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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『幼女戦記』観ました。

2017-10-25 16:00:00 | TVアニメ
2017年:アニメーション制作=NUT。全12話。 監督:上村 泰。 TOKYO-MXからの録画。
久々に手ごたえのある面白いアニメに出会えました。
”幼女戦記”というタイトルからして、もっとロリっぽさを出した演出かなと
思ったのですが、そういうことはありませんでした。
ヒロインの外見が幼女なのは確かですが、中味は成熟した男性....
というのも前世が現代日本のサラリーマンで、その記憶がまだ消えていないのでした。
ある日、誰かにホームから突き落とされて電車に轢かれ死亡するのですが、
転生した先が共通暦1920年代の某帝国(ドイツ?)。
時代は何やら欧州大戦前夜のようです。


ターニャ少尉の指示のもと、空中で戦闘陣形を整える魔道師軍団。

教会に捨てられ育てられたターニャは、生まれつき魔道師としての強力な能力を持っていた。
そこで彼女は、早いうちから自分の生涯設計を描く。
持ち前の魔道師としての能力を職業軍人としてうまく活かしていこうと。
ただ、できれば後方勤務に就いて、安楽に毎日を過ごしたいものだ。
しかし現実には多くの戦いにおいて勝利と軍功を重ね、いつか”ラインの悪魔”と
綽名され恐れられる存在になる。
軍の上層部は安全な後方から、つぎつぎに危険で無理めな任務を安易に与えてくる
ようになる。アイツなら巧く戦果を出してくれるだろうと。
ターニャ少尉本人はもちろんだが、部下たちもボロ雑巾のように疲れきってくる....。

戦争の描き方はわりと重厚ですね。物語全体にシッカリした印象があり、
まったく退屈するようなことはありません。続編が作られるならゼヒ観てみたいですね。

『クズの本懐』観ました。

2017-10-19 16:00:00 | TVアニメ
2017年:Lerche制作、全12話。 監督:安藤正臣。 フジテレビからの録画。
初めは結構ドロドロした恋愛ドラマかと思ったんですが
着地点はわりと真っ当というか(^^;
ある年の夏休み前後に同時に複数進行する、高校生たちや教師のそれぞれの恋愛。
悩み傷つき、それでも解決に向かって成長していく群像劇です。


『クズの本懐』オープニング画面。

まあそこそこには面白かったかな?
フジテレビのノイタミナ枠のアニメと言えば、一時期はヒット作を連発させて
勢いが感じられましたが、いまはかなり落ちついているという感じですかね。
あの熱気ある時期がまた来てほしいものです。

『ACCA13区監察課』観ました。

2017-08-30 16:00:00 | TVアニメ
2017年:マッドハウス制作・全12話。 監督:夏目真悟。 TOKYO-MXからの録画。
オノ・ナツメ氏の原作(同名漫画)をアニメ化したものです。
以前からオノ氏の画風が好きなので、録画~視聴してみました。

割とあっさりしたストーリーだし、”雰囲気は悪くないね”程度の作品でした(^^;
まあわざわざ期待して観るほどの作品でもないでしょう....
ただ、観て数分後には切り上げたくなるようなアニメが多いということを考えれば、
とにかくエンドロールまで辿りついたということは、自分的には”合格”だったのかも。

 
出勤前にTVニュースをみるオータス兄妹。    ACCA部長クラスの緊急会議。

ほとんど休みなく連続出張のACCA監察課・副課長ジーン・オータス。
今日もやっぱり出張だ。
妹ロッタの「体に気をつけて」の注意も半分聞き流す。
そろそろ異動の時期。次はもう少し楽な職場に行きたいものだ。

 
ジーンの片思い。モーヴACCA本部長。      高校以来の長い友人、ニーノ㊧。

ジーンには片思いの女性がいる。ACCA本部長であるモーヴだ。
豪華な夕飯に誘われ、彼女の手助けをしてくれないかと依頼される。
しじゅう国内を監察している彼ならさまざまな事情に通じているだろう。
たとえ小さな情報でもいい、いろいろ蒐集して彼女のために聞かせてほしい。
早くいえば彼女専用のスパイになってくれということ。
期待とは異なり、色恋抜きの話だったのに少々ガッカリのジーン。
しかしそれでも彼女のためならと引き受ける。

 
国王㊧。シュヴァーン王子とその侍者。      13年前に起こった鉄道事故。兄妹は両親を亡くす。

”ドーワー王国”の政治体制の行方がテーマです。
100年ほど昔に政情不安だった頃、クーデターが勃発。
国内に独立した12の区は、各々異なる文化や経済形態を維持していたが、
クーデターの沈静化以後はACCAと呼ばれる民間組織が発足。
警察・消防・医療の分野を傘下に置くと同時に国民の生活全般を注意深く注視。
以来長く平和の期間が続いたが、国内にまたしてもキナ臭さが漂い始める。
現国王の高齢化に伴い、なにやら後継者争いが水面下で進行している模様。
うまく国を統治していくだけの力量が王位継承者シュヴァーン王子に果たして
あるのかどうかが国民から不安視されている。
目障りなACCAを廃止して自分のやりたいように国に君臨したい王子は、
ACCA職員からはバカ王子呼ばわりされている。
国の安全維持を負担しているACCA、そして国内の総ての区長の合意のもとに
王子を廃嫡させ、別の国王候補者をたてるという、言わばクーデターが密かに
画策されるのだが。

  
妹ロッタに迫る暗殺者。             兄ジーンはクーデターを企む連中に捕われる。

クーデターといってもこのアニメには派手な流血沙汰があるわけでもなく、
”山・鳴動してネズミ一匹”式の結末に近い(^^;
まあ無難な結末に着地できて良かったね、という感じのお話なのでした。
アニメって観る人間が、その世界観をどこまで許容できるかどうかに
かかっているという気がします。
以前からオノ氏の画風が好きな自分は比較的無難にザ・エンドまで辿りつきましたが、
ほかの方だとどうなんでしょうかね?(^^;

『龍の歯医者』観ました。

2017-03-04 16:00:00 | TVアニメ
2017年:スタジオカラー制作。 監督:鶴巻和哉。 BSP(NHK-BS)から録画。
NHKが力を入れて製作したアニメであり、その制作が発表されて以来、自分的にも
楽しみに待ち続けてきた作品。ですが....う~ん、やや期待が大きすぎたかな?
物語は前編、後編の二部構成になっていますが、45分×2の上映時間に色んな要素を
盛り込み過ぎて、やや分りにくくなってしまっている感は否めません。
個人的には後半の中盤以降に、ようやく全体像が見えてきたという感じで、
出来れば何回かのリピート視聴が望ましいかもしれません(^^;

 
物語のはじめに扉文。              龍の威容。軍事に利用出来れば将に百人力。

彼の国には龍が棲んでいる  
神話として語られた人と龍の契約がそのまま真実とは思えないが
科学万能の現代においても
龍と龍を守護する職能集団=龍の歯医者たちは確かに存在する

こんな扉文とともに本作はスタートします。
アフリカのナイルワニとナイルチドリの関係を思い出してしまいました。ナイルワニが
口を大きく開けているとナイルチドリがやってきて、歯のあいだに詰まっている食べカスを
ほじって食べてくれる。結果的にワニは歯の掃除をしてもらい、チドリは食料を提供して
もらい、どちら側にもメリットがあるという話です。

 
歯医者たちの案外地道な作業。           龍の歯の中から出現した軍服姿の少年。

ただこのアニメでの人間と龍の関係は、もう一段複雑ですね。
龍は強大ですが、唯一つの弱点が虫歯に侵されやすいという点。しばしば命に関わる
食べカスならぬ”虫歯菌”が龍の歯にはしじゅう湧いて出ているので掃除ケアが欠かせない。
その虫歯菌も種類や大きさは色々で、大型で凶悪なものの場合は、命がけでの戦いとなる。
実際にも何人もの歯医者がこれまで犠牲になってきている。
龍の歯医者とは命がけの、なかなかに危険な職業なのだ。
ある日の作業中に、一人の少年が龍の歯から発見された。しかもちゃんと生きていた。
少年はいったんは死んだものの、龍の意志によって命を返してもらったものと思われた。
龍にはそうした霊的な力があるとされている。

 
どうやら良い家のお坊ちゃまらしいねえ。      龍の虫歯菌も様々。強力な毒サソリタイプもいる。

少年の名前はベル。生前の記憶に欠落はない。着ている軍服からして敵国の士官級の
ようだが、見たところ他人の命を奪った経験はまだなさそうだ。
いい家の坊ちゃんが、上等ではあっても不似合いな階級章を親の七光りで与えられて
いるという印象だ。
ただ自分が絶命した辺りの記憶だけが曖昧なのだった。
いずれにしても、龍の背中に設えられた人間用の居住区はごく狭い。
役割をもたないヤツを置いておく理由も余裕もない。
こうしてベルは否応なく、龍の歯医者としての修業を積んでいくことになる。

 
龍を有難いものと考える人々もいる。        その龍を地上から狙う連中もいる。

地上に住む人間たちには二種類いた。龍を敬い感謝する者たち。逆に龍から何かしら
利用し奪えるものはないかと狙う者たち。
両者は長く戦争を戦ってきたが、一進一退を繰り返して決着はまだつきそうにない。

はじめにも書きましたが、詰め込み過ぎで内容がやや分りにくいかなというところは
あります。しかし終盤に向かってストーリーのかなりの盛り上がりがあり中々でした。
ですから観て損をした、という感じではないですね。
できれば何回かリピート視聴をすれば良いとは思いますが、この多忙な現代でそんな時間が
取れるかどうか個人的には自信がありません(^^;
あと描線がちょっぴり太めなため、画面全体のスケール感がややこじんまりに感じてしまう
傾向はありそうです。音声はAACのためか、バトルシーンでも大迫力という感じではないですね。

『いとしのムーコ』観ました。

2016-11-06 16:00:00 | TVアニメ
2015~16年:DLE制作、全25話。 監督:ロマのフ比嘉。 テレビ東京からの録画。
通常アニメ番組といえば30分枠が多いのですが、これは半分の15分枠の放映となっています。
内容も肩の凝らない、気軽に観れるものなので視聴していてもあまりストレスを感じずにすみます。
みずしな孝之氏のマンガが原作となっていますが、そちらは未読なので悪しからず(^^;

 
大好きな散歩。 ご機嫌なムーコ。          桜が満開。 見とれるこまつさんとムーコ。

ムーコは飼主のこまつさんのことが大好き。ムーコは秋田犬のようですが、
日本犬種の特徴として飼主以外にはあまり愛情や関心を持たない傾向があるらしい。
ムーコの行動を見ていると、なるほど~当てはまるところがあるようですね。
積極的に好意を見せるのは、こまつさん。それ以外にはその親友うしこう氏くらいです。

 
ムーコはこまつさんが大好き。           左から 篠原さん、こまつさん、ムーコ、うしこうさん。

ムーコの周囲の人間関係ですが、
まず飼主のこまつさん。個人経営のガラス工房オーナー。
その友人のうしこうさん。
うしこうさんの心のマドンナ、篠原さん。
しかし篠原さんは何やらこまつさんに関心があるようにも見える。

 
クリスマス。今日はボーダーを貸切ってパーティ。  れなの愛情はムーコにとってありがた迷惑(^^;

バー・ボーダーのマスター、棒田さん。娘のれなちゃん。
れなちゃんはムーコに興味津々だが愛情表現がちょっと乱暴で、ありがた迷惑....。
そしてムーコがいつもお世話になっている動物病院の武藤センセイ。
同性愛者なのはともかく、独身男性に対して見境なくモーションをかけてくるのが困りモノ(^^;

 
うしこう氏の絶対的マドンナ、篠原さん。      ムーコの見果てぬ夢。いつかこまつさんが犬になったらいいな。

こんな人たちが日々ちょっとしたことで幸せを感じたり、小さな悩みにおちいったり。
いわば普通の人々の生活がムーコの周囲で繰り返されて行きます。
ムーコの最大の願いは、いつかこまつさんが犬になること。
そうなれば思いっきり二人(ニ匹?)で遊べるのになあ.....。

飼主と飼犬の関係が、こないだ観た米アニメの『I LOVE スヌーピー』などに比べると
随分ちがうなという感じを受けます。
ディズニーの『ボルト』などでは、アクション映画にも出演するスーパー犬という設定。(^^;
まあラストはただの普通の犬になってしまうのですが。
自分的にはムーコのようにちょっとだけおバカなほうが真実の犬に近い気もしますが....
もっとも中には驚くほど賢い犬のケースもあるので、ひと括りな言い方は違うのかもしれませんが。