日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

大学への希望者全員入学を考える

2015年03月04日 10時14分58秒 | 日々雑感
 文部科学省の統計によれば、平成23年の大学定員は57.8万人であるのに対し、入学者数は61.3万人で6%定員を超えた人数が実際大学に入っているようだ。某大学教育ジャーナリストの見解によれば、学部在籍者数が20%定員超過しているのは、東京の有名私立大学では当たり前であるとのことだ。同じ年の大学入学志願者数は67.5万人であったので約10%の人が大学に入れなかったことになるが、20%を定員超過して入学させることも可能であれば、全国各大学が定員10%超過くらいは受け入れることが出来るであろう。すなわち希望者全員入学可能になるわけだ。しかし、これは全国平均での話であり、現実には若者の大都市志向は強く、地方の私立大学の定員割れ問題は深刻のようである。定員がきちんと守られれば地方の私立大学の定員割れ問題は解消するはずとの先のジャーナリストの意見ももっとものようであるが、地方の大学の魅力があってこそである。
 総務省統計局の調査によれば、2014年の人口移動について、転入が転出より多かったのは、東京圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)が主であり、人口集中は相変わらずである。恐らく移動しているのは、学生を含む若者がほとんどであろう。大都市は、仕事の機会が多いばかりでなく、若者を集める魅力、誘惑に溢れている。
 政府も地方の活性化を狙っているが、そう簡単なことではなく当分大都市集中は続くに違いない。来月開業予定の北陸新幹線も地方への観光客の増加には役立つであろうが、人口の大都市集中を一層促進するだけであろう。就業者の大都市集中は避けられないとしても、学生の地方分散は何とかならないであろうか。
 少子化の流れを受けて、地方大学に限らず大学の志願者集めは激しい。そのため、大学の特徴を出そうと知恵を絞っているが、情報科学、生命科学の推進や国際化に対応等似たり寄ったりである。地方大学の厳しい点は、更に卒業後の就職が難しい点が更に加わるが、最近は大都市で就業するのではなく、世界を股に掛ける時代である。
 そこで就職は世界に飛び出すことを前提にした特徴ある大学が運営できないであろうか。そこでの入学の条件は大学での生活はすべて外国語で行うことに耐えること位にして欲しい。入学当初全く外国語がチンプンカンプンでも、生活するのに困れば必死に学ぶはずだ。学校周辺には誘惑が少ない地方大学でしか出来ない。今の文系の学生は、大学においてはマージャン等の社会勉強が大半であり、時間を無駄に使っている。“若いときの苦労は買ってでもしろ“の名言を実践する大学が現れないものだろうか。-少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず-(犬賀 大好-108)

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