みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『ゴッド・ディーバ』観ました。

2018-09-09 16:00:00 | 洋画
2004年・フランス。 監督:エンキ・ビラル。 WOWOWからの録画。

実写にCG技術をプラスした、ちょっと独特の画調です。アニメの要素も入っているというか.....。
こんな感じの映画をフランスではバンド・デ・シネと呼ぶんだとか。

 
アヌビス神から死刑宣告を受けるホルス。      ホルスは人間社会へと降りたつ。

神といえども、何をしても許されるわけではない。
さてホルス神。まさに彼は神の世界の掟に反抗する罪を犯してしまった。
これにより死神アヌビスから死刑の宣告を受ける。
ただ呼吸ひとつ分の執行の猶予を申し出て、認められる。
呼吸ひとつ分とは、人間にとっては一週間に相当する時間となる。
その一週間で、ホルス神は人間の世界に降りたち、気に入る男女のペアを探しだす。

 
不審人物として逮捕されたジル。          実験調査の対象として研究者ターナー㊨の関心を惹く。

まずは女を探す。
異次元との入口ちかくで捕えられたジル。身分を証明するものを一切持たない彼女。
それゆえ不審人物として逮捕されたところを、居合わせた有力研究者ターナーの関心を惹く。
彼女はジルを貰い受け、ホテルの部屋や身分証を支給する。
見返りに彼女の研究の対象になるよう説得する。
ジルには何か特別なものがあるとターナーは感じ取ったようだ。
ホルス神はこの女に目をつけた。純粋な存在と感じたようだ。

 
ニューヨーク市の未来。縦横な交通の軌道網。    ニコポルはホルス神に命を助けられる。

そして次は男。
反体制の要注意人物、ニコポルという男に遭遇したホルス神。
片足を失い瀕死の重傷を負っていた彼を治療、肉体を回復させる。
その代償として彼の身体に憑依して(ホルス神の代理として)行動させる。
ニコポルには事実上ホルス神の申し出を拒否できない。

 
ワインを介して二人は近づく。           ジルとニコポル(実体はホルス神)。
                            ホルス神の姿がうっすらとニコポルに重なる。

ホルス神の狙いは、好ましい男女を見つけてセックスをさせる。
ただし人間の男はあくまでホルス神の代理であり、実際に女が受ける胤はホルス神のもの。
これによりホルス神は処刑されても彼の系列(血統)は途絶えないという寸法だ。
そんな面倒なことをせずにホルス神が直接女と交渉すればいいのでは?と思ったが
どうもそれではダメみたい。やっぱり人間の肉体同志の接触でなければ、らしい(^^;
多少の面倒は生じても、結局めでたくホルス神の意図どおりに事は運び、めでたしとなる。

先にも書きましたが、ビジュアル的にはなかなか面白いものがありますね。
レトロな絵柄で未来都市を描くというか....。
ただドラマとしての出来は水準だと思いました。
両方合わせて評価はどうなるかですが、類似の作品が多くはないと考えれば独自の位置を
保持している映画といえるかもしれません。
人にもよるとは思いますが、こういう作風を好きな人にとっては評価が高くなるんでしょうね。



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