日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

東京五輪の開会式はこれまでとは全く異なると予想する

2021年03月24日 09時17分17秒 | 日々雑感
 国際オリンピック委員会(IOC)の定例の総会が今月10日に開かれ、バッハ会長の再選が決まり新たに4年間IOCのかじ取りを担うことになった。バッハ会長は1年延期された東京五輪について、改めて開催に強い意欲を示したそうだが、いよいよ多難な現実問題と向き合わなくてはならない。

 3月20日、大会組織委員会、東京都、政府、IOC、国際パラリンピック委員会(IPC)の各代表によるトップ級5者会談が開かれ、海外からの一般客の受け入れを断念することを正式に決めた。

 IOCは開催の決定権を有し、従来通り海外からの観客を入れてやりたいのであろうが、実際に開催の労を取るのは日本であり、新型コロナウイルスが終息しない現状を見れば、日本の意見に従わざるを得ないであろう。IOCの主たる収入源は米国のテレビ局NBCだそうで、広告収入で稼ぐNBCは視聴率を上げるためには、観客が多い方が良いに決まっている。

 しかし、海外からの観客を無しにする点で一致しても、参加するのは選手だけではなく、選手の世話役、大会役員、スポンサー、報道関係者等、結構な人数になるが、数を巡りIOCと日本側の攻防は水面下で激しいだろう。

 日本政府は、新型コロナウイルス対策で、各国に原則として大統領などの首脳級の場合は12人まで、閣僚級では5人までに制限するよう求めているそうだが、各国の意向を踏まえて人員を確定させ、受け入れの準備を進めることにしているようだ。

 また、大会の開会式では約200か国・地域の選手約1.1万人が行進する計画になっていたそうだが、競技場に入場するまで数時間待機し、行進後も式終了まで競技場で待つ選手が多く、組織委員会は入場行進の人数縮小を提言していたが、IOCが当初の計画から半減の約6千人を想定していることが大会関係者への取材でわかったそうだ。

 更に、開会式を観覧できる観客の上限を、感染状況やスポーツイベントの実施状況を踏まえて4月中に判断するとのことだが、6千人の入場行進に対して数倍の観客は欲しい所だ。それでもマスク着用の義務化、大声を出さない等の規制が出され、選手側にも同様な規制が出されると思うので、いつもより寂しい開会式になること必須である。

 このような状況でも視聴率が稼げると判断しているNBCはこれまでとは異なる趣向を考えているに違いない。ところでつい最近開閉会式の統括責任者を務める佐々木宏氏が3月18日辞任したそうだ。直接の原因は去年3月に女性タレントの容姿を侮辱するような演出案を提案したことにあるようだが、1年経って辞任するとは他に原因があると勘繰ってしまう。この点でも恐らく開会式の演出は従来とは全く異なったものになると想像する。

 さて、海外から来日する1万人を超す大会関係者にPCR検査、2週間近くの隔離の是非、ワクチン接種、陰性証明書の発行等、種々の問題を至急詰める必要があるが、更にバッハ会長が中国製のワクチンを提供する案を明らかにし問題を更に増やした。

 オリンピックはスポーツを介しての世界平和の実現であろうが、五輪開催費用を世界中のコロナウイルス撲滅に使うため、中止するとの判断があっても良かった気がする。2021.03.24(犬賀 大好ー688)


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