1988年:松竹。 監督:渡邊えり子ほか。 WOWOWからの録画。
割と面白いという評判なので、観てみました。う~ん、まあまあだったかな?
四つの短編からなる所謂オムニバス形式です。
どの話にしても、ストーリーのなかで主役が怒りを溜めこんだあげく、
最後になってそれを思い切り爆発させるというパターンは同じですね。
第一話「食べてどこがいけないの?」

お見合いパーティーで見つけたイケてる彼。 あれこれと注文の多い彼にだんだんウンザリ。
素敵な彼が欲しいとお見合いパーティに参加する静香。
さいわい中々イケてる和樹と知り合いうことができた。
しかし和樹はとにかく口うるさく色々な要望を命令口調で押しつけてくる。
ダイエットから始まりマナーや作法、限度を知らない要求に
静香は何とか応えようと努力するのだが、とうとう我慢の限界を超えてしまう....。
第二話「遠くてフラれるなんて」

娘を亡き妻代わりに追い使う父親。 デートの途中で中座されシラける彼氏。
OLの佐恵には退社後の楽しみというものが無い。同僚からの遊びの誘いも、
恋人との遅い時間までの楽しい語らいも全て諦めざるを得ない。
家が遠すぎるからだ。終電を逃すと帰る手段が無くなってしまうのだ。
それでなくとも父親は「門限を守れ」と口うるさい。
身の回りのことが何もできない彼は、佐恵を早く亡くした妻がわりに便利に
つかっている面もある。
こんなストーリーの昔の邦画がありましたね~お陰で娘は婚期を逸してしまう。
女の幸せを父親の便利のために食いつぶしてしまうという遣る瀬ない話が。
しかし彼女の内面で革命の起こるときがついに来る!
第三話「運転する身になれ!」

タクシーの運転手は何かと気苦労の多い職業だ。 今日の客も何かしら嫌な予感が....。
タクシー運転手の益子。毎日不特定多数の客(人間)と接する関係上、
不愉快な思いをさせられることが多い。
今日はそんな意味ではピークの一日だった。
他社のチケットで払おうとするヤツ。釣銭のない時に限って万札しか持たないヤツ。
アパートに引き入れてチョンの間かせぎをしようとするホステス。
回送中に停められ断ると「乗車拒否だ」と喚いて殴ってくるヤツ。
とうとう営業スマイルの裏に溜めこんだ怒りが爆発して....。
第四話「英語がなんだ」

電車の中で一心に英会話の練習。 英語もできないヤツだからこそシカゴに行かせると放言。
業務命令で突然シカゴ支社のマネージャーを任された向坂茂。
友人関係や慣れた職場環境その他が一切ご破算になってしまうし、
だいいちイイ歳して今さら英語の勉強だなんて冗談じゃない、というのが本音。
しかしサラリーマンは辛いよ、である。
総ての心のストレスを押さえこんで通勤の途中も英会話の練習に励む向坂。
上司の高橋は英語ができるのだが、自分が行きたくないために
代わりに向坂に振ったヤツだ。
「向坂君の栄転激励会」費用と称して会社から金を引っ張ってはしばしば豪遊。
そのくせ英語の出来ない部下を馬鹿にしきっている。
高橋の態度を見て、取り巻きの外人たちも同様に向坂を軽んじた態度に出る。
我慢を重ねた向坂にもさすがにだんだんと怒りの感情が高まってきて....。
悪くは無い映画だと思います。でも正直言うとちょっと生ぬるい展開・結末とも感じました。
まあ一般観客に向けて作っていますし、もともとリアルというかへヴィーなところは
目指していない映画だろうし。
それでもタクシーの運転手さんとか、家族のために慣れない英会話の勉強に励む向坂氏とか、
身につまされるような共感をちょっぴり感じるのは確かですね。
程度の差はあれ、身過ぎ世過ぎの辛さはおたがい様ですから。(^^;
割と面白いという評判なので、観てみました。う~ん、まあまあだったかな?
四つの短編からなる所謂オムニバス形式です。
どの話にしても、ストーリーのなかで主役が怒りを溜めこんだあげく、
最後になってそれを思い切り爆発させるというパターンは同じですね。
第一話「食べてどこがいけないの?」


お見合いパーティーで見つけたイケてる彼。 あれこれと注文の多い彼にだんだんウンザリ。
素敵な彼が欲しいとお見合いパーティに参加する静香。
さいわい中々イケてる和樹と知り合いうことができた。
しかし和樹はとにかく口うるさく色々な要望を命令口調で押しつけてくる。
ダイエットから始まりマナーや作法、限度を知らない要求に
静香は何とか応えようと努力するのだが、とうとう我慢の限界を超えてしまう....。
第二話「遠くてフラれるなんて」


娘を亡き妻代わりに追い使う父親。 デートの途中で中座されシラける彼氏。
OLの佐恵には退社後の楽しみというものが無い。同僚からの遊びの誘いも、
恋人との遅い時間までの楽しい語らいも全て諦めざるを得ない。
家が遠すぎるからだ。終電を逃すと帰る手段が無くなってしまうのだ。
それでなくとも父親は「門限を守れ」と口うるさい。
身の回りのことが何もできない彼は、佐恵を早く亡くした妻がわりに便利に
つかっている面もある。
こんなストーリーの昔の邦画がありましたね~お陰で娘は婚期を逸してしまう。
女の幸せを父親の便利のために食いつぶしてしまうという遣る瀬ない話が。
しかし彼女の内面で革命の起こるときがついに来る!
第三話「運転する身になれ!」


タクシーの運転手は何かと気苦労の多い職業だ。 今日の客も何かしら嫌な予感が....。
タクシー運転手の益子。毎日不特定多数の客(人間)と接する関係上、
不愉快な思いをさせられることが多い。
今日はそんな意味ではピークの一日だった。
他社のチケットで払おうとするヤツ。釣銭のない時に限って万札しか持たないヤツ。
アパートに引き入れてチョンの間かせぎをしようとするホステス。
回送中に停められ断ると「乗車拒否だ」と喚いて殴ってくるヤツ。
とうとう営業スマイルの裏に溜めこんだ怒りが爆発して....。
第四話「英語がなんだ」


電車の中で一心に英会話の練習。 英語もできないヤツだからこそシカゴに行かせると放言。
業務命令で突然シカゴ支社のマネージャーを任された向坂茂。
友人関係や慣れた職場環境その他が一切ご破算になってしまうし、
だいいちイイ歳して今さら英語の勉強だなんて冗談じゃない、というのが本音。
しかしサラリーマンは辛いよ、である。
総ての心のストレスを押さえこんで通勤の途中も英会話の練習に励む向坂。
上司の高橋は英語ができるのだが、自分が行きたくないために
代わりに向坂に振ったヤツだ。
「向坂君の栄転激励会」費用と称して会社から金を引っ張ってはしばしば豪遊。
そのくせ英語の出来ない部下を馬鹿にしきっている。
高橋の態度を見て、取り巻きの外人たちも同様に向坂を軽んじた態度に出る。
我慢を重ねた向坂にもさすがにだんだんと怒りの感情が高まってきて....。
悪くは無い映画だと思います。でも正直言うとちょっと生ぬるい展開・結末とも感じました。
まあ一般観客に向けて作っていますし、もともとリアルというかへヴィーなところは
目指していない映画だろうし。
それでもタクシーの運転手さんとか、家族のために慣れない英会話の勉強に励む向坂氏とか、
身につまされるような共感をちょっぴり感じるのは確かですね。
程度の差はあれ、身過ぎ世過ぎの辛さはおたがい様ですから。(^^;