みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「サイド・バイ・サイド」観ました。 

2015-05-25 16:00:00 | 洋画
2012年:米。 監督:クリス・ケニーリー。 WOWOWからの録画。
この作品は評判が高いようなので資料映画的な感じで観てみました。
見た後の印象は、なんかドキュメンタリー映画を観た感じでしたね。
現状における映画のさまざまな問題点、希望や展望など、視点・論点は多岐にわたります。

 
㊧ 本作の最大の論点は消えゆくフィルムと新興のデジタルカメラを比較して語るところでしょう。
㊨ デジタルカメラの説明図。もちろんアナログ・デジタル両者とも得失はあるが経済性においてデジタルが圧倒的に有利。


 
㊧ 世に広く3D映画を認知させた「アバター」も、デジタル技術なしには考えられない作品。
㊨ 「ヒックとドラゴン3D」。米国でこの3Dアニメは大ヒットとなった。これは何やら幻想的なポスター。


 
㊧ デジタル支持派のルーカス氏。「スター・ウォーズ」の制作でもデジタル技術を早い段階から取り入れる。
㊨ 機材がどうあろうと結局は創る者の才能しだいだと結論づけるリンチ氏。


デジタル技術は矢継ぎ早に進化してゆくが、一方規格がどんどん変わっていくので
100年しないうちに再生するための手段が無くなってしまうと言われている。
早いハナシ、膨大な映画のデータが滅失してしまうのと同じことになる。
その点手間と経費のかかるフィルムにはすでに100年の取扱上の経験の蓄積があって
これから100年が更に経過しても大丈夫だろう、とか。
ここでは書き切れませんが、メインの部分のお話は、大略そういうことのようです。

いずれも映画好きならば、興味のあるテーマが他にも多いと思います。
近年、安くて画質の良いビデオカメラが一般向けに普及してきてはいるが、
機材が進化しても良い映画を作れるかどうかは結局、本人の才能次第だろうとかですね。

また、この映画とは別に日本のメーカーで長時間保存に特化したフィルムの研究が
されているというドキュメンタリー番組(TV)をみたことがあります。
優れた映画作品を永く残していくための特別な商品プロジェクトで、映画業界からの
期待も大きいということでした。
現実にはなかなかコストのハードルが高くて苦労しているようですが、
ぜひ頑張ってほしいものです。