夏のある夜、晩い夕食を終えて、スーパーに立ち寄った私たち夫婦は、
鮮魚コーナーで、「川ガニ」のパックを発見しました。
売れ残って半額になった三つのパックのなかでは、宮崎県の山奥で育った、
元気な「カニ」たちが、ごそごそと動いています。
から揚げにしたらおいしそうと、舌なめずりをする私の横で、

夫は、だまってカニをじっと見つめています。
「?」
と、突然
「かにを逃がしに行こう!」
食べるんじゃなかったのと、言う暇もなく、
レジに直行し、


私たちは、カニ3パックを買占め、
高良山のふもとの谷川まで、車を飛ばしました。
真っ暗ななか、谷川まで降りていき、大事に持ってきたパックをあけて
カニを逃がしました。
ぞろぞろと川へ入っていくカニたちを
「元気に暮らすんだよ」と、手を振って見送って、

私たちは満足して帰宅しました。
その夜、夫は、夢をみました。
なんとなく「かに顔」風の美人(??)が、夢枕に立って、
「お渡しするのを忘れていました。」といいながら、夫の首にずっしりとした、
金の鎖をかけてくれたそうです。
しばらくは、なんかいい事あるかも、と楽しみにしていましたが、
いつの間にか、すっかり忘れていたのです。
11月ごろ、私たちは、暮れに親戚一同が、一晩泊まれる旅館を探していました。
けれども、大人数で泊まれる宿が、なかなか見つかりません。、
ようやく佐賀県の竹崎の、ある旅館をみつけ、
インターネットで無事予約を取ることができました。
竹崎は渡りガニ料理が名物なのです。
暮れに、夫は、T歯科医院の忘年会に招かれました。
そのお店は、なんと、カニ料理専門のお店でした。
そして、次の日、今度はある方から、特大のそれはそれは立派な、
カニの足をいただきました。
その翌日は、竹崎で、親戚が集まってカニ料理を堪能しました。
大好きなカニづくしにびっくり!
これってかにの恩返し
カニさんどうもありがとうね!