538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

J・エドガー

2012-06-03 20:35:30 | 洋画
Blu-rayで鑑賞するにはなかなかの映画。
2時間13分の長時間ですし派手な撃ち合いのある映画でもないのに
弛む、ことなくラストまでちゃんと見られた

クリント・イーストウッド監督作品
特典映像で見たのですが脚本書いた人はお若い方のよう
ハリウッドの才能の底の深さを見たような
ハリウッドの底の深さと言ったら特殊メイクの見事さも

顔の老け方に違和感感じさせないのは当然で
ディカプリオ、アーミー・ハーマー、ナオミ・ワッツの
三人様の首回りの皺の老けさせ
ってかディカプリオの胃袋から下腹までの膨らませた
老人特有の体型まで実にお見事

初代FBI長官が何故に50年の 長きに渡って君臨し得たかが
よく解る映画でしたが
人を信ぜず、人の弱みを突いて権力にしがみついてきた人
ある意味彼が法の名の基に取り締まってきた
アウトローと世間様で呼ばれてる人物たちと紙一重
というか裏表の人物
敵に回したら恐い人

しかしてその実態はマザコンのバイセクシャルだったとは
映画の中で秘書に求婚してるし女優と寝たと言ってるので
ゲイオンリーではないけども比重は男の方に行ってる
そんな人がアメリカの司法の実権を握っていたとは

デリンジャーもベビィフェイス・ネルソンも
多分アッチの世界に行ったと言うか
三途の川を渡った途端に
コッチの世界が見えて怒りまくったに違いない
ってか彼が仕えた歴代大統領もだと思うけども

映画的にフーバーが回想で過去を語るというので
時制があちこち飛びますので多少見辛いんだけど
若いデカプリオとか老けメイクのデカプリオとか
色々楽しめたり、
アメリカの歴史を垣間見れるのですね

銃で歴史を築いてきた国なのに
司法省の人間には銃の携帯が許可されてなかったとは
銃の携帯と、所謂科学捜査を採り入れた点だけは買える人物

しかし、何というオチの映画。
そうだよね、DCにいすわってた人だもんね
老けメイクのナオミ・ワッツが
淡々とシュレッダーに書類入れる姿が・・・
フーバー長官は人を誰も信頼しなかったけど
彼には信頼に足る人が二人もいたということか、
彼女、彼の助け無くして50年の君臨は不可能だったのね

2011年製作、アメリカ映画
クリント・イーストウッド監督作品
ダスティン・ランク・ブランク脚本
レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、
アーミー・ハーマー、ジュディ・デンチ出演

愛と誠・完結篇

2012-06-03 00:30:48 | 邦画
愛と誠の激情純愛映画の最終章
なんか三作品の中で一番面白い映画だったンですが
前作から一年半を経ての製作
そして劇画原作者である梶原一騎の作った映画製作会社の
三協映画製作、松竹映画配給

だからでしょうか一応脚本に山根成之監督が絡んでいますけど
新人南部英夫初メガホン
そして擬斗監督に梶原一騎さんの実弟
真樹日佐夫さんが
というわけで前二作はアクションがとかくチープだったけど
誠役に加納竜を得てこの映画は格段な
アクションエンターテインメント映画に仕上がってる

もう一つ敵役に柴俊夫ってのも寄与してるけど
物語が愛と誠のお話から
ロッキード事件をパクったような疑獄事件にいっちゃってます
三作品通しで見て無くてもこの映画だけでも面白いけど

誠を捨てた母親との愛まで絡ませて
ってところで踏切は京急ですねぇ
クレジットで京急の文字見かけたのはコレだったか
根岸明美さんやっぱ上手だよね
花園理事長の政界の黒幕大滝秀治さんの演技が
この映画締めてるし
ってか主役のお若い方たちのヒドい演技がメダつ
って(汗

製作が三協映画にシフトしたことで
こんなに映画って変わるけど、
ってことで梶原一騎さんまで刑事で登場する

前作ではあいとまことなんていうデュオが主題歌唄ってましたが
今作では音程を外した感じで早乙女愛さんと加納竜さんが
これもご愛嬌でしょう
それにしても早乙女さんがまだ十代だったンですね

1976年製作、三協映画製作、松竹配給
梶原一騎原作、ながやす巧画
南部英夫監督作品、山根成之・長尾啓司・南部英夫脚本
早乙女愛、加納竜、柴俊夫、大滝秀治、根上淳、白木万理出演

これで三池リメイクへの準備は万端?