日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

一年前のブログ記事を振り返って

2021年04月05日 14時52分08秒 | 日々雑感
 昨年4月始め”東京五輪の1年延期より中止の方が適切”と題するプログを公開した。例え1年後であってもコロナウイルスは終息していないと予想されるので、東京五輪は中止した方が良いとの内容であった。

 五輪の開催日を8月23日と間違えていた点以外大方悲観的な予想は合っていたが、更に言えばもっと悪い方向に外れている。例えば、希望通りワクチンや特効薬が開発されて先進国における蔓延が終焉したとしても、開発途上国にまで行き届いているか懸念される、と記した。1年後の現在特効薬は開発されず、ワクチンはファイザー社等のワクチンがようやく広く接種され始めているが供給不足が目立っており、先進国における蔓延は一向に収まっていない。

 厚労省によると、3月31日時点で日本では、まだ1回目の接種人数は人口の1%にもならないそうだ。世界的には、1回目の接種を受けた人口はイスラエルが全体人口の60%、英国が40%、米国が30%、欧州連合(EU)が10%程度で、日本は大きく遅れを取っている。接種率が一番高いイスラエルでも完全に経済が再開された訳ではなく、要注意状態が続いているようだ。

 東京五輪の外国人観客の参加を認めず、また関係者の参加もかなり制限するとのIOCの方針が打ちされているが、一方では国内の聖火リレーが始まり、中には無観客の聖火リレーも行なわれたようであり、何が何でも開催するようだ。

 先進国でのコロナ蔓延のニュースはよく聞くが、アフリカでの状況は余り報道されない。紛争などの影響で、アフリカには1800万人以上の難民や国内避難民がいるようだが、難民キャンプのように人が密集しているところで感染者が出れば、爆発的に広がることは容易に想像できる、と1年前に記したがこの状況は一向に改善されていないようだ。

 東京五輪開始までに4ヶ月を切り、今更中止には出来ないであろうが、世界での惨状を横目にお祭り騒ぎも出来ない。会場での日本人観客の人数制限はまだ決まっていないようだが、例え収容人数の半数に制限したとしても、マスク着用と大声声援は禁止されるであろう。

 今回の五輪は商売ファースト、選手ファーストの大会として歴史に残るであろう。2021.04.05(犬賀 大好-1年前を振り返って)


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