日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

米国の次期大統領候補は?

2022年11月27日 10時09分13秒 | 日々雑感
 11月8日に実施された米国の中間選挙では与党民主党が上院で過半数を維持した一方、下院では野党共和党が僅差ながら過半数を奪い返した。選挙直前には、バイデン大統領のインフレ対策を始めとする経済政策に有権者の不満から支持率が低迷し、共和党が圧倒的勝利を収めるとの見方が強かったが、事前予想ほど票が伸びなかった。

 しかし、15日(火)、トランプ前大統領はフロリダ州の自宅で2024年の大統領選への出馬を表明した。この出馬声明は選挙前から予想されており、選挙で共和党が圧倒的に勝つとの下馬評をトランプ氏も信じていたからだと言われており、予想外の苦戦に出馬声明を延期するとの噂もあったが、トランプ氏は強気の姿勢を崩さず強行した。 

 米国のある調査によると、2024年大統領選挙において、有権者の過半数がバイデン大統領とトランプ前大統領の立候補を望んでいないことが分かったそうだ。しかし、現段階ではバイデン氏、トランプ氏以外の大統領候補となると有力候補が見当たらない。

 バイデン大統領自身次期大統領に立候補する意思があるらしいが、バイデン氏は今月20日に80歳の誕生日を迎え、米国の歴史で初めて80代の最高齢の大統領となり、年齢的に無理だとの声が大きい。バイデン氏が立候補しなかった場合、民主党内ではハリス副大統領を始めとして、クリントン元国務長官やサンダース上院議員がこれに続いているようだ。

 本来であればハリス副大統領が次期の大統領候補となるべきだろうが、その人気は低迷しているとのことだ。女性初・黒人初・アジア系初の副大統領として直面する差別が主に指摘されている。実際、最近の世論調査の支持率では、女性が46%なのに男性が37%と低い。人種別でも黒人や中南米系では支持が不支持を上回る一方、白人では逆に不支持が22ポイントも上回っている。

 また、人気低迷の別の要因としては、バイデン政権で移民政策の陣頭指揮を執っているが、政権の移民政策を支持する人は35%に過ぎないこともあるそうだ。しかも、移民問題はハリス自身の看板政策でもあるので、支持率へのダメージがひときわ大きいとされる。

クリントン氏やサンダース氏は過去の人の感が強く、新鮮味に欠ける。一方、民主党のペロシ下院議長が、約20年勤めた下院での民主党トップの座を退くと表明した。民主党指導部の世代交代が加速し、新旧交代中から新たな大統領候補が出てくるのを期待するしかない。

 一方トランプ前大統領が立候補しなかった場合、共和党内ではデサンティス・フロリダ州知事やペンス前副大統領が有力候補に挙がっているそうだ。共にトランプ氏の立候補には否定的とのことで、トランプ氏が共和党内で指名を獲得できるか注目される。もし、指名が得られなかった場合、独自にトランプ党を立ち上げるとの噂もあり、トランプ自身の不屈の精神には驚き呆れる。2022.11.27(犬賀 大好ー866)


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