信

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ブラジルからの手紙

2017-11-18 23:19:42 | 読書

 

院長の大石です。

 先日、ブラジルから、とても嬉しいお手紙をいただきました。

5年ほど前に、私がブログで紹介した本『魔境マットグロッソ」の作者の平島さんからのお手紙です。

ネットに縁のなかった平島さんが、ある事情で仕方なくメールを見た時に、偶然、私のブログの感想に気づかれ、お礼の手紙をくださったのです。

 「魔境マットグロッソ」は、平島さんが20代の時に、ジャングルの中に一人で5年間、暮らした時の体験を書かれたものです。

これはどこにもない、誰の体験にも似ていない強烈な体験を書いた本です。

 私の想像力では到底およばない世界ですが、それでも、ぐんぐん引き込まれ圧倒されました。

 是非是非、もっと多くの方に読んでいただきたいと心から思います。

前回書いたブログより引用します。

 

                                       

マットグロッソとは、南米大陸の真ん中、アマゾン河とラプラタ河の間のジャングルです。かつて地上最後の秘境と呼ばれ、人跡未踏の地域があった所です。

ノンフィクションはあまり読みませんが、本をつくった不知火書房の、yさんに本当に面白いですよと言われて、期待して読んだら、yさんの言葉どおり、
夢中になって読んでしまいました。

時代は1960年代なかごろ、日本は東京オリンピックが開催されたころの話です。

子供の頃からジャングルに憧れて、いつかすんでみたいと思っていた作者が、25歳の時マットグロッソのジャングルの奥深くに分け入り
山小屋を建てて、ポアイアという、薬になる植物の採集と、狩猟をしながら、5年間、単身、ジャングルで過ごした記録です。

ジャングルの灼熱の太陽や、大旱魃、マラリヤなどの疫病、ジャガーや、毒蛇との死闘など、想像を絶する世界が、実際に経験した人間の圧倒的な迫力で書かれています。

一方、作者が過ごした5年の間に、ジャングルの開発が凄まじいスピードですすめられていきました。森林野生動物は、激減し、河や沼は干上がり、作者のジャングルでの生活も
終止符を打たざるを得ない状況になります。

ジャングルが消えつつある事をきいてはいても、遠い国の話として、あまり現実感は持っていませんでした。
この本を読むと、自然も、数百年続いて来た森の民の文化も押し流す、開発の波の凄まじさに、南米だけでなく、地球全体に対しての鳥肌が立つような危機感を覚えます。
ぜひ読んで頂きたい一冊です。

魔境 マットグロッソ アマゾン・ラプラタ分水嶺 

平島征也著     不知火書房

お問い合わせは不知火書房へぞうぞ。092-781-6962

     

                       

 

平島さんは未知の世界への強い憧れから、その後もブラジルの奥地などを放浪され、先住民族や自然採集人などの、「今尚、世の流れから忘れ去られた人々」に出会い、その文明から全く遮断された厳しい世界を見てこられたそうです。

次回の作品は、原始と文明の間に生きて世の中を見てこられた平島さんの、誰にも真似できない、独自の視点から見えた問題について書かれるそうです。

 

とても楽しみです。

今からワクワクしています。

平島さん! 日本から、心より応援のエールを送ります💗

 

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