
若いけれど、とても仕事ができる女性で、開業した頃の大変な時期に、いっしょによくがんばってくれていたのですが、ふとしたことから、人間関係がこじれ、私との関係もギクシャクして、体調を壊して、そのままやめてしまった人でした。
その時はわたしもわたしなりに、一生懸命考えて対応したつもりでしたが、その時の自分も未熟で、経験が浅かったために、自分の思いをうまく伝えることができず、関係の改善ができないまま、その人は結局やめてしまったのです。
今の私だったら、もっと上手な解決の方法があり、あの時はかわいそうなことになってしまったと、時々思いだしては反省していました。

その電話の受話器から聞こえた言葉は、
「近くを通るたび、何度も電話をかけようと思いましたが、なかなか勇気が出ませんでした。先生には本当に感謝しています。」というものでした。

Mさんはこの言葉を伝えるために、わざわざ私に電話をくれたのです。
心の中でそう思っても、実際にそんな電話をするのには勇気がいったことでしょう。
わたしは驚きとうれしさで一瞬言葉が出ませんでした。

こちらこそありがとう。私こそ、感謝しています。

落ち着いた彼女の声から、10数年の年月が、彼女を、大きく成長させたのだということがよく分かりました。
もとむら歯科の目標のひとつにスタッフの成長を、掲げています。
仕事は私にとって「喜び」ですが、なかでもスタッフの成長は、何よりうれしいものです。

仕事の大変さや、困難を乗り越えて、スタッフが成長し、大輪の花を咲かせるように人間として大きくなっていくことを見守ることは、本当に大きな喜びです。

スタッフには、仕事を通じて、そして一生を通じて自分の人生を、すばらしい、充実したものにしてほしいと心から思っています。

写真は朝の鴨池です。





















