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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『ヒトラー暗殺、13分の誤算』観ました。

2016-12-07 16:00:00 | 洋画
2015年:ドイツ。 監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル。 WOWOWからの録画。
良さそうなタイトルなので観てみました。予想以上に面白かったです。

 
ヒトラーの演説が予定されている会場。      密かに時限爆薬を仕掛けるゲオルク。

ヒトラーを暗殺するべく、密かに演説会場に時限爆弾を仕掛けるゲオルク。
そして会場は予定時間に爆破され、無関係な犠牲者が何人も出た。

 
これだけの爆薬があれば確実にヒトラーを殺せる。  時間と共に会場は爆破されるが....。

だが暗殺計画は結果的に失敗だった。
爆破の13分前にヒトラーはすでに会場を後にしていたのだ。
直ちに徹底した犯人捜査がなされ、ほどなく警察に逮捕されるゲオルク。
だが初めのうちは自分の名前さえ口にしようとしない。徹底的な黙秘を貫く。
しかし恋人のエルザを目の前に連れてこられ、このままお前が何も話さないなら
替わりに彼女に拷問を加えると脅されて遂に屈服。

  
13分の誤差で暗殺計画は失敗。           警察長官ネーベにはゲオルクの考えが理解できない。

”総統暗殺”などという大胆な発想、また仕掛けられた時限爆弾の緻密なつくりから見て、
到底個人で思いついたり実行に移したりできるような事柄ではない。
間違いなく裏で糸を引いている黒幕がいるはずだと見当をつけた警察。
しかし捜査が進むにつれ、これはやはりゲオルクによる単独犯行のようだということが
わかってくる。
しかしヒトラーはじめ政府上層部では、こんな大それた犯行が個人的に為されるはずがない、
として認めず、何が何でも黒幕を白状させろとのキツイお達しだ。
だが白状するようなことは何もなく、結果的に拘留期間はどんどん長くなっていく....。

 
生爪はがしの拷問。あまりの苦痛に叫ぶ。      自白剤にも耐えぬくゲオルク。

生爪をはがされたり自白剤の注射を受けたりするが、
始めから単独犯であるゲオルクには喋るべきことは何もない。
ただユダヤ人や共産主義者に対するナチの迫害も含めて
社会全体が急速に窒息してゆく思いだった彼。
身近にユダヤ人や共産主義者の友人知人が多くいた彼にとって
ナチは社会から排除すべきものとして映るようになっていた。
そして恋人のエルザとの間にできた赤ん坊が死んだ日。
彼の心に或るスイッチが入ったようだ。

映画の中で警察長官ネーベ役のブルクハルト・クラウスナー氏って
米国俳優のジョン・グッドマン氏に良く似ているな~とか思いました。
このネーベという人は親衛隊中将まで務めたナチの幹部将校でしたが、
後になってヒトラー暗殺計画に関与して、それがばれて
ピアノ線による絞首刑になってしまったのでした。
その処刑法を提案したのはヒトラー自身だったということです。