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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『スーツ①~⑥』観ました。

2018-09-22 16:00:00 | ドラマ
2011~2017年:米。 WOWOWからの録画。
米国で評判の良かったユニヴァーサル系のテレビドラマの放映権を買い付けて、
2012年ころからWOWOWが放送をはじめたのだったと思います。
でもずっと録ったままにしていたので、正確な記憶ではありません(^^;

ストーリーはニューヨークの一流法律事務所を舞台にして展開。
デキル弁護士を絵にかいたような、ルックスも行動力も外見のイメージそのままに
抜群にキレッキレの男、それがハーヴィー・スペクター弁護士。
NYの法曹界で彼を知らない人間は誰一人としていない。
彼は単独でも恐ろしいまでに有能な法律家だったが、さすがに時には安心して
仕事を任せられるような実力ある相棒を求めていた。
だが彼の眼鏡に叶うような人間は滅多にいない。
何度となく”有能な助手”を求めて面接を行うが、大抵はクソ役立たずばっかりで
心底ウンザリしていた。
その面接会場に、いきなりアポなしで飛び込んできた若い男がマイケル・ロス。
彼の当意即妙かつ周到な受け答えをハーヴィーはすっかり気に入って、助手として雇うことにする。
だがマイクは弁護士資格どころか、ロースクール(法律学校)にさえ足を踏み入れたことのない、
ズブズブの素人だった。
ハーヴィーはそのことにすぐ気づいたが、なぜかマイケルをクビにしようとはしない。
そんな事実が周囲にバレれば、マイクはもちろんだが雇い主のハーヴィーも無事ではいられない。
直ちに弁護士資格を剥奪される事案だ。
そんな危険を冒してまで何故ハービーはマイクを解雇しないのか?
マイクの弁護士としての高い適性ももちろんだが、それ以上に人間的な相性というか、
理屈抜きに同志とよべるものをハーヴィーは感じてしまったのだ。
そんな人間を同僚として一緒に仕事できるなど滅多にあることではない。


スーツ6から。なんとか法律事務所に残るようにマイク㊧を説得するハーヴィー㊨。

マイクの有能さは際立っているだけに、しぜん周囲の注目を集めることになる。
彼はハーバード大学卒を自称しているが、同期だったはずの同大学卒業生の誰に
聞いても、マイクなんて奴はまったく見たこともないと異口同音のコメント。
これはいかにも不自然な話だ。
マイクは何とか問題を誤魔化しつづけるが、限界を悟って遂に観念。罪を償う決心を固めるが....。

まあそんなふうに話は二転三転、テレビドラマらしく話は転がりつづけ展開していきます。
そしてシーズン6でようやくストーリーはひと区切りをみます。
う~ん、やれやれホッとしたという感じ。さすがに6シーズンぶっとおしは疲れますね(^^;
シーズン7も録画済みですが、すこしスーツの視聴はお休みします。
ほかに観たいものもあるので(^^;

『007スペクター』観ました。

2018-09-15 16:00:00 | 洋画


2015年:英・米。 監督:サム・メンデス。 WOWOWからの録画。
かつて007映画といえば、それは文句なしに娯楽映画の王道でしたね。
S・コネリーやT・ダルトン、R・ムーアなどのスクリーンの向こうの活躍ぶりに心が躍ったものでした。
それがハテ?いつのまに007映画は存在感をこうも薄め埋没してしまったのか?
人によってご異見のある方もあろうかとは思いますが(^^;
今作スペクターで早や24作目。もはや新鮮なアイディアは尽き、マンネリ化してしまった
ということなのかもしれません。

出だしからはじまって中間の話の展開のありよう、そしてエンディングまで過去の作品の
パターンの焼き直しで安易すぎるぞ、これはと思いました。
しかし観客はまだ呼べるので、007映画そのものを止めてしまうわけにはいかない。
そんな業界の事情が透けて見えて「何だかな~」という気分になってしまいました。
007映画ファンの方、ごめんなさい(^^;

映画はメキシコシティの”死者の日”に始まります。これ日本でいえば”お盆”でしょうね。
祭りの熱狂の中、メキシコシティの上空。ヘリコプター内でスパイ同士の死闘が繰り広げられる。
見映えのするシーンですが、それだけに市民たちも自分たちの頭の上で何かが起きていることは
すぐにわかる。
あわやヘリは地上に墜落~大惨事か?しかし事故寸前になんとか危機を脱するボンド。
このことによって英国はメキシコ政府はじめ周囲の顰蹙を買う。

J・ボンドが帰英して本部に出頭するや、そこでは組織の改編が進んでいる真っ最中と知る。
幹部職員ミスターCを中心に「スパイによる諜報活動など最早時代遅れだ」「だから00部門は
閉鎖すべし」などなど。
しかしそれは英国の諜報組織の力は利用しつつ、その弱体化を狙った、悪の組織による陰謀だった。
後になって明らかになるが、なんとミスターCの正体も、その組織から送りこまれた一員だった。
またボンドがメキシコで格闘劇を演じたのも、その組織の核心に迫ろうとしたためなのだ。

僅かな情報を手掛かりに、ボンドは悪の組織の大きな会議が近く開かれると知る。
なんとかその会場に潜り込んだものの、すぐに正体を見破られて逃げ出さざるを得なくなる。
追手はどこまでも執拗に追いかけてきて....。

たっぷり予算をかけたゴージャスな画面を愉しみつつ、でもこの映画、ヤッパリ薄味かなあと
思ってしまいました(^^;

『子供なんか大キライ!』読みました。

2018-09-12 16:00:00 | 漫画
図書館でたまたま出会った育児エッセイ漫画です。全9巻です。
これまで何人もの漫画家さんによるそれぞの育児エッセイ漫画に出会いましたが、
どれひとつとして凡作はなかったと思います。
この作品でも、作者である井上きみどりさんの実体験をベースに
二人の娘さんの成長の記録、そして同時にきみどりさんご自身の成長があれこれと描かれています。
連載時は一定以上に読者の人気を得ていたようですし、自分にとっても非常に面白い漫画なのですが.....。
ここでなぜ育児エッセイ漫画ってこうも良作が多いのかという疑問がふとわいてきました。


図書館からお借りした『ニッポンの子育て』と『子供なんか大キライ!➈』です。
①~⑧は煩雑になるため撮影省略しました。


でもすぐに結論というか、解答らしきものが心に浮かんできました。
育児とは、やり直しの利かない人生の真剣勝負だからなのでしょう。
必死に育児に向いあっているだけに作品から余計な要素は削ぎ落され、
読む者に対して強い説得力を生じさせるのだと思われます。

文庫本全巻を読み終えたとき、非常に充実した読後感と同時に、
「ああ終わってしまった...」というちょっと寂しい感覚がきました。
まあ良い漫画を読み終えてしまったときの、いつものパターンですけどね(^^;
あと関連作品として『ニッポンの子育て』。
ちょこっとテーマの方向は変えてますが、こちらもなかなか読みごたえのある内容でした。

好奇心から、その後のきみどりさん(きみどり家)の様子をちょこっとネットで
覗いてみましたが、相変わらず漫画家として活躍されているようですね。
なんとなく安心しました。余計なお世話ですが(^^;
それと長女さんは既に結婚されているらしい....年月の流れる速さに唖然としたりして。

『ゴッド・ディーバ』観ました。

2018-09-09 16:00:00 | 洋画
2004年・フランス。 監督:エンキ・ビラル。 WOWOWからの録画。

実写にCG技術をプラスした、ちょっと独特の画調です。アニメの要素も入っているというか.....。
こんな感じの映画をフランスではバンド・デ・シネと呼ぶんだとか。

 
アヌビス神から死刑宣告を受けるホルス。      ホルスは人間社会へと降りたつ。

神といえども、何をしても許されるわけではない。
さてホルス神。まさに彼は神の世界の掟に反抗する罪を犯してしまった。
これにより死神アヌビスから死刑の宣告を受ける。
ただ呼吸ひとつ分の執行の猶予を申し出て、認められる。
呼吸ひとつ分とは、人間にとっては一週間に相当する時間となる。
その一週間で、ホルス神は人間の世界に降りたち、気に入る男女のペアを探しだす。

 
不審人物として逮捕されたジル。          実験調査の対象として研究者ターナー㊨の関心を惹く。

まずは女を探す。
異次元との入口ちかくで捕えられたジル。身分を証明するものを一切持たない彼女。
それゆえ不審人物として逮捕されたところを、居合わせた有力研究者ターナーの関心を惹く。
彼女はジルを貰い受け、ホテルの部屋や身分証を支給する。
見返りに彼女の研究の対象になるよう説得する。
ジルには何か特別なものがあるとターナーは感じ取ったようだ。
ホルス神はこの女に目をつけた。純粋な存在と感じたようだ。

 
ニューヨーク市の未来。縦横な交通の軌道網。    ニコポルはホルス神に命を助けられる。

そして次は男。
反体制の要注意人物、ニコポルという男に遭遇したホルス神。
片足を失い瀕死の重傷を負っていた彼を治療、肉体を回復させる。
その代償として彼の身体に憑依して(ホルス神の代理として)行動させる。
ニコポルには事実上ホルス神の申し出を拒否できない。

 
ワインを介して二人は近づく。           ジルとニコポル(実体はホルス神)。
                            ホルス神の姿がうっすらとニコポルに重なる。

ホルス神の狙いは、好ましい男女を見つけてセックスをさせる。
ただし人間の男はあくまでホルス神の代理であり、実際に女が受ける胤はホルス神のもの。
これによりホルス神は処刑されても彼の系列(血統)は途絶えないという寸法だ。
そんな面倒なことをせずにホルス神が直接女と交渉すればいいのでは?と思ったが
どうもそれではダメみたい。やっぱり人間の肉体同志の接触でなければ、らしい(^^;
多少の面倒は生じても、結局めでたくホルス神の意図どおりに事は運び、めでたしとなる。

先にも書きましたが、ビジュアル的にはなかなか面白いものがありますね。
レトロな絵柄で未来都市を描くというか....。
ただドラマとしての出来は水準だと思いました。
両方合わせて評価はどうなるかですが、類似の作品が多くはないと考えれば独自の位置を
保持している映画といえるかもしれません。
人にもよるとは思いますが、こういう作風を好きな人にとっては評価が高くなるんでしょうね。



故・高城重躬氏 vs 故・五味康祐氏

2018-09-06 17:30:00 | 
最近、高城重躬氏、五味康祐氏の著書を懐かしく読みました。
お二人とも今はとっくに故人となられていますが、50年ほど昔には
いずれもオーディオ愛好家にとっては著名な方たちでした。

とくに高城氏は、再生装置に新機軸というか大胆なアイデアを次々に打ちだして、
衆目を集めていたものでした。
その代表とも言えるのが巨大なコンクリート製低音用ホーンでしょうね。
これを住居の屋根上に設置して、誰も聴いたことのないようなホンモノの重低音再生を
実現してみせたとき、ベテラン含めて驚かないマニアはいなかったと記憶します。


両氏の著作本。『オーディオ100バカ』』『いい音 いい音楽』

そんな高城システムに魅せられた一人が当時の流行作家、五味康祐氏でした。
氏は剣豪小説において絶大な人気を誇る第一人者でしたが、レコード音楽や
オーディオに関しても、単なる趣味以上の熱意をもって取り組んできた人でした。
五味氏が実際に高城家のシステムに接した時、その再生音の素晴らしさに
この人はオーディオの神様だと思った、といっています。
以来、オーディオ上の問題に接するたびに高城氏に相談・助言を求めるようになる。

はじめのうちは良かったが。だが五味氏は高城氏の助言にだんだん納得できなくなってくる。
高城氏=神様の意見はどうあれ、自分の耳には違うんだという思い。
結果的に両者は袂を分かつことになるが、考えてみればそれは当然ともいえますね。

オーディオというものは人間の数だけ、その求める方向性があると言えます。
いくら”あれは美味い料理だ”と人から勧められても、
自分の舌に合わなければ、やっぱりそれはダメな料理なのです。
オーディオは結局、自分がそれを「好きか」「嫌いか」しかない。
他人から何か言われたとしても、あくまでそれは他人の意見。だいいち自分は”他人”じゃない。
あくまで他人の意見は参考ていどに聞き、最終決断はやはり自分でするしかないのです。
自分を含めて、分っているようでイザというときに犯しがちな誤りかもしれません(^^;
大物狙いの時は大きな金額の支払いを伴うので特に迷いますね。
そんなことをあれこれ思いながら、当時を懐かしみつつ両氏の文章を愉しみました。

 高城重躬氏....『音の遍歴』『オーディオ100バカ』
 五味康祐氏....『西方の音』『いい音 いい音楽』

たまには、こんなカタチでの読書も楽しかったです。